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【立山黒部アルペンルート旅行記(1)】 弥陀ヶ原・室堂平散策に満天の星空ウォッチング!

旅行
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2016年7月下旬、2泊3日の少し早い夏休みをとって、念願の立山黒部アルペンルートを旅行してきました。弥陀ヶ原や室堂の絶景、室堂平の満天の星空、そして、何と言っても個性豊かな乗り物たち。乗り物好きも自然好きも満足できるコースなのです。

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出発前にアルペンルートのチケットを購入!

アルペンルートは富山県の立山と長野県の扇沢を、さまざまな乗り物で結ぶ山岳観光ルートです。まずは、ざっくりと行程を決めていきます。最も重要となるのは、富山県側から入るか、長野県側から入るかですが、今回は富山県側から入り、長野県側に抜ける行程を選びました。東京から早朝出発で行く場合、北陸新幹線が開通したこともあって、立山から入るほうが効率的なようです。

次に、アルペンルートのチケットを公式Webサイトから予約・購入します。

www.alpen-route.com

このサイトでチケットを購入すると、立山側の最初の乗り物であるケーブルカーの時刻を予約できます。今回は夏休み期間の週末ということもあって、念のため予約を入れておきました。ただ、混雑する午前中の時間帯しか予約ができないようなのでご注意を。

最後にホテルの予約です。今回は、ちょっと奮発して、室堂平にあるホテル立山に宿泊することにしました。アルペンルートの最高地点、標高2,450メートルにある、日本で最高所のリゾートホテル、というところに惹かれました。あとで書きますが、室堂平に宿泊しないとできないことをたくさん経験できたので、ここに宿泊した価値は十分にありました。

h-tateyama.alpen-route.co.jp

そのほか、上記のアルペンルート公式サイトで持ち物や服装を調べて準備。真夏でも夜は10℃近くまで気温が下がるので、東京の真夏の服装では寒いです。また、散策中の天候急変に備えて、リュックもカバーできるレインコートを購入。

これで準備完了。いよいよ出発です!

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北陸新幹線~富山地鉄でアルペンルートの入口、立山駅へ

まずアルペンルートの入口である立山駅まで行きます。

大宮から北陸新幹線かがやき503号に乗車。かがやき号は、大宮を出ると、富山までは、長野にしか停車しない速達列車です。夏休み最初の週末ということもあってか、満席に近い乗客を乗せて出発。1時間ほどで長野に到着し、かなりの乗客が下車。長野から乗車してくる客は多くなく、だいぶ車内はすいてきます。長野からさらに1時間ほどで富山に到着。下車します。

富山からは、富山地方鉄道の特急で立山まで行きます。運賃のほかに210円の特急料金が必要ですが、クロスシートの電車で快適に移動できました。しかし、思ったよりすいていて、半分も乗っていなかったのには拍子抜けしました。富山発10時過ぎの列車でしたが、アルペンルートに向かうには遅い時間だったようです。

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ケーブルカーで美女平へ

立山駅に到着して、Web予約しておいたアルペンルートのきっぷを受け取ります。予約専用の窓口に、すでに切符が用意されていて、受け取るだけなのでラクチンです。予約しておいた11時40分のケーブルカーまで時間があるので、軽い昼食をとりました。

いよいよケーブルカーに乗車。車両の後ろ側に、荷物運搬用の貨車?のようなものがついているのが特徴です。乗ってしまえば7分ほどで終点の美女平駅に到着。

美女平駅では、立山高原バスに乗り換えです。バス乗り場にはすでに行列ができていますが、終点の室堂まで行く人の列と、途中下車する人の列が分かれています。室堂までの列はかなり伸びていましたが、今回は途中の弥陀ヶ原で散策するため、数人しか並んでいない途中下車組の列へ。ほとんど待つことなく乗車することができました。

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称名滝を高原バス車内から鑑賞

バスは美女平を出ると、山道をどんどん登っていきます。一般車両は通行禁止のため、すれ違うのはバスばかり。美女平が標高977メートル、終点の室堂が標高2450メートルなので、このバスだけで1500メートルも登ります。

