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【箱根】金時山~明神ヶ岳 笹の縦走路を歩く! 富士山と箱根の絶景を満喫!

明神ヶ岳山頂からの富士山の眺め 日帰り登山
明神ヶ岳山頂からの富士山の眺め
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昨年の2月に続いて、今年も冬の富士山を見るために箱根の山に登ってきました。今回は金時山から明神ヶ岳までの縦走。笹に囲まれた独特の尾根道を歩きます。快晴に恵まれて、富士山や箱根の絶景も堪能できました。

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箱根外輪山の最高峰、金時山から明神ヶ岳へ縦走

昨年2月に、箱根外輪山の最高峰「金時山」に登ってきました。

www.tozan-diary.com

このときは、乙女峠の登山口から金時山に登り、その後、足柄峠を経て、JR御殿場線の足柄駅へ下山しました。明神ヶ岳への縦走も検討したのですが、登山を始めて間もなかったこともあり、自信がなかったのでやめた覚えがあります。

今年は、昨年断念した金時山~明神ヶ岳の縦走にチャレンジしました。

金時神社の登山口からスタートして金時山へ。その後、外輪山の尾根道を歩いて、明神ヶ岳までの縦走。その後は、宮城野バス停へ下山しました。

金時山山頂からの富士山の絶景はもちろんのこと、背の高い笹に覆われた独特の雰囲気の縦走路も楽しめました。そして、明神ヶ岳からの箱根の絶景も!

距離的には12km弱と、それほど長いルートではないですが、縦走路はそれなりにアップダウンがありますし、金時山、明神ヶ岳ともに山頂直下はかなりの急登なので、歩きごたえのあるルートでした。

今回の行程は以下のとおりです。

  • 06:35 バスタ新宿から小田急箱根高速バス 桃源台行き(1便)に乗車
  • 08:40 金時神社バス停に到着
  • 08:50 金時神社登山口 出発
  • 10:00 金時山山頂 到着
  • 10:45 金時山山頂 出発
  • 11:25 矢倉沢峠
  • 12:18 火打石山
  • 13:15 明神ヶ岳山頂 到着
  • 14:05 明神ヶ岳山頂 出発
  • 15:25 宮城野営業所バス停 到着(下山)
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金時山・明神ヶ岳登山口への公共交通機関でのアクセス

金時山と明神ヶ岳は箱根外輪山の山です。箱根の町から登ることができるため、公共交通機関でのアクセスもかなり良くなっています。

金時山登山口へのアクセス

金時山に登るルートはたくさんありますが、よく使われるルートは以下の3つです。

  • 金時登山口(山頂まで1時間40分)
  • 金時神社(山頂まで1時間50分)
  • 乙女口(山頂まで1時間45分)

どの登山口から登っても、金時山山頂までの所要時間は似たようなものです。

これら3つの登山口への公共交通機関でのアクセスは以下のとおりです。

  • バスタ新宿から小田急箱根高速バス(桃源台行き)に乗車
    • 金時登山口、金時神社入口、乙女口の各バス停で下車
  • 箱根登山鉄道 箱根湯本駅から箱根登山バス(御殿場行き)に乗車
    • 金時登山口、金時神社入口、乙女口の各バス停で下車
  • 箱根登山鉄道 箱根湯本駅から箱根登山バス(桃源台行き)に乗車
    • 仙石案内所前バス停で下車し、各登山口まで徒歩

箱根は観光地ですので、路線バス網も発達しています。箱根登山鉄道の箱根湯本駅から路線バスに乗り、各登山口にアクセスできます。

御殿場行きのバスに乗れば、各登山口のバス停で下車できますが、御殿場行きのバスは本数が少ないです。本数が多い桃源台行きに乗車し、仙石バス停か仙石案内所前バス停で下車して歩くのがよいでしょう。

都心からアクセスするのであれば、小田急箱根高速バスが絶対におすすめです。バスタ新宿で乗車したら、約2時間で、上記の3つのバス停まで、乗り換えなしで直通します。料金も、鉄道と路線バスを乗り継ぐよりも割安です。

