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【丹沢】経ヶ岳・仏果山・高取山ミニ縦走! 歩きごたえのあるルートで雪の丹沢と宮ヶ瀬湖を眺める山旅!

経ヶ岳山頂から眺める丹沢表尾根~主脈の山々 丹沢
経ヶ岳山頂から眺める丹沢表尾根~主脈の山々
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丹沢山塊の東の端っこにある経ヶ岳・仏果山・高取山を歩いてきました。宮ヶ瀬湖の近くにある低山ですが、経ヶ岳山頂から眺める雪をたたえた丹沢の山並みや、仏果山・高取山の展望台から眺める宮ヶ瀬湖や関東平野がとても素晴らしいコースです。

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宮ヶ瀬湖の湖畔にある「経ヶ岳」「仏果山」「高取山」

経ヶ岳、仏果山、高取山は、宮ヶ瀬湖(宮ヶ瀬ダム)の湖畔にある低山です。最も標高が高い仏果山でも747メートル。低山とはいえ、アップダウンが多いうえに、痩せ尾根や鎖場、急な階段など、標高以上に歩きごたえのある楽しいルートです。

そして、それぞれの山の山頂からの眺望も素晴らしいです。経ヶ岳山頂からは丹沢の表尾根の山並みが一望できます。また、仏果山と高取山の山頂は展望台があり、エメラルドグリーンの水をたたえる宮ヶ瀬湖や、関東平野を眺めることができます。

今回歩いてきたコースは以下のとおりです。

小田急線の本厚木駅から、神奈中の路線バス(半原行き)で半僧坊前バス停で下車。バス停から5分ほどのところにある登山口から経ヶ岳に登り、仏果山、高取山と縦走して、宮ヶ瀬湖(宮ヶ瀬ダム)の湖畔にある駐車場に下山するコースです。帰りは、「インクライン」という乗り物でダム下に降り、川沿いに歩いて愛川大橋バス停でゴールです。

2月下旬に登りましたが、日陰になるところや北側斜面には雪が残っていて、チェーンスパイクが活躍しました。

今回の主な行程は、以下のとおりです。

  • 08:10 半僧坊バス停 出発
  • 08:15 経ヶ岳登山口
  • 09:25 経ヶ岳山頂 到着
  • 09:50 経ヶ岳山頂 出発
  • 10:10 半原越
  • 11:10 仏果山山頂 到着
  • 11:50 仏果山山頂 出発
  • 12:25 宮ヶ瀬越
  • 12:35 高取山山頂 到着
  • 13:00 高取山山頂 出発
  • 13:50 宮ヶ瀬湖
  • 14:20 愛川大橋バス停

約11km、累積標高(上り)は1,269メートルでした。

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経ヶ岳・仏果山・高取山登山口への公共交通機関でのアクセス

経ヶ岳・仏果山・高取山の各登山口への公共交通機関でのアクセスをご紹介します。

いずれも、小田急線の本厚木駅から神奈川中央交通(神奈中)の路線バスでアクセスできます。

  • 経ヶ岳登山口
    • 半僧坊前バス停: 本厚木駅から半原行き(厚01,02)の路線バスで約30分
    • 土山峠バス停: 本厚木駅から宮ヶ瀬行き(厚20)の路線バスで約44分
  • 仏果山登山口
    • 仏果山登山口バス停: 本厚木駅から宮ヶ瀬行き(厚20)の路線バスで約46分
  • 高取山(半原高取山)
    • 愛川大橋バス停: 本厚木駅から半原行き(厚01 センター経由)の路線バスで約37分

本厚木駅から半原行きのバスに乗ると、宮ヶ瀬湖の東側の登山口にアクセスすることができます。経ヶ岳登山口へは半僧坊前バス停、高取山の登山口がある宮ヶ瀬湖へは愛川大橋バス停で下車します。

また、本厚木駅から宮ヶ瀬行きのバスに乗ると、宮ヶ瀬湖の南側の登山口にアクセスできます。仏果山に最も近い「仏果山登山口」は、宮ヶ瀬湖の南側にあります。

神奈川中央交通の路線バスについては、神奈川中央交通のWebサイトをご確認ください。

時刻表検索トップ | 神奈川中央交通
神奈川中央交通の時刻表・運賃案内ページになります。
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【経ヶ岳】山頂からの丹沢表尾根・丹沢主脈の眺めが素晴らしい!

