ひさのゆる登山日記

関東周辺の日帰り登山を楽しむブログ

【丹沢】大倉尾根をひたすら登って塔ノ岳山頂へ! 山頂の尊仏山荘に宿泊! ~塔ノ岳 冬の山旅(1)~


丹沢で人気の山「塔ノ岳」に登ってきました。大倉尾根(通称バカ尾根)をひたすら登って塔ノ岳に登頂、尊仏山荘に1泊して、翌日は丹沢表尾根を歩き、ヤビツ峠を経由して蓑毛バス停まで下りました。2日目は天候に恵まれ、塔ノ岳の山頂や、表尾根からの富士山や相模湾の景色を堪能できました。

この記事では、大倉尾根から塔ノ岳山頂までと、尊仏山荘に宿泊したときの様子をお届けします。

丹沢「塔ノ岳」とは?

「塔ノ岳」は、丹沢で最も人気のある標高1,491メートルの山。神奈川県秦野市にある丹沢山塊の山の一つですが、表丹沢を代表する山です。その特徴は、山頂からの眺望! ほぼ360度の眺望があり、富士山、南アルプス、伊豆半島から伊豆大島、相模湾、江の島などを一望にできます。

そんな塔ノ岳ですが、都心からのアクセスが良いのも魅力。今回登った大倉尾根のルートであれば、小田急線の渋沢駅から、登山口がある大倉バス停まで約20分。バスの本数もそれなりにあるため、都心から2時間かからずに登山口に立てます。


今回のルートは上の地図のとおり。塔ノ岳は、秦野市の市街地に近い表丹沢にありますので、小田急線の駅からのバスの所要時間も短くて済みます。

今回のコースは、大倉バス停から大倉尾根を登って塔ノ岳へ。山頂にある尊仏山荘で1泊して、翌日、丹沢表尾根を歩いて、ヤビツ峠経由で蓑毛バス停までのコースです。

このコースは、頑張れば1日で歩ける距離・コースタイムですが、塔ノ岳山頂や表尾根の尾根道からは、とても良い景色が眺められます。時間に追われながら歩くのは嫌だったので、山頂で1泊する行程にしました。おかげで、塔ノ岳の山頂や、表尾根のあちこちから、絶景を眺めることができました。

主な行程は以下のとおりです。

  • 1日目
    • 09:50 大倉バス停 出発
    • 11:45 堀山の家 到着(お昼休憩)
    • 12:30 堀山の家 出発
    • 13:10 花立山荘 到着(小休止)
    • 13:25 花立山荘 出発
    • 14:00 塔ノ岳山頂 到着
    • 尊仏山荘泊
  • 2日目
    • 07:30 塔ノ岳山頂 出発
    • 08:15 新大日
    • 09:15 烏尾山 到着
    • 09:30 烏尾山 出発
    • 10:00 三ノ塔 到着(休憩)
    • 11:00 三ノ塔 出発
    • 11:10 二ノ塔
    • 12:10 ヤビツ峠バス停
    • 13:00 蓑毛バス停 到着

1日目は、大倉尾根を登るだけでしたので、少し遅めのスタート。天気もイマイチでしたので、日曜日でしたが、渋沢駅から大倉へのバスは空いていました。

2日目は、塔ノ岳の山頂から、表尾根を歩いて下山するコース。景色を眺めながらののんびり山行になりました。特に、三ノ塔からの景色は見事でしたので、1時間も休憩してしまいました。

ヤビツ峠まで下りるとバス停があるのですが、平日午後は15時台の1本のみ。そこから約1時間、さらに下って、日中でも30分に1本のバスがある蓑毛バス停でゴールとなりました。