詳しくは、小田急箱根高速バス 箱根線のWebサイトをご確認ください。

www.odakyu-hakonehighway.co.jp

明神ヶ岳登山口へのアクセス

明神ヶ岳の登山口の最寄りは、宮城野営業所バス停ですが、箱根登山鉄道の強羅駅からも歩くことができます。

  • 箱根登山鉄道 箱根湯本駅から箱根登山バス(御殿場行き・桃源台行き)に乗車
    • 宮城野営業所バス停で下車、徒歩約15分
  • 箱根登山鉄道 強羅駅
    • 強羅駅から徒歩約20分

鉄道駅の強羅駅から歩いて登山口まで行くことができますので、こちらもアクセスのよい山ですね。

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小田急箱根高速バスで金時神社入口バス停へ

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バスタ新宿で小田急箱根高速バス 桃源台行き1便に乗車

6時35分、バスタ新宿発の小田急箱根高速バス 桃源台行き1便に乗車。昨年も同じような時期に乗りましたが、今年のほうが乗客が多かったです。とはいえ、隣の席に人が来ることはなく、窓側がだいたい埋まったくらいでした。

半分くらいの乗客が御殿場駅で下車。御殿場から先は、登山やハイキングの装備をした乗客ばかりとなりました。まだ午前8時台ですので、観光には早すぎますね。

乙女口バス停で残りの半数以上が下車。昨年は乙女口から登りましたが、途中の乙女峠からも富士山を眺められるので、主要な3つの登山コースの中では、最も景色が良いのですよね。

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金時神社入口バス停に到着

午前8時40分頃、金時神社入口バス停に到着。私以外に、もう一人が下車しました。

バス停の前は駐車場になっていますが、もうすでにいっぱいでした。このぶんだと、金時山の山頂は大賑わいでしょう。

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金時神社登山口にあるトイレはエヴァンゲリオンとのコラボ!

駐車場の奥には、きれいな公衆トイレがあります。箱根といえば、エヴァンゲリオン。この公衆トイレは、エヴァンゲリオンとのコラボですね。

トイレの前にあったベンチで身支度を整え、トイレを済ませて、登山の準備も万端!

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金時神社を経て金時山の整備された登山道を歩く

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午前9時、金時神社登山口からスタート!

午前9時前、公衆トイレの奥にある登山口から登山スタートです。

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金太郎(坂田公時)を祀った金時神社に参拝

舗装された道を少し登ると、すぐに「金時神社」があります。

金時神社は、金太郎(坂田公時)を祀った神社です。毎年、5月5日のこどもの日に「公時まつり」が開催されるそうです。

まだ歩き始めて5分と経っていないですが、金時神社に参拝。登山の無事を祈りました。

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緩やかな樹林帯の登りでウォーミングアップ

金時神社から登山道に戻ると、整備された樹林帯の道が続きます。緩やかな登りで、体を温めるにはちょうどいいですね。

10分もしないうちに道路を渡ります。この道路を渡った先から、多少、傾斜が急なところも出てきます。ただ、登山道は非常によく整備されていて、大きく足を上げないと進めないような段差が大きなところは全くと言ってよいほどありません。そのような場所には、階段や石段が設置されています。

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真っ二つに割れた「金時宿り石」

少し登ると、「金時宿り石」という大きな岩が祀られていました。見事に真っ二つに割れています。この「金時宿り石」は、金太郎が母と住んでいたとされる大岩だそうです。

登山口の近くにあった金時神社もそうですが、この登山ルートは、金太郎伝説に由来するものが多くあります。

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よく整備された樹林帯の登山道を登っていきます

樹林帯の中を登っていきますが、危険なところには階段があり、非常に歩きやすい登山道になっています。

この日は2月上旬の祝日ということもあってか、小さなお子様を連れた家族をよく見かけました。幼稚園か小学校低学年くらいの子供でも、十分に登れる山なのです。

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箱根山を一望! 中腹の大涌谷からはもくもくと煙が噴き出しています

登山口から40分。少し開けたところに出ました。箱根の町と、その向こうの箱根山を一望できます。箱根山の中腹からは煙が噴き出していますが、あそこが大涌谷でしょう。

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金時山直下の急登を登り終えて山頂へ!

