北アルプス

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北アルプスエリアの特徴

北アルプスは3000メートル級の険しい山が聳えるエリア。南部の槍・穂高連峰、北部の剱岳、白馬岳などをはじめとして、日本を代表する名山が多い山域です。

筆者の北アルプス登山歴はまだまだ少ないですが、それでも、他の山域とは違うアルペン的な山岳風景を楽しむことができました。北アルプス南部は上高地の観光やキャンプとあわせて楽しむことができますし、北部エリアではアルペンルートを利用すれば容易に標高2,500メートル近くまでアクセスできます。上級者向けの山だけでなく、中級レベルでも十分に楽しむことのエリアです。

北アルプス南部エリア おすすめの山

槍ヶ岳・穂高連峰の岩稜帯や、常念山脈の絶景稜線歩きを楽しめるエリアです。

北アルプスデビューにおすすめの「蝶ヶ岳」

横尾方面への分岐

横尾方面への分岐に到着、ここも絶景ポイントの一つ!

北アルプスデビューにおすすめなのが、上高地から登れる「蝶ヶ岳」です。上高地を流れる梓川を挟んで、槍・穂高連峰の対岸にある常念山脈南部にある山です。山頂からの槍・穂高連峰の眺めが素晴らしいですし、蝶ヶ岳から続く稜線歩きも楽しいです。

上高地にある徳澤から蝶ヶ岳に登るルートは、標高差こそ1,200メートルとかなりありますが、危険箇所はほとんどなく、急登も少ないので、北アルプス初心者でも登りやすい山です。実際に私が登った感覚からすると、丹沢の塔ノ岳に大倉から登ることができるのであれば、徳澤から蝶ヶ岳に登るのも問題ないと思います。

徳澤には徳澤園や徳澤ロッジなどの山小屋がありますし、キャンプ場もあります。上高地(河童橋)からほぼ平坦な遊歩道を2時間ほど歩くだけでですので、テント泊デビューにもおすすめです。

【北アルプス】徳澤にテント泊して蝶ヶ岳から絶景を眺める山旅 ~徳澤テント泊編~
2021年9月中旬、北アルプスは蝶ヶ岳に登ってきました。上高地から入り、徳澤でテント泊をして、徳澤から蝶ヶ岳~蝶槍~横尾~徳澤と周回コースを歩きました。蝶ヶ岳は北アルプス入門の山ということで選びましたが、山頂からの槍・穂高の絶景は素晴らしか...

槍・穂高連峰を眺めながらの絶景稜線歩き!「パノラマ銀座縦走」

大天井岳山頂からの絶景

槍ヶ岳を目の前に眺めることができる大天井岳の山頂

北アルプスらしい絶景の稜線歩きを楽しみたいなら、燕岳~大天井岳~常念岳~蝶ヶ岳の常念山脈を縦横する「パノラマ銀座縦走」がおすすめです。花崗岩でできた北アルプスの女王「燕岳」、槍ヶ岳の目の前にある大展望の山「大天井岳」、日本百名山にして槍ヶ岳・穂高連峰の展望台「常念岳」など、常念山脈の素晴らしい山々をつないで歩くルートです。

大天井岳へと続く絶景の縦走路

大天井岳へと続く絶景の縦走路、目の前には槍ヶ岳も!

山頂からの絶景に加えて、常に槍・穂高連峰など飛騨山脈の主脈となる山々を眺めながら歩くことができます。いったん稜線に上がってしまえば、あとは基本的に森林限界を超えた稜線歩きが続きます。

燕岳の登山口となる中房温泉から燕山荘までは、北アルプス三大急登の一つ「合戦尾根」を登るため、それなりにキツいですが、危険箇所はほとんどありません。縦走路全体を見ても、技術的に難しいところはありません。

おすすめは、燕山荘、常念小屋に宿泊する2泊3日のプランです。加えて、蝶ヶ岳ヒュッテに宿泊する3泊ののんびり行程でも良いですし、健脚の方なら1泊でも歩ききることができるかもしれません。稜線に山小屋が多いので、日程と体力に合わせてプランニングできるのもいいですね。

「パノラマ銀座縦走」の様子については、以下の記事をご覧ください。燕山荘、常念小屋に宿泊する2泊3日の行程で歩いてきました。

【パノラマ銀座縦走1】燕岳~蝶ヶ岳を2泊3日の山小屋泊で縦走! ~中房温泉からコマクサ咲き誇る北アルプスの女王 燕岳へ~
憧れのパノラマ銀座を2泊3日の山小屋泊で縦走してきました。中房温泉から入り、燕岳~大天井岳~常念岳~蝶ヶ岳とつなぎ、上高地へと下山するコースです。この記事では、1日目に中房温泉をスタートして燕岳に登り、燕山荘に宿泊する様子をお届けします。