「塔ノ岳」登山コースと公共交通機関でのアクセス

塔ノ岳に登ることが目的であれば、今回の山行で利用した、大倉バス停から大倉尾根を登るコースと、ヤビツ峠から表尾根を登るコースの二つがメジャーでしょう。

【大倉尾根を登るコース】

今回、登りに使ったコースです。登山口から山頂への最短コースですが、塔ノ岳の山頂に向けて直登するルートになりますので、ひたすら登りが続きます。通称、「バカ尾根」とも呼ばれています。「バカ尾根」と呼ばれてはいるものの、塔ノ岳山頂への最短コースで、往復のコースタイムが6時間ほどと、日帰りでも十分に登れるため、多くの登山客が利用するルートです。

登山口となる大倉バス停の標高が300メートル弱、塔ノ岳の山頂が1,491メートルですので、およそ1,200メートルの標高差があります。かなり登りごたえのあるルートです。

登山口となる大倉へは、小田急線の渋沢駅から、神奈川中央交通の路線バスが出ています。朝は1時間に3~4本、日中でも1時間に2本程度の本数がありますし、バスの所要時間も20分程度ですので、都心からのアクセスは良好です。

【ヤビツ峠から表尾根を登るコース】

今回、下りに使ったコースです。大倉尾根に比べると、距離やコースタイムは長くなりますが、三ノ塔~塔ノ岳の尾根道からの眺望は抜群! アップダウンが多く、鎖場や痩せた尾根道があったりと、大倉尾根に比べるとバラエティに富んだルートになっています。

登山口となるヤビツ峠へは、小田急線の秦野駅から神奈川中央交通の路線バスが出ています。土休日は朝4本、平日は1本しかありませんので注意しましょう。

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丹沢の山へのアクセスに最適なフリーきっぷ「丹沢・大山フリーパス」

なお、小田急線の沿線から丹沢の山にアクセスする場合には、小田急が発売している「丹沢・大山フリーパス」がお得です。

  • 発駅からフリーエリアまでの往復
  • 小田急線のフリーエリア内乗り降り自由(本厚木~渋沢間)
  • フリーエリア内各駅発の路線バス指定区間に乗車可能
  • 有効期間は2日間

塔ノ岳の登山口へアクセスに利用する、渋沢駅~大倉バス停や、秦野駅~蓑毛~ヤビツ峠のバスも指定区間に含まれます。

今回は、新宿駅で「丹沢・大山フリーパス」を購入しましたが、2日間有効で1,560円。バス代も含めると十分にお得ですし、2日間有効なので、今回のような山小屋泊の登山にも使えます。

詳しくは、小田急のWebサイトをご覧ください。

www.odakyu-freepass.jp

大倉バス停から遅めのスタート!

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大倉バス停に到着!

渋沢駅から8時55分のバスに乗車し、9時10分過ぎに大倉バス停に到着しました。日曜日でしたが、日帰りだと少し遅めのスタートになるためか、バスは空いていて、登山すると思われる乗客は、私以外に2名だけでした。

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秦野戸川公園のシンボル「風の吊り橋」

大倉バス停の周辺は、神奈川県立「秦野戸川公園」として整備されています。そのシンボルが、水無川にかかる「風の吊り橋」。園内には、バーベキュー場や自然観察の森、多目的グラウンドなどが整備されています。

この日は日曜日でしたが、こんなに朝早くから公園に来る人は少なく、閑散としていました。

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大倉バス停前のレストハウス

バス停の前にはレストハウスがあります。小さな売店も併設していて、水などの飲み物や、ちょっとした行動食であれば、ここで購入することができます。

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レストハウス内のカフェでホットサンドとコーヒーの朝食!

この日は、10時スタートを予定していたので、少し時間が早かったことと、おなかも空いていたので、レストハウスでホットサンドとコーヒーをいただきました。

おなかが満たされたところで、準備を済ませて出発です!