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明神ヶ岳方面への分岐に到着、金時山方面へ

登山口から50分弱で分岐に到着しました。金時山~明神ヶ岳の尾根道です。金時登山口から登ると、この分岐の右側にある矢倉沢峠から登ってくることになります。

まずは、金時山に登りたいので、左へ進みます。

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金時山山頂直下の急登、まずは木の階段が続きます

ここから先、山頂までは急登が続きます。まずは、木の階段が続きます。

先ほどの分岐の標高が約1,050メートル、登山口が約700メートル、金時山山頂が1,212メートルなので、標高としては6~7割登ってきてはいるのですが、この分岐から先が本番!みたいな印象です。

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休憩しながら芦ノ湖や箱根の町の景色を眺めます

低山ながら、結構な急登で、息が上がらないように、ところどころで休みながら登ります。芦ノ湖方面の景色が良いところで、思わず立ち止まって、写真をパチリ。手前の町は仙石あたりでしょうか。奥に芦ノ湖が少し見えています。

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石や岩がゴロゴロした急登、山頂までラストスパート!

最後は、岩がゴロゴロした道になります。危険なところはないので慎重にいけば初心者でも大丈夫です。ただ、最後にこういう頑張りどころの急登が待っているということを知っておいたほうがいいですね。

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金時山山頂に到着! 富士山と箱根の絶景と名物「なめこ汁」を堪能!

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金時山山頂に到着! 目の前には富士山がどーん!

午前10時過ぎ、登山口から1時間ちょっとで、山頂に到着しました。到着した瞬間、目の前に富士山がどーんと見えてきます。雲一つない快晴! 雪をかぶった富士山は絵になりますね~

昨年、乙女口から登った時は、登山口の時点で富士山がよく見えていますし、途中の乙女峠からも富士山をきれいに眺めることができました。今回の金時神社からのルートは、途中、ほとんど富士山を見ることができないので、山頂に到着したときの感動はひとしおですね。

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金時山山頂からの富士山は素晴らしいのひとこと!

金時山から富士山まで、遮るものがほとんどないため、すそ野まできれいに見ることができます。

奥多摩や丹沢、大月周辺の秀麗富嶽十二景の山々など、関東南部には富士山ビューの山がたくさんありますが、これだけきれいに、大迫力で見られるのは、富士山に近い箱根の山ならではですね。

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富士山の南側には少し離れて愛鷹山が見えています

富士山から左側(南側)に目をやると、愛鷹山が見えていました。沼津あたりからみると、富士山の前に重なって見えるのですが、箱根からみるとかなり離れて見えますね。

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箱根方面の眺望もよく、箱根外輪山、芦ノ湖、箱根の町を一望!

南側を眺めると、箱根方面の景色がよく見えます。芦ノ湖の奥から右側へと連なっている山が箱根外輪山で、この金時山もそのうちの一つです。ゴルフ場がかなり目立ちますね……

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金時山山頂にある「金時娘の茶屋」(金時茶屋)へ

コースタイムよりもだいぶ短い時間で登頂できたので、「金時娘の茶屋」(金時茶屋)に立ち寄ってみます。

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金時茶屋名物の「なめこ汁」、どんぶり一杯で500円!

お目当てはこれ! 金時茶屋名物の「なめこ汁」です。大きな丼にたっぷりとなめこが入っています。なめこは柔らかく、クセもなく、するすると食べられてしまいます。快晴でしたが、冷たい風で体が冷えてきていたので、このなめこ汁がしみわたります。これで500円ですから、なかなかお得ですね。

その後も、しばらく富士山を眺めていたりして、45分ほど山頂で休憩しました。その間、次々に登山客が登ってきて、山頂は大賑わいに。

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大勢の登山客とすれ違いながら矢倉沢峠まで下る

さて、そろそろ次の目的地、明神ヶ岳へと出発しましょう。コースタイムでは2時間半くらいかかることになっていますので。

金時山山頂のきれいなトイレ(有料 100円)をお借りして、身支度を整えて出発です。

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「明神ヶ岳まで2時間5分」とありますが2時間半かかりました…