途中、滝が見えるポイントで停車してくれます。称名滝という落差350メートル(日本一)の滝で、バスからはその全景がよく見えます。この落差は圧巻! 立山駅から路線バスで滝の下まで行けるようなので、今度はぜひ訪れてみたいと思います。

www.info-toyama.com

美女平から30分ほどの弥陀ヶ原バス停で下車。数人が下車したようです。ここで帰りのバス(室堂までのバス)の予約をして、弥陀ヶ原の湿原散策へ。

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曇天の弥陀ヶ原散策

天空ロード「弥陀ヶ原」
天空ロード「弥陀ヶ原」

あいにくのどんよりとした曇り空の下、弥陀ヶ原散策にでかけます。曇り空のせいで、「天空ロード」という感じではないですが、空気は爽やかで気持ちよいです。
 
弥陀ヶ原は、標高1900メートル前後に広がる広大な湿原で、貴重な湿地を保全するための「ラムサール条約」にも登録されている、由緒正しい(?)湿原です。

弥陀ヶ原は木道が整備されていて気軽に散策できます
弥陀ヶ原は木道が整備されていて気軽に散策できます

こんな感じで、木道が整備されているので、お手軽に散策できます。

散策コースとしては、バス停からぐるっと一周するコースがあり、内側のコースで約40分、外側のコースでも1時間半ほどです。せっかくなので、外側のコースを回ってみます。

弥陀ヶ原のあちこちに小さな池「池塘(ちとう)」があります
弥陀ヶ原のあちこちに小さな池「池塘(ちとう)」があります

ところどころに池塘(ちとう)と呼ばれる小さな池が見られます。弥陀ヶ原では、餓鬼田とも呼ばれているそうです。

弥陀ヶ原には、高山植物も点在しています。

弥陀ヶ原の高山植物「ニッコウキスゲ」
弥陀ヶ原の高山植物「ニッコウキスゲ」

これはニッコウキスゲでしょうか。正式名称はゼンテイカというそうです。小さくてわかりませんね…。

弥陀ヶ原のシンボル「ワタスゲ」
弥陀ヶ原のシンボル「ワタスゲ」

これはワタスゲです。湿原のあちこちで見られました。弥陀ヶ原のシンボルだとか。

のんびりと1時間半ほどで散策コースを一周しました。アルペンルートの公式サイトからライブカメラで弥陀ヶ原の様子が見られるのですが、室堂や大観峰などに比べると曇ることが多いようです。雲の通り道になっているのでしょうか。それでも、雨に降られることはなく、無事に散策を終えました。

弥陀ヶ原ホテルのラウンジでお茶をしてバスまでの時間をつぶし、いよいよ室堂へ向かいます。
 
予約した15時過ぎのバスに乗り込み、室堂平へ。バスは半分くらいしか乗客がいません。この時間から室堂に向かう人たちは、おそらく室堂のどこかで宿泊するのでしょう。

バスはくねった山道をどんどん高度を上げていきます。このへんまで来ると高い木はほとんどなく、見晴らしもよくなってきました。景色を楽しみながら、30分弱で室堂ターミナルに到着です。

観光バスで埋め尽くされる室堂ターミナル
観光バスで埋め尽くされる室堂ターミナル

室堂ターミナルは観光バスがいっぱい! 梅雨明けの一番良い季節ですので、とても賑わっています。

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ホテルのガイドつき散策へ

ホテル立山の前にある「立山」の碑
ホテル立山の前にある「立山」の碑、記念撮影スポットです

今日、宿泊するホテル立山は、バスが到着する室堂ターミナルの上階にあります。荷物を置きたいのでとりあえずホテルにチェックイン。ようやく一息つきます。

フロントの掲示板を見ると、16時半からガイド付きの散策ツアーがあり、無料で参加できるそうです。室堂の散策は明朝にしようと思っていましたが、夕食までまだ時間もあるので、参加することにしました。