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登山道までしばらくは車道を歩きます

大倉バス停を9時50分に出発。最初は車道を歩いていきます。10分弱歩くと、「塔ノ岳 6.4km」の案内がありました。結構ありますが、今日は登るだけですので、ゆっくり行きます。

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塔ノ岳への登山道、最初は緩やかな登りです

しばらくすると、登山道らしい道に入ります。最初のうちは、ごく緩やかな登りで、歩きやすい道です。

日帰りでは遅い時間なので、これから登る人にはほとんど会いませんでしたが、下ってくる人がちらほら。さすがに日帰りにしては早すぎるので、塔ノ岳や丹沢山の山頂にある山小屋に泊まった人たちでしょうか。

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大倉尾根は茶屋や山小屋が多いのが特徴! 「観音茶屋」

大倉バス停から20分ほどで「観音茶屋」に到着。まだ少ししか歩いていないのでスルーします。登山口から近いので、下山時に利用する人が多そうですね。

「大観望」から相模湾と伊豆半島を眺める

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「大観望」の名称に惹かれて分岐を左へ

観音茶屋から少し登ると分岐があります。どちらもこのあと合流します。右側のルートのほうが短いのですが、「大観望」に惹かれて左側のルートから登ってみることにしました。

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斜面をトラバースする登山道も歩きやすいです

山腹の斜面をトラバースするような道をしばらく歩きます。整備されていてとても歩きやすいです。

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「丹沢の門」を通過

分岐から10分くらい登ると「丹沢の門」がありました。何なのかよくわかりませんでしたが、ここを通っていきます。

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「大倉高原小屋」は封鎖されていました

この「丹沢の門」からすぐのところが「大観望」です。先ほど、分岐の標識にあった「大倉高原小屋」は、すでに営業していないのか、柵で囲われていました。

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「大観望」からの相模湾の眺め

「大観望」は、南側の相模湾方面が開けています。あいにくの曇り空ですが、地上には雲がかかっていないため、相模湾方面を見渡すことができました。

右側にある小さな半島が真鶴半島、その向こうが伊豆半島。相模湾の向こうには、伊豆大島の島影もうっすらと見えました。丹沢が海に近いことがよくわかりますね。

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「大観望」のそばのトイレ

「大観望」のそばには、昔ながらのトイレがありました。おひとり30円とのことでしたので、30円を入れ物に入れて、利用させていただきました。

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大観望のすぐ上にはキャンプ場がありました

「大観望」で景色を眺めているときに、上の方からガサガサと音がしていました。シカでもいるのかと思っていたのですが、すぐ上にキャンプ場がありました。音がしていたのは、少し前に大倉バス停を出発したグループが、テントを張っていたからなのでした。丹沢では珍しいテント場です。

終わりかけの紅葉を眺めながら丹沢名物の階段を登る

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「雑事場の平」、雑事場とは?

キャンプ場を過ぎると、すぐに「雑事場の平」という場所に出ました。ベンチが置いてあります。

上の写真は振り返って撮影したので、奥の方から歩いてきたのですが、ここで、観音茶屋の先で分岐した登山道と合流します。左側の道がそれです。

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「見晴茶屋」、ここにもきれいなトイレがあります

10時50分、「見晴茶屋」に到着。まだ、さほど疲れを感じていなかったため、ここもスルーしました。ここには、きれいなトイレが設置されていました。

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「バカ尾根」本領発揮の階段が続きます

見晴茶屋を過ぎると、本格的に階段が続く登りになってきます。大倉尾根、通称「バカ尾根」が徐々に本性を現してきました(笑)

この先、ひたすら階段が続くことはわかっていたので、とにかくオーバーペースにならないように、ゆっくりと登っていくことを心がけました。

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真っ赤に紅葉したモミジを眺めながら階段を登る

少し登ると、真っ赤に紅葉したモミジが並ぶ階段に出ました。階段が続くのはキツイですが、紅葉が目を楽しませてくれるのはありがたいですね。

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大倉尾根は階段登りと平坦な道の繰り返し

紅葉のモミジに囲まれた階段を登り終えると、少しだけ平坦な道に出ました。大倉尾根は、ひたすら階段が続く印象がありますが、ところどころに平坦な道もあります。

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木道が整備されている箇所もかなりあります

階段だけでなく、このような木道も結構あります。階段同様、歩幅が合わないので、歩きやすいというほどでもないのですが、ここまで整備されている登山道もなかなかありませんね。