初めての穂高登山におすすめ! 涸沢カールから「奥穂高岳」

涸沢カールからの穂高連峰の眺め

槍・穂高連峰に最初に登るのであれば、上高地~涸沢カールから登る「奥穂高岳」がおすすめです。

奥穂高岳は標高3,190メートルで、富士山、北岳に続く第3位の標高を誇る山です。槍・穂高連峰の中でももっとも高い山なのですが、一番登りやすい山でもあります。

上高地から涸沢に入り1泊。翌日、涸沢から奥穂高岳に登頂し、涸沢に戻ってもう1泊。3日目に上高地に下山する2泊3日の行程がおすすめです。筆者もこの行程で、涸沢でのテント泊で登りました。

涸沢から稜線までは「ザイテングラート」という支尾根を登ります。岩がゴツゴツした尾根をひたすら登ることになりますが、ここが奥穂高岳登山の核心部と言えるでしょう。稜線にある穂高岳山荘に到着すれば、山頂まではあと1時間弱。穂高岳山荘からのハシゴや鎖が続く最初の登りさえクリアすれば、あとは難しくありません。

【北アルプス】涸沢にテント泊して奥穂高岳に挑戦する山旅! ~涸沢テント泊編~
上高地から涸沢に入り、テント泊して奥穂高岳に登ってきました。初の3000メートル峰、そして、初の穂高連峰への挑戦です。不安定なお天気でしたが、奥穂高岳にアタックした日はお天気がもってくれて、無事に登頂できました。この記事では、上高地~涸沢の...

北アルプス北部エリア おすすめの山

北アルプス北部は、白馬岳や剱岳などの名峰が名を連ねるエリアです。

稜線歩きが素晴らしい「白馬岳」(栂池ピストン)

船越ノ頭から小蓮華山への美しい稜線

船越ノ頭から小蓮華山への美しい稜線!

北アルプス北部エリアでおすすめなのが白馬岳です。栂池高原からゴンドラとロープウェイでアクセスできる栂池自然園から登るルートは、アップダウンこそあるものの、白馬大池からの稜線歩きが素晴らしいです。

白馬岳の山頂付近には白馬山荘や白馬岳頂上宿舎などの山小屋があります。山小屋に1泊して、白馬岳やその稜線からの絶景を満喫できる、絶対におすすめのルートです。

【北アルプス】白馬山荘泊で白馬岳の絶景稜線歩きを楽しむ山旅! ~白馬乗鞍岳登頂編~
シーズン終盤となった北アルプスの白馬岳に登ってきました。好天を狙って、稜線歩きを満喫したかったため、栂池からのピストンで白馬山荘泊というコースにしました。初日はほぼ一日中快晴で、2日目の下山時も高曇りながらガスがかかることはなく、両日とも絶...

北アルプスエリアへの公共交通機関でのアクセス

北アルプスは大きな山域ですので、登山口もたくさんあります。以下の記事では、北アルプス北部、主に後立山エリアと立山・剱エリアの主要な登山口への公共交通機関でのアクセス方法を紹介しています。

【北アルプス北部】北アルプス北部(後立山・立山エリア)主要登山口への公共交通機関(路線バス等)アクセスまとめ(2024年版)
北アルプス北部、主に後立山エリアと立山エリアの主要登山口への公共交通機関でのアクセス方法のまとめです。鉄道駅からの路線バスを中心に、バスの運行がない登山口へはタクシーでの所要時間と運賃を掲載しています。北アルプスの登山計画作成の際に、ご活用いただけましたら幸いです。

北アルプス南部の登山基地となるのが上高地です。槍・穂高連峰はもちろん、常念山脈や焼岳への登山口でもあります。各地から上高地への公共交通機関、主に鉄道とバスでのアクセス方法を紹介した記事です。

【上高地 公共交通機関アクセスまとめ】電車・バスで上高地へ! 東京・名古屋・大阪からのアクセスまとめ(2024年版)
槍・穂高連峰の登山口であり、日本屈指の山岳リゾートでもある「上高地」への公共交通機関(主に電車とバス)でのアクセス方法のまとめです。東京、名古屋、大阪の各都市発で、夜行バス、前泊、朝出発それぞれののおすすめの乗り継ぎも含めてわかりやすく紹介します。

北アルプスエリアの登山記

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立山

【立山】雷鳥沢でテント泊して秋の立山三山を縦走! ~立山三山絶景縦走編~

秋の立山三山を縦走してきました。雷鳥沢キャンプ場から別山~立山~浄土山と時計回りに歩きました。午前中はお天気に恵まれて、別山からは剱岳の雄姿を眺めたり、立山から色づき始めた室堂平や大日連山を一望できたりと、絶景続きで素晴らしい山行となりました。
立山