金時山山頂には、明神ヶ岳まで「2時間5分」となっていますが、かなり頑張らないと、この時間では着きません(笑) このあたりの道標の所要時間は、かなり短めに記載されているような印象を受けたので、気を付けたほうがよいと思います。

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先ほど登ってきた分岐まで下り、今度は真っすぐ下っていきます

途中、金時山に登る大勢の登山客とすれ違いました。祝日ということもあって、小さなお子様を連れた家族がとても多いですね。なかなか下れず、しばらく列が途切れるのを待つ場面もありました。

15分ほど下って、先ほどの分岐までやってきました。金時神社は右側ですが、今度は明神ヶ岳へ向かいますので、真っすぐの階段を下っていきます。

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これから歩く明神ヶ岳までの尾根道がよく見えています

分岐を過ぎて少し下ると、これから歩く稜線の道を一望できるポイントがありました。尾根につけられた道を歩いていくのですが、その道がはっきりとわかりますね。

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左奥が明神ヶ岳、まだまだ遠いですね…

少し引いてみると、左端に、これから目指す明神ヶ岳が見えていました。写真左端の頂上が平らになっている山が明神ヶ岳です。こうやってみると、結構遠いですね……。しかも、いったん下って、また登り返す形になります。

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金時山から30分で矢倉沢峠に到着、ここが縦走路の鞍部

金時山山頂から30分ちょっとで矢倉沢峠まで下ってきました。標高は約860メートル。金時山から350メートルくらいは下ってきたことになります。このあたりが、金時山~明神ヶ岳の間で、もっと標高が低いところですね。

金時登山口から登り始めると、この矢倉沢峠に出ます。先ほどまで下ってきたところを登って、金時山へ至るルートです。

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意外とアップダウンのある縦走路、笹に覆われた独特な雰囲気の道を歩く

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両側が背の高い笹に覆われた独特な登山道を進んでいきます

矢倉沢峠のあたりからは、両側が背の高い笹に覆われた独特の雰囲気の道になります。思ったよりも笹の背が高くて、縦走路からはあまり眺望は効きません。

ただ、この笹が風を遮ってくれるので、この時期は体が冷えずありがたいですね。逆に、夏場は、風が通らずに暑そうではありますが……。

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尾根道なので楽々、と思いきやいきなりの急登! かなりアップダウンがあります

いきなり急登になります。岩や石、木の根っこなど、足をかけるところが多くないので、滑らないように注意して登っていきます。

急登は長くは続かないのですが、小刻みなアップダウンは意外と多いな、という印象です。残念ながら、尾根筋をのんびりハイク、というわけにはいかないようです(笑)

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急登を登り切って振り返ると金時山が見えました

笹の両側からは眺望がないのですが、道自体のアップダウンが大きいので、前後には眺望があります。

急登を登りきったところで振り返ると、先ほど登頂してきた金時山が見えています。右側の山ですね。この山容なので、頂上直下が急登なのも頷けます。

そして、これまで金時山の陰に隠れてしまっていた富士山が、頭の部分だけ見えるようになってきました。

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アップダウンを繰り返して笹の道を進んでいきます

小刻みにアップダウンを繰り返しながら進んでいきます。一本道ですし、道標もしっかり設置されているので迷うことはないでしょう。

この道標には「明神ヶ岳 75分」とありますが、実際には90分かかりました。私の足が遅いだけかもしれませんが、他の山域ではそんなこともないので、やはり、所要時間が短めに書かれているようです。

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金時山の陰に隠れていた富士山が次第に見えるようになってきます

登ったり下ったりなので、どれくらい標高が上がっているのかわかりづらいのですが、振り返った時に富士山が見える大きさで、多少は登っているのだな、ということがわかります。

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笹の道が終わり一時的に樹林帯へ

矢倉沢峠から1時間ちょっと、笹に覆われた道を歩いてきましたが、その道も終わり、樹林帯に入りました。この樹林帯はすぐに抜けますが、この先に、明神ヶ岳への本格的な登りが待っています。

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明神ヶ岳への急登! 山頂付近は絶景の尾根道!