「堀山の家」でお昼休憩

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「堀山の家」前のベンチでお昼休憩

11時45分、「堀山の家」に到着。大倉バス停から約2時間。距離的には山頂までの3分の2くらい、標高は半分ちょっとというところでしょうか。ざっくりいえば、半分を少し超えたところ。

「堀山の家」の前にテーブルやベンチが並ぶスペースがあるので、そこでお昼にします。

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お昼はモンベルの「ガパオリゾット」とインスタントコーヒー

モンベルの「ガパオリゾット」。お湯を入れて3分で完成するので、さくっと食べたいときにはありがたいです。インスタントコーヒーとともにいただきました。少し辛めの味付けで、おいしかったです。390円とちょっとお高いですが、その分の価値はあると感じました。

ここまでも、かなり多くの登山客とすれ違いましたが、堀山の家の前でお昼を食べている間にも、続々と下山する人たちがやってきました。朝早くから登っている人たちは、山頂で休憩して、下山の時間なのでしょう。

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お昼休憩もそこそこに、登山再開!

曇っていて日が当たらないため、少し寒かったですが、コーヒーで体を温めて、出発の準備をします。結局、45分ほど休憩して、12時30分頃に登山再開となりました。

「バカ尾根」本領発揮! 急な階段が続く最もツライ区間へ

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急な階段が続く堀山の家→花立山荘は最もツライ区間

「堀山の家」から先、花立山荘までの間は、大倉尾根の登りの中でも、最も勾配がきつくてツライ区間になります。いきなり、急な階段が続きます。

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下山してくる人が多くなってきました

下山してくる人も多くなってきました。みなさん、きちんと登ってくる私に道を譲ってくれるのですが、そのたびに早足になったりして、結構ツラいのでした(笑)

疲れたら少し立ち止まって休むといったことを繰り返して、少しずつ、ペースを上げずに階段を登っていきます。

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視界が開け、相模湾を一望!

30分ほど階段と格闘すると、次第に周囲が開けてきます。大倉尾根は、塔ノ岳の南側斜面をほぼ直登するコースなので、眺望が開けているのは南側の相模湾方向です。

大観望からも同じ方向の眺望がありましたが、だいぶ登ってきたためか、かなり高い所から見下ろすような景色になっています。相変わらず、曇りがちなのは変わりませんが……。

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花立山荘あたりは大倉尾根でも珍しい視界が開けたところ

少し引いてみるとこんな感じ。大倉尾根の登山道は、視界が開けたところがそれほど多くないのですが、花立山荘の直下あたりは、このように眺望が効きます。

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塔ノ岳山頂までで最後の休憩ポイント「花立山荘」

13時10分、花立山荘に到着しました。塔ノ岳山頂までの最後の山小屋で、休憩ポイントです。

花立山荘の前にもテーブルやベンチが並んでいましたが、かなり大勢の登山客が休んでいました。どうやら、塔ノ岳山頂は風が強くて寒いようです。花立山荘も、かなり視界が開けているので、それなりに風があるのですが、これでも山頂よりはマシなようです。

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花立山荘で甘酒を購入、体の中から温めます

とはいえ、やはり寒いので、花立山荘で甘酒をいただきます。熱々の甘酒が染みわたります。山荘の食堂で、風を避けて休憩できるのもありがたいです。

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頭を少しだけ雲から出した富士山

花立山荘前の広場から西側には富士山が見えるのですが、この日は雲が多く、山頂だけがたまに雲の合間から見えるくらいでした。それでも、多くの人が富士山の方向を眺めたり、カメラを向けたりしています。

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花立山荘のトイレ

花立山荘のそばにも、きれいなトイレがあります。塔ノ岳の山頂まであと少しですが、使わせていただきました。

ラストスパート! 最後のひと登りで塔ノ岳山頂へ!