半僧坊前バス停の近くにある経ヶ岳登山口から経ヶ岳に登ります。登山道は整備されていて歩きやすく、危険箇所もありません。山頂からは、大山や丹沢表尾根、丹沢主脈の山並みを一望できます。

半僧坊前バス停からスタート!

神奈中バスの半僧坊前バス停

神奈中バスの半僧坊前バス停からスタートします!

本厚木駅を7時25分に出る半原行きのバスに乗車し、半僧坊前バス停には8時07分頃に到着。宮ヶ瀬湖周辺のハイキングやスポーツ施設へ行くのでしょうか、子供や学生さんで満員でした。

半僧坊前バス停の近くには何もありません。一緒に下車した4名の方とともに、歩道で軽く支度を整えて出発します。

経ヶ岳登山口への入口

経ヶ岳登山口への入口

半僧坊前バス停から車道を少し戻る形で歩くと、カーブの横に登山口への入口があります。ここを入っていきます。

経ヶ岳登山口

経ヶ岳登山口

ここが経ヶ岳の登山口です。丹沢にはあまりクマが出るというイメージはないのですが、道標にツキノワグマの目撃情報があるとの注意書きがありました。登山道は見るからに薄暗いですし、ソロですので、念のため熊鈴を鳴らしながら歩くことにします。

経ヶ岳登山口から登山道へ

ヒルを退治するための塩

ヒルを退治するための塩

丹沢山塊は、春~秋にヒルが出ます。特に、このあたりの東丹沢はヒルが多いと聞きます。ヒルを退治するための塩がおいてありましたが、この時期はヒルの心配はありませんのでスルーします。

沢沿いの階段

沢沿いの階段

しばらく林道のような道を沢沿いに進むと、階段がありました。沢沿いなので、あちこちに倒木や流木がありますが、登山道は整備されていて歩きやすいです。

沢沿いの緩やかな登山道

沢沿いの緩やかな登山道が続きます

さらに沢沿いの道を進みます。このあたりは傾斜が緩やか、というか、ほぼ平坦に近いので、どんどん歩けます。

沢から離れて本格的な登りへ

沢から離れて本格的な登りへ

沢から離れて本格的な登りへ、階段が多めです

沢から離れると、本格的な登りが始まります。丹沢といえば階段のイメージですが、この経ヶ岳の登山道も階段が整備されています。

テーブルがある小さな広場

テーブルがある小さな広場、景色が良くて休憩にも良いです

少し登ると、小さな広場にテーブルがありました。景色を眺めながら休憩できそうですが、まだ登り始めたばかりなので、先を急ぐことにします。

山腹のジグザグな登山道

山腹のジグザグな登山道を登っていきます

山腹の斜面をジグザグに登っていきます。

2月下旬、これまでの寒さがひと段落して暖かい週末でしたので、花粉を警戒していました。このあたりも杉林が多く、遠くから見ると花粉で木々が黄色くなっているのが見えます。が、幸いにして、まだほとんど飛んでいなかったようです。

林道

登山道の途中で林道に出ます

ひとしきり登ると、林道のような舗装路に出ました。道標の「経ヶ岳」が示す右へと進んでいきます。今回のコースは、道標がしっかり整備されていて、迷いそうなところはほとんどありませんでした。

林道の反対側にある登山道

林道の反対側にある登山道へ

林道の反対側に登山道が続いていました。林道脇の狭くて急な道を登っていきます。

尾根に出て雪山を眺めながら山頂へ!

暖かい日差しが差し込む登山道

暖かい日差しが差し込む登山道

林道からの急な登りはすぐに終わり、比較的緩やかで歩きやすい道を登っていきます。木々の間から日光が差し込んできて、とても暖かいです。2月中旬までの真冬の寒さが嘘のようです。

経ヶ岳山頂への尾根道

経ヶ岳山頂への尾根道へ

しばらく登ると、尾根道のようなところに出ました。山頂までもう一息!