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明神ヶ岳が目の前まで迫ってきました

樹林帯を抜けると、目の前に明神ヶ岳が見えてきました。かなり横に細長い山ですね。距離はだいぶ縮まりましたが、まだ200メートルくらいは標高を上げないといけません。

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明神ヶ岳まであと25分! では着かなかったです(笑)

「明神ヶ岳まで25分」と書かれていますが、横に「40分」と修正されていました。誰かが勝手に修正したのかわかりませんが、「40分」のほうが実感に近いです(笑)

ということで、ここから最後の急登が始まります。

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明神ヶ岳山頂への最後の急登!

急なところには木の階段が設置されているので、危険はありません。とはいえ、ここまでさんざん歩いてきたあとの急登ですので、足に堪えます。意図的にゆっくりと登っていきます。

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途中で振り返ると金時山と富士山がぴったり重なって見えました

それでも息が上がってしまうので、休み休み、後ろを振り返ると、富士山と金時山がピッタリ重なって見えました。

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明神ヶ岳山頂の尾根道へ

しばらく急登を登り続けると、明神ヶ岳の山頂への尾根筋のようなところに出ました。が、先ほど下のほうで見たように、明神ヶ岳は横に細長いので、山頂まではまだ距離があります。

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北側が開けていて、大山や塔ノ岳など丹沢の山々がよく見えます

山頂付近の尾根道からは、北側が開けているところがあります。市街地の向こうは丹沢の山々。右側のとがっているのが大山、その横が塔ノ岳でしょうか。

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明神ヶ岳山頂付近の道は低山とは思えない景色!

山頂まであと少し! 山頂付近の尾根道は、背の高い植物が少ないので、左右の見通しがとても良いです。標高1,100メートルほどの低山とは思えない景色ですね。

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最乗寺方面からの登山道と合流して、山頂まではあと10分!

最乗寺方面からの登山道と合流するポイントを通過。ここまでくれば、山頂までは10分弱。

明神ヶ岳の山頂付近は、霜が解けた後のようで、非常にぬかるんでいました。この時期は仕方がないのですが、かなり滑るので、慎重に歩きます。

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絶景の明神ヶ岳山頂でランチ休憩! 富士山や箱根を一望!

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明神ヶ岳山頂に到着! 富士山もバッチリ見えます!

金時山山頂から2時間半で明神ヶ岳に到着! 富士山と、その手前の金時山の景色が素晴らしいですね。

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明神ヶ岳山頂で富士山を眺めながらの絶景カップヌードル!

山頂の地面はかなりぬかるんでいましたが、ベンチを一つ確保できたので、ここでランチに。いつもながらのカップヌードルですが、富士山を眺めながらのいただくカップヌードルは最高です。

広場になっている山頂には、テーブルとベンチのセットが1組、ベンチが3つほどありました。比較的広いので、ベンチが空いていなくても、敷物を敷いて休憩できそうですが、これだけぬかるんでいると、敷物を敷ける場所も多くはなさそうです。

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景色を眺めながらの山頂コーヒーも最高!

カップヌードルを食べ終えて、山頂コーヒーでまったり。金時山付近では風が少しありましたが、その風も収まって、じっとしていても寒くはありません。

休んでいる間に、山頂で休憩していた人たちが次々に下山していきましたので、山頂からの風景を動画で撮影してみました。

明神ヶ岳山頂は、南西~西~北西側の眺望が開けていて、南側から、箱根山や大涌谷、金時山、富士山などが一望できます。北~東側の眺望はないのですが、少し下ったところに北西側が開けたポイントがありました。

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明神ヶ岳山頂の広場の様子

明神ヶ岳山頂の広場の様子です。すでに14時を過ぎているので、下山する人が多く、だんだん空いてきました。

金時山に負けず劣らずの眺望ですが、金時山ほど人が多くなく、静かに眺望を楽しむことができました。

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ぬかるんだ道を宮城野方面へ下山

明神ヶ岳の山頂で50分ほど休憩したので、そろそろ下山しましょう。宮城野方面へ下山します。

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明神ヶ岳山頂から少し下ると相模湾を一望できるポイントがあります!