【立山】雷鳥沢でテント泊して秋の立山三山を縦走! ~雷鳥沢テント泊編~

雷鳥沢キャンプ場でテント泊をして、秋の立山三山を縦走してきました。室堂平や雷鳥沢の紅葉は見ごろの少し前といった感じでしたが、夏山とは違う秋の立山の風景を楽しめました。この記事では、雷鳥沢キャンプ場でのテント泊の様子を中心に、テント場の様子、売店・日帰り温泉の情報などをお届けします。
登山口アクセス

【あずさ1号】八ヶ岳・南アルプス・上高地への路線バス乗り継ぎ時刻表(2024年版)

都心から八ヶ岳や南アルプス、上高地などの登山口へ鉄道で移動するときによく利用する中央本線特急「あずさ1号」。主要な登山口へのバスは「あずさ1号」と接続しているため、この列車に乗れば登山口に午前中に到着することができます。この記事では、「あずさ1号」から乗り継ぐことのできる登山口への路線バスのダイヤを含めた「乗り継ぎ時刻表」を紹介します。
北アルプス

【北アルプス南部】槍 穂高連峰・常念山脈・笠ヶ岳・双六岳・乗鞍岳 主要登山口への公共交通機関アクセスまとめ(2024年版)

北アルプス南部、主に槍・穂高連峰、常念山脈、笠ヶ岳・双六岳などの登山口への公共交通機関でのアクセス方法のまとめです。鉄道駅からの路線バスを中心に、バスの運行がない登山口へはタクシーでの所要時間と運賃を掲載しています。北アルプスの登山計画作成の際に、ご活用いただけましたら幸いです。
北アルプス

【北アルプス北部】北アルプス北部(後立山・立山エリア)主要登山口への公共交通機関(路線バス等)アクセスまとめ(2024年版)

北アルプス北部、主に後立山エリアと立山エリアの主要登山口への公共交通機関でのアクセス方法のまとめです。鉄道駅からの路線バスを中心に、バスの運行がない登山口へはタクシーでの所要時間と運賃を掲載しています。北アルプスの登山計画作成の際に、ご活用いただけましたら幸いです。
北アルプス

【パノラマ銀座縦走3】燕岳~蝶ヶ岳を2泊3日の山小屋泊で縦走! ~絶景の常念岳から蝶ヶ岳を経由して上高地へ~

パノラマ銀座縦走の最終日(3日目)は、常念小屋を出発して、常念岳に登頂したあと、蝶槍~蝶ヶ岳へと縦走。蝶ヶ岳から徳沢を経由して上高地へと下山しました。常念岳山頂からの大展望は見事! 蝶ヶ岳のあたりではガスってしまいましたが、何とか雨に降られる前に下山できました。
北アルプス

【パノラマ銀座縦走2】燕岳~蝶ヶ岳を2泊3日の山小屋泊で縦走! ~燕岳から大天井岳、常念小屋への絶景稜線歩き!~

パノラマ銀座縦走の2日目は、燕山荘から大天井岳を経て常念小屋までを歩きます。パノラマ銀座コースで最も景色が良い稜線歩きを楽しめる区間です。午前中はお天気に恵まれて、槍・穂高連峰を眺めながら稜線歩きを楽しめました。大天井岳山頂からの絶景も最高! 午後は雲が多くなりましたが、雷鳥に多く会うことができ、楽しい一日となりました。
北アルプス

【パノラマ銀座縦走1】燕岳~蝶ヶ岳を2泊3日の山小屋泊で縦走! ~中房温泉からコマクサ咲き誇る北アルプスの女王 燕岳へ~

憧れのパノラマ銀座を2泊3日の山小屋泊で縦走してきました。中房温泉から入り、燕岳~大天井岳~常念岳~蝶ヶ岳とつなぎ、上高地へと下山するコースです。この記事では、1日目に中房温泉をスタートして燕岳に登り、燕山荘に宿泊する様子をお届けします。
登山口アクセス

【上高地 公共交通機関アクセスまとめ】電車・バスで上高地へ! 東京・名古屋・大阪からのアクセスまとめ(2024年版)

槍・穂高連峰の登山口であり、日本屈指の山岳リゾートでもある「上高地」への公共交通機関(主に電車とバス)でのアクセス方法のまとめです。東京、名古屋、大阪の各都市発で、夜行バス、前泊、朝出発それぞれののおすすめの乗り継ぎも含めてわかりやすく紹介します。
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【北アルプス】白馬山荘泊で白馬岳の絶景稜線歩きを楽しむ山旅! ~絶景の稜線歩き編~

2022年10月上旬、栂池からのピストンで白馬岳に登ってきました。前回の記事では栂池自然園から白馬乗鞍岳を経て、白馬大池までの様子をお伝えしました。今回は、白馬大池から白馬岳、そして、白馬山荘での宿泊の様子をお届けします。絶景の稜線歩きを満...
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