右手には雪をたたえた山並み

右手には雪をたたえた山並みを一望!

右手には雪をたたえた山並みが見えてきました。神奈川県にあんな雪山なんてあったっけ? と思いながら歩いていきます。

経ヶ岳山頂直下の雪が残る登山道

経ヶ岳山頂直下の雪が残る登山道

山頂直下の登りに差し掛かると、雪が増えてきました。凍っているわけではないですし、登山道の脇には雪がついていないところもあるので、滑り止めは必要ありませんでした。が、滑らないように慎重に登っていきます。

経ヶ岳山頂

経ヶ岳山頂に到着!

半僧坊前バス停から1時間15分くらいで、経ヶ岳の山頂に到着!

雪をたたえた丹沢表尾根・主脈を眺めながらのお昼休憩

経ヶ岳山頂の様子

経ヶ岳山頂の様子

経ヶ岳の山頂の様子です。テーブルが2つあり、その向こうには丹沢の表尾根から主脈へと続く稜線を一望できます。

お昼は仏果山の山頂で食べようと思っていたのですが、山頂には誰もいなかったのと、この素晴らしい景色ですので、急遽、ここでお昼休憩にしました。

経ヶ岳山頂から眺める丹沢の山並み

経ヶ岳山頂から眺める丹沢の山並み、素晴らしい景色です!

左側(南側)から大山、三ノ塔から塔ノ岳へと続く表尾根、そして、塔ノ岳から丹沢山・蛭ヶ岳への丹沢主脈がきれいに見えます。2月中旬に降った雪がまだ残っていて、まるで高山のような貫禄を漂わせています。

経ヶ岳山頂から眺める大山

経ヶ岳山頂から眺める大山、どこから見ても目立ちます

どこからでも良く目立つ大山。三角の山容が特徴的ですね。

経ヶ岳山頂から眺める丹沢表尾根~主脈の山々

経ヶ岳山頂から眺める丹沢表尾根~主脈の山々

一番左側の山頂が平らな山が三ノ塔、そこから表尾根が続き、真ん中あたりのちょこんと山頂が出ているのが塔ノ岳でしょうか。塔ノ岳から右側へ主稜線が続き、真ん中やや右側の大きな山が丹沢山、その奥に見えるのが蛭ヶ岳でしょうか。

経ヶ岳山頂は、南東から北西へと連なる丹沢山塊を一望できる、絶好のスポットですね。

丹沢の山並みを眺めながらのカップヌードル

丹沢の山並みを眺めながらのカップヌードルは最高!

この絶景を眺めながら食べるカップヌードルは最高ですね。

休んでいる間に、4名ほど登ってきました。テーブルを半分譲って、あれは三ノ塔、あっちが丹沢山、などとしばらく話していました。こんな時間も山の楽しみの一つですね。

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【仏果山】痩せ尾根や鎖場を抜けて展望台からの眺望が素晴らしい仏果山へ

経ヶ岳の次は、今回のコースでの最高峰、仏果山を目指します。仏果山の手前には痩せ尾根や鎖場があり、低山とは思えない山歩きを体験できます。山頂にある展望台からの眺望は素晴らしく、関東平野を一望できました。

急坂を下って半原越へ

経ヶ岳の山頂で30分ほど休憩したので、先に進みましょう。次の目的地は、今回のコースでの最高峰、仏果山です。

経ヶ岳山頂直下の急坂

経ヶ岳山頂直下の急坂を下ります

経ヶ岳の山頂直下はかなり急な下り。経ヶ岳登山口から経ヶ岳までは、急登や危険箇所がほとんどなく、とても歩きやすいコースだったのですが、ここから先はちょっと様子が変わってきます。

経ヶ岳の名前の由来にもなった「経岩」

経ヶ岳の名前の由来にもなった「経岩」

少し下ると「経岩」という大きな岩がありました。案内板によると、この大きな岩の穴に経文を納めたことから「経岩」と呼ばれているそうです。「経岩」がある山ということで、「経ヶ岳」だとか。