20分ほど花立山荘で休憩して、塔ノ岳山頂へのラストスパートへ。

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塔ノ岳山頂へ向けてラストスパート!

10分ほど登ると、細い尾根道に出ました。

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「金冷し」分岐、鍋割山と塔ノ岳の分岐です

「金冷し」の分岐。写真左側の道から登ってきて、手前側が塔ノ岳への道です。奥のほうへいくと、塔ノ岳のお隣の山、鍋割山へ行くことができます。

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塔ノ岳山頂直下の急登! といっても階段なので危険はありません

ここからが最後の登り。塔ノ岳山頂直下の急登です。急登といっても、階段が整備されているので、危険なところはありませんが、ここへきての階段の連続は、かなり足に堪えますね……。

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次第に木が減り、視界が開けてくると…

そして、周囲が開けてくると……

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塔ノ岳山頂に到着! 大倉バス停から4時間!

塔ノ岳の山頂に到着! ちょうど14時頃に到着しましたので、大倉バス停から4時間ちょっとで着いたことになります。休憩時間を引くと、おおむねコースタイムどおりといったところでしょうか。

しかし、花立山荘では、曇りがちながらも、下界の景色が見えていたのに、山頂はガスの中。真っ白で何も見えません。そして、花立山荘で聞いたとおり、やや風が強いです。暴風というわけではありませんが、気温が低いこともあって、この風にさらされながら休憩をしようとは思わないですね。

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今晩の宿、塔ノ岳山頂に建つ山小屋「尊仏山荘」

山頂にいても何も見えないですし、だんだん寒くなってきたので、今夜の宿である「尊仏山荘」に入ることにします。

塔ノ岳山頂にある山小屋「尊仏山荘」に宿泊

あらかじめ電話で予約をしてありましたので、入口で名前を告げて、チェックインの手続き。住所、氏名、入山口、下山口などを記入し、料金を支払います。

尊仏山荘は、素泊まり5,000円、1食付き(朝食または夕食)で6,000円、2食付きで7,000円です。今回は2食付にしたので7,000円を支払います。

www.cnet-sb.ne.jp

日曜日だったせいか、天気があまり良くなかったせいか、空いていました。予約していた人が、私を含めて4名、急遽宿泊することになった2名を加えて、6名だけでした。

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3人部屋の「1号室」を一人で使わせていただきました

料金を支払ったあとは、2階の寝室に荷物を置きにいきます。2階には、個室のような部屋と、2段ベッドの部屋が複数ありますが、今回は階段のすぐ横にある1号室という部屋を一人で使わせていただきました。

ザックは部屋には入れられないため、廊下に置いておき、貴重品や必要なものだけを取り出して、寝室や枕元に置いておきました。

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個室以外に2段ベッドもあります

2段ベッドの部屋も山小屋らしくていいですね。とはいえ、個室はプライバシーを保てるのでありがたいです。

1階のロビーに下りて、ビールでも飲みながらゆっくりしようと思っていたのですが、すでに先に到着していた宿泊者の方々が、水場へ水を汲みに行くというので、ご一緒させていただきました。

水場は山小屋から往復20分。塔ノ岳の山頂は4方向へ登山道がありますが、西側のユーシン方面への登山道を300メートルほど下ったところに水場があります。

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塔ノ岳山頂から5分ちょっと下ると水場があります

水は湧水で、パイプからちょろちょろと流れていました。1リットルのナルゲンボトルを持ってきていたので、満タンになるまで汲みました。

標高で100メートルほど下りてきてしまっているので、帰りは結構しんどいです(笑) 尊仏山荘には給水設備(水道等)がないため、水が必要な場合は、リラックスする前に汲みにいったほうがよさそうです。

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尊仏山荘1階の休憩スペース

尊仏山荘の1階は休憩スペースになっていて、宿泊者だけでなく、飲み物等を注文すれば、休憩だけでも利用できます。

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購入したビール(500円)と持参したおつまみで乾杯!