山頂から宮城野方面に少し下ったところに、東側の眺望が良い場所がありました。ちょっと霞んでいましたが、相模湾や、湾沿いの神奈川県の街並みを一望できます。今回のルートで、この方向の眺望があったのはここだけでした。

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宮城野へは75分!

宮城野へは75分。登りは道標の所要時間のとおりには行きませんでしたが、下山はほぼこの時間どおりでした。

明神ヶ岳から30分くらいのところにある分岐まで、登山道がかなりぬかるんでいました。朝方にできた霜が、日中の日差しで溶けてしまったのだと思います。滑って転ばないように慎重に歩きます。転んだら、痛くはなくても、泥だらけになること必至です(笑)

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振り返ると富士山と明神ヶ岳山頂への道が

尾根筋の道を下っていきます。名残惜しくて、何度も振り返って富士山を見てしまいますね。

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明星ヶ岳への分岐、今回はおとなしく宮城野へ下山します

30分ほどで明星ヶ岳への分岐に到着。明星ヶ岳は明神ヶ岳のお隣の山です。明星ヶ岳を経由しても宮城野に下りられますが、もう疲れてきたし、温泉にも入りたいので、ここは宮城野へ直接下りるルートを選択。ここで尾根道ともお別れです。

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大きめの岩が多い登山道を下ります

この分岐から本格的な下りになります。金時山に比べると、大きな岩が多め。それなりに整備されているので、危険なところはなかったのですが、金時山より若干難易度は高めです。

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急坂を下り終えると緩やかな樹林帯の道へ

とはいえ、岩がゴロゴロした急坂は長くは続かず、25分ほどで、傾斜が緩やかな道になりました。

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次第に傾斜が緩やかになってきます

緩やかな登山道を下っていきます。ここまでくれば安心です。

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明神ヶ岳山頂から80分で登山口へ下山!

15時過ぎ、山頂から約80分で、明神ヶ岳の登山口まで下山しました。ここから宮城野営業所バス停までは約10分。舗装された道路を歩いていきますが、かなり急坂です。

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宮城野営業所からバスで箱根湯本へ、温泉「かっぱ天国」で温まる!

当初は強羅駅まで歩き、箱根登山鉄道に乗る予定でしたが、宮城野営業所バス停の近くを通ったら、何名か登山客が並んでいるのを発見。時刻表を見ると、もう2分ほどでバスが来そうだったので、急遽、バスで箱根湯本まで下ることにしました。

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宮城野営業所バス停からバスで箱根湯本駅へ

宮城野営業所バス停から25分ほどで、箱根湯本駅に到着。バスは小田原駅行きでしたが、ここで下車します。

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箱根湯本駅裏にある温泉「かっぱ天国」へ

目的地は、箱根湯本駅の裏側の坂を登ったところにある温泉「かっぱ天国」です。この急な階段を上がった先に、入口があります。

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「かっぱ天国」の入口です

「かっぱ天国」の入口です。入り口を入って、入浴料金(大人800円)を支払います。

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昭和感たっぷりの古い温泉です

靴を脱いで2階に上がると、木の廊下が続いています。その先に自販機とベンチ、その奥に男女別の浴室への入口がありました。

脱衣所は板張りで、歩くとギシギシと音がします。なかなか年季の入った建物です。

浴室は、露天風呂になっています。というか、露天風呂しかありません。屋根はありますが、屋根と浴室の壁(というか仕切り?)の間は空いていて、冷たい風が吹き込んできます。

洗い場は3つ。寒いので、軽く頭と体を洗って、温泉へ。温泉はかなり熱めで、少しずつ入りました。

泉質は「単純温泉、ナトリ‐塩化物・硫酸塩泉」とありました。この「かっぱ天国」は2つの自家源泉を持っていて、敷地内に源泉が湧いています。その源泉からの、正真正銘の源泉かけ流し。とても良いお湯で、入ったあとは、肌がつるつるになります。