経ヶ岳山頂からの下り

経ヶ岳山頂からの下り、どんどん下ります

経岩から先もどんどん下ります。そういえば、経ヶ岳の山頂付近から見えた仏果山は、経ヶ岳から続く稜線というよりは、どちらかというと独立峰に近い形に見えたんですよね。それだけ、いったん大きく下って登り返すということですよね……。

経ヶ岳~仏果山の鞍部「半原越」

経ヶ岳~仏果山の鞍部「半原越」

ひたすら下ること15分、車道に出ると、そこが「半原越」です。車道を自転車で登ってきた方が休憩していました。

半原越から仏果山への登り

半原越から仏果山への登り

車道の反対側に登山道が続いています。半原越まで下ってくるときには、ほとんど雪はなかったのですが、反対側の階段には雪が残っていました。チェーンスパイクをつけようか迷ったのですが、とりあえず登れるところまでいってみることにします。

階段を登って革籠石山へ

経ヶ岳の山頂から標高差で150メートルくらい下ってしまい、標高は500メートルを切ってしまいました。仏果山の山頂は標高767メートルですので、300メートル近い登り返しが始まります。

半原越えから仏果山への階段が続く登り

半原越えから仏果山への階段が続く登り

車道からの取り付きは雪がありましたが、その上の階段はそれほどでもありません。が、ひたすら階段が続くので、息を切らさないようにゆっくり登っていきます。

ひたすら階段が続く仏果山への登山道

ひたすら階段が続く仏果山への登山道

登山道はとても良く整備されているのですが、階段が長い……。さすがに丹沢。今回のルートでは、半原越から仏果山までの登り返しが一番キツかったです。

土山峠への分岐

土山峠への分岐、正面に見えるのが仏果山です

ひとしきり登ると分岐に出ました。左へ下ると土山峠のバス停に出るようです。経ヶ岳~仏果山と続く山並みの南西側に下りる方向ですね。

逆光でわかりにくいですが、木々の間から正面に見えるのが仏果山のようです。まだかなり登らないといけないようです……。

仏果山手前の小ピーク「革籠石山」

仏果山手前の小ピーク「革籠石山」

再び階段を登ると、「革籠石山(かわごいしやま)」という小ピークに出ました。立派な山名板がありますが、山頂からはあまり眺望はありません。標高は640メートル、仏果山まで標高差であと100メートルのところまで登ってきました。

仏果山手前の広場

仏果山手前の広場、テーブルが並びます

革籠石山から少し登ると、テーブルが並ぶ広場に出ました。ここから先は痩せ尾根のような狭い道が続くので、ここで少し休憩していくことにします。軽く水分補給をしました。

痩せ尾根に鎖場! 歩きごたえのある楽しい道を登って仏果山山頂へ!

仏果山手前の眺望の良い尾根道

仏果山手前の眺望の良い尾根道

仏果山の山頂まではあと0.8kmほどですが、ここから先がこのコースの一番の醍醐味! 眺望が良い狭い尾根道が続きます。

仏果山手前の痩せ尾根

仏果山手前の痩せ尾根

道は狭いですが、足元に注意すればそれほど危険なところはありません。

仏果山手前の尾根道からの絶景

仏果山手前の尾根道からの絶景、丹沢の山を一望!

登山道の左側(西側)は、ところどころ木がなくて開けているところがありますが、丹沢の山々と宮ヶ瀬湖の素晴らしい景色を眺めることができます。あちこちで立ち止まって景色を堪能しました。(足元にはご注意を!)

崩落が進んでいる尾根道

崩落が進んでいる尾根道、注意して進みます

たまに崩壊が進んでいるところもあります。ロープが張ってありますが、歩けるところはとても狭いので、注意して通過します。

ところどころ雪が残っているところがあったので、滑らないように慎重に進みます。

仏果山山頂直下の鎖場

仏果山山頂直下の鎖場

山頂直下には鎖場まであります。足元はしっかりしているので、鎖に頼らなくても登ることができますが、かなり急なので注意です。

展望台からの景色が素晴らしい仏果山山頂に登頂!