ビールを購入して、家から持ってきたおつまみで乾杯! ビールは、キリン一番搾りとアサヒスーパードライの350mlの缶ビールがあります。どちらも500円です。おつまみ的なものはないので、持参することをおすすめします。

塔ノ岳の山頂からは、夕陽が見られるはずなのですが、日没時刻の16時半頃になっても、相変わらずガスの中。仕方がなく、夕食の時間まで、休憩スペースでのんびりくつろいだり、他の宿泊者の方とお話したりして、まったりと過ごしました。

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尊仏山荘の夕食はカレーライスとサラダ

尊仏山荘の夕食はカレーライスとサラダ。カレーは家庭の味という感じですが、大きなにんじんが入っていて美味しかったので、おかわりしてしまいました。カレーもご飯もお代わり自由。サラダは、かなりボリュームがあります。タケノコがおいしかったです。

そういえば、1階には食堂もありましたが、今日は宿泊者が少ないということで、休憩スペースでの食事となりました。6名だけでしたので、休憩スペースでも、十分に広々としていました。

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南側、伊勢原・厚木方面の夜景が見えました!

次第にガスが晴れてきて、星が見えてきたようだったので、19時半頃に外に出てみました。山荘の南側、秦野や伊勢原、厚木方面の夜景が見えていました。西側は雲がかかっていましたが、東側の半分くらいはきれいに晴れています。

夕陽や日没は、残念ながら全く見られませんでしたが、夜景は何とか見ることができました。

尊仏山荘は20時に消灯。2階の寝室には暖房がないので寒いのですが、就寝前に、1階の大きなストーブを一時的に焚いて、暖気を2階に送り込んでくれるとのこと。とはいえ、すぐに冷えてしまうのですけどね。

ちなみに、尊仏山荘の電力は、ソーラーパネルと蓄電池だけで賄っているそうです。電気がとても貴重なため、20時の消灯になると、非常用の豆球以外は、全ての照明が消されてしまいます。

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翌日は午前5時頃に起床

最初は少し寒くて、なかなか寝付けなかったのですが、一度寝てしまえば、明け方の午前5時前まで眠ることができました。

日の出まで1時間半以上あり、真っ暗のはずなのに、部屋がやけに明るいのです。窓から外を見てみると、満月に近い月が西の空に見えていました。ものすごく明るくて、部屋の中を照らしていたのです。月明りが明るい、というのを初めて実感しました。

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尊仏山荘の朝食はごはんとおでん、体が温まります

朝食は朝5時半から。ごはんとおでん、漬物というシンプルな朝食です。おでんは、できあいのレトルトだと思うのですが、熱々に温められていますし、塩気もあるので、ご飯が進みます。昨夜に続き、またおかわりをしてしまいました。

大倉尾根は塔ノ岳山頂への最短ルート!

ということで、1日目は大倉尾根をひたすら登るだけでした。天候がイマイチで、山頂はガスの中でしたので、眺望を楽しむこともあまりできず、とにかく、ずっと登っていた、そんな印象でした。

ひたすら階段を登ることになるのは、事前に調べてわかっていたので、とにかく、ゆっくりと登ることを心がけました。そのせいもあってか、思ったほど疲労しないで済みました。ずっと登りではあるものの、いわゆる「急登」と呼べるようなところがほとんどないせいかもしれませんが……。

登山道はきわめて良く整備されているので、スキル的(技術的)には初心者でも全く問題なく登れると思います。ただ、標高差が1,200メートルあるので、体力はそれなりに必要です。標高差的には、高尾山を3回くらい続けて登るのに匹敵しますので……。


以上、「【丹沢】大倉尾根をひたすら登って塔ノ岳山頂へ! 山頂の尊仏山荘に宿泊! ~塔ノ岳 冬の山旅(1)~」でした。1日目、天気はイマイチでしたが、標高差1,200メートルの大倉尾根を登り切ったという充実感はありました。2日目の好天に期待です!(つづく)