集合場所のロビーに行くと、すでにたくさんの人が集まっていました。ロビーでホテルのガイドさんの説明を少し聞いて、早速散策に出発! もう夕方ですが、ホテルの前はまだ観光客でにぎわっています。まずは、ミクリガ池に向けてゆっくり歩いていきます。途中、ガイドさんが高山植物を一つずつ説明してくれます。

弥陀ヶ原に比べると高山植物の種類も数も多いようです。

紫色が「ヨツバシオガマ」、薄い青色は「ミヤマリンドウ」
紫色が「ヨツバシオガマ」、薄い青色は「ミヤマリンドウ」

ホテルからミクリガ池に向かう途中で見つけた高山植物。紫色のがヨツバシオガマ、後ろのほうの薄い青色の花はミヤマリンドウでしょうか。花が小さくてあまり目立ちませんが、よく見ると散策路から見える範囲にもあちこちに咲いています。

 

室堂平のあちこちに群生している「チングルマ」
室堂平のあちこちに群生している「チングルマ」

これはチングルマ。あちこちで群生しているのを見かけました。

室堂平のシンボル「ミクリガ池」
室堂平のシンボル「ミクリガ池」

高山植物を鑑賞しながら、30分ほどのんびり歩いてミクリガ池に到着。アルペンルートというと、このミクリガ池の写真がよく紹介されていますが、室堂ターミナルからすぐの距離にあります。こんな絶景を気軽に見られるのがアルペンルートの魅力ですね。

このあたりで解散し、あとは各自で散策。このあと、ミクリガ池をぐるっと回って、ホテルに帰ることにします。

ミクリガ池の東側にある「ミドリガ池」
ミクリガ池の東側にある「ミドリガ池」

ミクリガ池の東側にあるミドリガ池。ミクリガ池よりもずっと小さいですが、後ろに立山三山と呼ばれる山々がよく見えます。雲がかかっていて頂上は見えませんでしたが…。

ホテルに帰るともう18時近くになっていて、あたりも少し暗くなってきました。観光客の姿もいつの間にかまばらになっています。すでに高原バスの最終便が終わっているので、いま残っている人たちは室堂に泊まるのでしょう。この落ち着いた雰囲気を味わえるのも、室堂に宿泊する醍醐味の一つですね。

夕飯を済ませた後は、ホテル立山の宿泊者向けイベントの一つであるスターウォッチングに参加。これも無料で参加できます。

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ホテルのイベント スターウォッチング

20時前に、昼間はカフェになっているスペースに集合すると、もう満員のお客さんが。

富山県天文学会から講師の方々が来られて、まずは簡単なレクチャー。ところが、ちょうど晴れてきて星空が見えるようになったとのことで、レクチャーもそこそこに、ホテルの屋上に移動します。

夕方は雲が多かったので、少しでも星が見られれば良いかと思っていましたが、屋上に出てみてビックリ! 満点の星空が広がっているではないですか。まだ暗闇に目が慣れていないうちから、天の川がはっきりと見えるます。これだけの星空を見たのは過去に2,3回しかないかもしれません。星が多すぎて星座がわからないくらい、といえばよいでしょうか。

講師の方が、レーザーポインタを使って、星座や惑星の説明をしてくれます。主な夏の星座や、木星、土星、火星といた惑星。珍しいところでは、ちょうど見えていた人工衛星なんかもレクチャーしてくれます。人工衛星はゆっくり動く点に見えるのですね。

室堂は、ちょうどまわりを山に囲まれているので、街の明かりがさえぎられるのかもしれません。それに、山が途切れている方向には、たまたま低い雲があって、街明かりを遮ってくれたのかもしれません。

山の中なので、天気次第で、見えたらラッキーくらいに考えていたので、思わぬ満点の星空にただただ感動するばかりでした。

これだけでも、ここに宿泊したかいがあったというものです。(つづく → 【立山黒部アルペンルート旅行記(2)】 室堂平散策に絶景の大観峰、そして大迫力の黒部ダム! - ひさのゆる登山日記

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