仏果山山頂

仏果山山頂に到着!

経ヶ岳から1時間20分ほどで、仏果山の山頂に到着しました!

仏果山山頂にある展望台

仏果山山頂にある展望台

仏果山の山頂は、木に覆われていてあまり眺望がありませんが、こんな立派な展望台があります。空いているベンチにザックをおいて、カメラだけ持って早速登ってみます。

仏果山山頂の展望台から眺める関東平野

仏果山山頂の展望台から眺める関東平野、ビルが林立する都心方面を一望!

東側は関東平野がどーんと広がっています。かなり霞んでしまっていますが、よく見ると高層ビルが林立する都心部まで見えています。

仏果山山頂の展望台から眺める宮ヶ瀬湖と丹沢の山々

仏果山山頂の展望台から眺める宮ヶ瀬湖と丹沢の山々

関東平野と反対側、西側には、エメラルドグリーンの水を湛えた宮ヶ瀬湖と、その向こうに丹沢の山並みを一望できます。丹沢の山の向こうから、少し雲が広がってきましたが、まだ稜線は見えています。

仏果山山頂の展望台から眺める経ヶ岳

仏果山山頂の展望台から眺める経ヶ岳

南東側には、先ほど登ってきた経ヶ岳が見えています。北側の斜面には、かなり雪が残っていますね。

仏果山山頂でのコーヒータイム

仏果山山頂でのコーヒータイム

展望台からの景色を満喫したあとは、ベンチに腰かけてコーヒー&おやつタイム。仏果山の山頂は木に覆われていて眺望はありませんが、ベンチがたくさんあるので、お昼休憩にはちょうどよいところです。休憩している間に、続々と登山者がやってきて、ランチを楽しんでいました。

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【高取山】展望台から眺める宮ヶ瀬湖が美しい高取山

仏果山の次は、このルートでは最後のピーク、高取山へ向かいます。北側斜面に入ったせいか、登山道に雪が増えてきて、チェーンスパイクを装着しての山歩きとなりました。

急坂を下りきり雪が残る登山道へ

仏果山から高取山への分岐

仏果山から高取山への分岐

高取山へは、経ヶ岳方面へ少し戻ったところにある分岐を下っていきます。最初、仏果山山頂の反対側にある道を下り始めてしまいましたが、こちらは高取山を経由せずに下山するルートでした。あわてて山頂に戻って、正しいルートへ。ちゃんと地図を見てから歩き始めないとダメですね……。

仏果山山頂直下の急坂

仏果山山頂直下の急坂、慎重に下ります

山頂直下は急坂です。幸い、雪はありませんでしたが、落ち葉や砂が多いので、滑らないように慎重に下っていきます。

雪が増えてきた高取山への登山道

雪が増えてきた高取山への登山道、チェーンスパイクを装着します

山頂直下の急坂を下り終えて、登山道が平らになると、雪が増えてきました。チェーンスパイクをつけようか迷っていたところへ、反対側からチェーンスパイクをつけた方が歩いてきたので、この先の状況を聞いてみました。かなり雪があります、とのことでしたので、ここでチェーンスパイクをつけることにしました。

仏果山~高取山の鞍部にある「宮ヶ瀬越」

仏果山~高取山の鞍部にある「宮ヶ瀬越」

ひとしきり下ると「宮ヶ瀬越」に到着。仏果山~高取山の鞍部にあたる場所のようです。宮ヶ瀬越は、仏果山登山口バス停への分岐があります。仏果山だけを登るのであれば、仏果山登山口バス停から登るのが近いですね。

雪があったりなかったりですが、雪があるところは登山道いっぱいに積もっているので、チェーンスパイクが活躍します。

宮ヶ瀬越から高取山への登り返し

宮ヶ瀬越から高取山への登り返し

宮ヶ瀬越から登りになりますが、半原越~仏果山の登り返しに比べるとたいしたことはありません。

高取山山頂の展望台からは宮ヶ瀬湖の眺めが美しい!

高取山山頂

高取山山頂に到着!

宮ヶ瀬越から約10分、仏果山から約45分で、高取山の山頂に到着しました。標高は705.7メートルとあります。

高取山山頂にある展望台

高取山山頂にある展望台

高取山の山頂にも、仏果山山頂にあったのと同じ展望台がありました。ベンチにザックをおいて、早速登ってみます。

高取山山頂の展望台から眺める宮ヶ瀬湖

高取山山頂の展望台から眺める宮ヶ瀬湖、エメラルドグリーンがきれいです

高取山は宮ヶ瀬湖のすぐ近くにある山なので、展望台からは宮ヶ瀬湖全体を見渡すことができます。エメラルドグリーンの水がとてもきれいです。

高取山山頂の展望台から仏果山を振り返る

高取山山頂の展望台から仏果山を振り返る

歩いてきた方向を見てみると、仏果山が大きく見えました。1時間かからない距離ですから、すぐそばに見えますね。

高取山の展望台から仏果山の展望台を眺める

高取山の展望台から仏果山の展望台を眺める

仏果山の山頂をよく見てみると、先ほど登ってきた展望台が見えました。山の高さに比べると、展望台の高さは微々たるものですが、木の上から眺められるので、眺望は全然違います。

しばらく景色を眺めたり、写真を撮ったりしてから、展望台を降りました。

高取山山頂から都心方向の眺め

高取山山頂から都心方向の眺め

高取山の山頂は、都心方向が開けています。この景色を眺めながら、少しだけ休憩しました。

高取山山頂の様子

高取山山頂の様子、雪が多めです

高取山の山頂の様子です。雪が多く残っていました。ベンチやテーブルがいくつかあるので、休憩におすすめです。

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【宮ヶ瀬湖】鎖場と急な階段を下って宮ヶ瀬湖へ下山

高取山から宮ヶ瀬湖に下山します。高取山山頂直下は、雪がついた鎖場がいくつかあります。また、宮ヶ瀬湖の近くには急な階段もあり、下山するまで気を抜けません。

雪のついた鎖場と急な階段

高取山山頂直下の鎖場

高取山山頂直下の鎖場

高取山山頂直下は、短い鎖場がいくつかあります。それほど難易度の高い鎖場ではないのですが、岩に雪が残っていました。

先を歩いていたグループは、滑り止めを持っていなかったようで、かなり苦戦していました。私はチェーンスパイクをつけていたので、問題なく下ることができました。やはり、この時期は、低山でもザックにチェーンスパイクを入れておくべきですね。

高取山山頂直下の雪がついた鎖場

高取山山頂直下の雪がついた鎖場、今回一番の難所!

こんな感じで、傾斜が急なところに雪が残っているので、滑り止めがないと大変です。

雪が残っている階段

雪が残っている階段

この木の階段にも雪が残っていて、滑り止めがない人たちは苦戦していました。階段の「段」が雪で隠されてしまって、斜面のようになっています。雪が溶け始めてシャーベット状になっていたので、余計に滑りますね。

宮ヶ瀬湖を一望できる展望スポットを経由して下山

宮ヶ瀬湖の展望ポイント

宮ヶ瀬湖の展望ポイント、本当に緑色がきれいです

雪の残る階段を下りきると、周囲が開けて、宮ヶ瀬湖を見渡せる展望スポットに出ました。かなり下ってきたので、宮ヶ瀬湖を間近に眺めることができます。

それにしても、このエメラルドグリーンの水は美しいですね。赤い光は湖水に吸収されて、青い光だけが反射するので、海や湖は青く見えるそうです。プランクトンや藻などが含まれていると、その色も合わさって、こんな色になるんだそうです。

ここから先は、もう雪はなさそうなので、チェーンスパイクを外します。

宮ヶ瀬ダムの堤体の真上

宮ヶ瀬ダムの堤体の真上、下山まであと一息!

展望スポットから少し下ると、ダムの堤体の真上に出ました。宮ヶ瀬湖まではあと少し!

宮ヶ瀬湖までの最後の急な階段

宮ヶ瀬湖までの最後の急な階段

ここから湖畔までは急な階段が続きます。階段の上に小石がたくさんのっているところもあり、とても滑りやすいので注意しながら下ります。雪がなくてよかった……。

宮ヶ瀬湖のほとりまで下山!

宮ヶ瀬湖のほとりまで下山!

無事に宮ヶ瀬湖のほとりまで下山しました。登山口は宮ヶ瀬湖の駐車場の脇にあります。お天気の良い週末ということもあり、家族連れやツーリングのグループがたくさん訪れていました。

宮ヶ瀬湖を見学して「インクライン」でダム下へ

宮ヶ瀬ダムにある「水とエネルギー館」

宮ヶ瀬ダムにある「水とエネルギー館」

宮ヶ瀬ダムの横には「水とエネルギー館」という施設があります。ここでトイレをお借りして、バス停までの道を聞いてみました。ダム下へ降りる「インクライン」という乗り物に乗るのが、最も速いようです。

宮ヶ瀬ダムの堤体の上から宮ヶ瀬湖を眺める

宮ヶ瀬ダムの堤体の上から宮ヶ瀬湖を眺める

ダム下に降りる前に、堤体の上を散策して、宮ヶ瀬湖を眺めてみます。本当にきれいな色をしたダム湖ですね。

宮ヶ瀬ダムのダム上とダム下を結ぶ「インクライン」

宮ヶ瀬ダムのダム上とダム下を結ぶ「インクライン」

堤体から反対側を見ると、ちょうど「インクライン」が上っていくところでした。小さなケーブルカーのような乗り物です。

宮ヶ瀬湖のインクライン山頂駅

宮ヶ瀬湖のインクライン山頂駅

インクラインの山頂駅まで戻ってきました。券売機で片道のきっぷ(300円)を購入します。駐車場がダムの上あるので、ほとんどの人が往復(500円)のきっぷを買っていました。

インクラインから上を見上げる

インクラインから上を見上げる、かなり傾斜が急です

インクラインに乗り込むと、すぐに出発しました。最後尾から見上げてみると、かなりの傾斜です。最大斜度は35度にもなるそうです。

このインクラインは、ダム建設のときに利用されていた施設を、ダム完成後に観光用に転用したものだそうです。乗車時間はわずか4分ですが、乗る価値はありますね。

インクラインの急傾斜

インクラインの急傾斜、最大斜度35度!

先頭から下を眺めてみると、ものすごい傾斜! ほとんど断崖絶壁に見えます。

「インクライン」については、宮ヶ瀬湖の公式サイトをご覧ください。

乗り物案内|ぐるり宮ヶ瀬湖
公益財団法人 宮ヶ瀬ダム周辺振興財団の乗り物案内です
宮ヶ瀬ダムの巨大な堤体

宮ヶ瀬ダムの巨大な堤体、堤高156メートルです

ダム下に到着しました。宮ヶ瀬ダムの堤体の真下です。宮ヶ瀬ダムは、重力式コンクリートダムで、堤高は156メートル。首都圏では最大規模のダムなんだそうです。見上げると首が痛くなるレベルです(笑)

宮ヶ瀬ダムの副ダム「石小屋ダム」

宮ヶ瀬ダムの副ダム「石小屋ダム」

宮ヶ瀬ダムのすぐ下にある「石小屋ダム」です。宮ヶ瀬ダムの副ダムなんだそうです。

愛川大橋のバス停

愛川大橋のバス停

最後はほとんど観光になってしまいましたが、無事に愛川大橋のバス停に到着しました。

日帰り温泉「湯花楽 厚木店」で温泉&ビール!

日帰り温泉「湯花楽 厚木店」

日帰り温泉「湯花楽 厚木店」

愛川大橋バス停から本厚木駅行きのバスに乗車。30分ちょっとの「中村入口」というバス停で下車し、徒歩10分ほどのところにある日帰り温泉施設「湯花楽 厚木店」に立ち寄ります。

湯花楽 厚木店

土曜日の午後なので混んでいるかと思いきや、それほどでもありませんでした。住宅地の中にあるので、地元の人しか使わないのでしょうか。

生ビールで乾杯!

生ビールで乾杯!

温泉で汗を流して温まったあとは、お決まりのビールで乾杯!

天ざる

天ざる

天ざるもいただきます! 経ヶ岳山頂でのお昼が10時前だったので、おなかが空いていました。

このあと、送迎バスで本厚木駅まで送っていただき、ロマンスカーで帰宅しました。

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経ヶ岳・仏果山・高取山、低山ながら変化に富む歩きごたえのあるルート!

ということで、東丹沢の端っこにある経ヶ岳~仏果山~高取山を歩いてきました。

標高は600~700メートル台と、それほど高くはありませんが、仏果山山頂直下の痩せ尾根や岩場、高取山山頂直下の鎖場など、変化に富んだルートで歩きごたえがありました。

それに、3つの山の山頂からの景色が素晴らしい! 経ヶ岳からは丹沢の山並みを、仏果山からは関東平野と丹沢の山並みを、そして、高取山からは宮ヶ瀬湖を、それぞれ眺めることができます。ルートそのものを楽しみながら、山頂では景色も楽しめる、一粒で二度おいしいルートでした。

神奈川県の低山ではありますが、今回のように、冬季には雪が残っていることがあります。鎖場や急な階段があるので、チェーンスパイクを持参したほうが良いと思います。

また、このエリアはヤマビルが出ますので、晩秋~春先に登るのがよいと思います。

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今回の登山装備

  • メリノウールのアンダーウェア(モンベル)
  • 化繊の長袖シャツ(ワークマン)
  • フリース(モンベル)
  • ソフトシェル(モンベル)
  • トレッキングパンツ(モンベル)
  • メリノウールのタイツ(ワークマン)
  • 登山用靴下(FITS)
  • 登山靴(AKU)
  • ザック(グレゴリー ZULU30)
  • レインウェア下 ※利用せず
  • 膝サポーター(ザムスト EK-3)
  • 飲み物(ペットボトル600ml+サーモボトルのお湯750ml)
  • 行動食
  • ファーストエイドキット
  • ヘッドライト
  • チェーンスパイク

2月とはいえ、比較的暖かい日でした。行動開始時は、メリノウールのアンダー、化繊の長袖シャツ、フリース、その上にソフトシェルを羽織って歩き始めましたが、すぐに暑くなり、ソフトシェルをしまいました。

ソフトシェルを休憩中に羽織るくらいで、行動中は3枚で十分でした。

登山記でも書いたように、仏果山~高取山~宮ヶ瀬湖の北側斜面には、雪がそれなりに残っていましたので、チェーンスパイクが大活躍しました。積雪は数センチ~10センチ程度ですが、傾斜があるところに、シャーベット状になった雪がついていると、かなり滑りやすいです。


以上、「【丹沢】経ヶ岳・仏果山・高取山ミニ縦走! 歩きごたえのあるルートで雪の丹沢と宮ヶ瀬湖を眺める山旅!」でした。丹沢の中では標高の低いエリアですが、低山と侮ることなかれ。景色も良いですし、変化に富んだ歩きごたえのある、とても楽しいルートでした。

コメント

  1. MM より:

    ひささん、こんばんは!
    低山でもチェーンスパイクの備えあれば憂なしを実感する投稿でした!
    1000m未満なら残雪もないかな?と思っていましたが、日陰や北側斜面等は油断できないのですね。
    宮ヶ瀬ダムは上からも下からも一度観てみたいと思う景色でした!

    • ひさ ひさ より:

      MMさん、コメントありがとうございます。
      YAMAPでの事前情報で、雪が残っている箇所が少しあることがわかっていたので、チェーンスパイクをもっていきましたが、大正解でした。
      今年は関東でも雪が多かったですし、寒い日が多かったので、なかなか溶けなかったのかもしれません。
      宮ヶ瀬湖の絶景、とてもよかったです。
      ぜひ見に行ってみてください!

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