あんなに寒かった浴室も、温泉で温まったあとはなかなか汗が引きませんでした。

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「かっぱ天国」食堂横の中庭にある自家源泉

温泉を堪能して帰ろうとしたところ、受付にいらっしゃった女将さんが源泉を見せてくれるとのこと。受付の横にある食堂を通って、中庭へ。そこに源泉が湧いていました。

女将さんの話によると、源泉の温度は60℃近く。毎日、予想気温を見ながら、お湯を入れる量やタイミングを調整しているのだとか。この日は、比較的暖かかったため、ちょっと温泉の温度が高めになってしまったようで、それで熱く感じたのでした。

飲泉もさせていただきました、というかコップを手渡されて、ぜひどうぞ、と薦められました。全くクセのない、ほのかな塩味がする美味しいお湯でした。

「かっぱ天国」は宿泊もできるそうです。箱根湯本駅から徒歩3分。近隣のきれいな日帰り温泉施設とは真逆の、昭和感あふれるワイルドなお風呂ですが、そういうのがお好みの方はぜひどうぞ。

www.kappa1059.co.jp

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箱根湯本駅からロマンスカーで帰宅します

温泉で十分温まったので、あとは帰るだけです。箱根湯本駅からロマンスカーで帰ります。

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黒胡椒チーズ巻きかまぼこと御殿場高原ビールでささやかに乾杯!

ロマンスカーの中では、箱根湯本駅近くのお店で買った、ビールに合いそうな黒胡椒チーズ巻きかまぼこと、御殿場高原ビールで、ささやかに乾杯!

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金時山~明神ヶ岳 富士山と箱根の景色を満喫でき、歩きごたえもある縦走路!

ということで、金時山から明神ヶ岳へと縦走してきました。

金時神社から金時山、明神ヶ岳を経て、宮城野営業所バス停まで、約12km。距離はそれほど長いわけでもないのですが、距離のわりに歩きごたえのあるルートだと感じました。

金時山や明神ヶ岳の山頂直下の急登はもちろんですが、笹に覆われた縦走路もそれなりにアップダウンがあります。

歩きごたえはありますが、危険なところはほとんどないので、技術的には初心者でも問題ないと思います。ただ、10km以上のコースを歩きなれていないと、体力的には厳しいかもしれません。

今回は、金時山から明神ヶ岳へと向かいましたが、富士山を眺めながら歩くのなら、逆コースのほうがいいかな、とも感じました。金時山から明神ヶ岳へ向かうと、富士山は常に後ろ側になってしまうので、振り返らないと見えないのですよね。

笹に覆われた縦走路は、矢倉沢峠~明神ヶ岳の登りにかかる前までの区間で、金時山→明神ヶ岳のコースだと、基本的に登り基調になります。逆コースなら下り基調になるので、もう少し楽に歩けるかもしれません。その分、矢倉沢峠から金時山への登り返しがキツいかもしれませんが。

このコースの醍醐味は、やはり富士山と箱根の絶景です。空気が澄んでいて、晴天率の高い冬場がおすすめです。ただ、冬季は霜柱が溶けて登山道がぬかるみますので要注意です。

冬季は雪が積もることもあるそうです。今回は、全く雪はありませんでしたが、日によってはチェーンスパイクや軽アイゼンがあったほうがよさそうです。

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今回の登山装備

  • メリノウールのインナー(モンベル)
  • 長袖シャツ(ワークマン/Field Core)
  • クリマプラス100 ジャケット(モンベル)
  • トレッキングパンツ(モンベル)
  • メリノウールのタイツ(ワークマン)
  • 登山用靴下(FITS)
  • 登山靴(モンベル アルパインクルーザー2300)
  • ザック(グレゴリー ZULU30)
  • レインウェア上下
  • ウルトラライトダウンコンパクト(ユニクロ)
  • 膝サポーター(ザムスト EK-3)
  • トレッキングポール(シナノ)
  • チェーンスパイク(モンベル)※使用せず
  • スパッツ(モンベル)※使用せず
  • お湯を入れたサーモボトル 750ml(モンベル)
  • 飲み物(ペットボトル600ml×1本)

この日は、2月にしては暖かめでしたので、行動中はフリース(クリマプラス100)で十分でした。むしろ、これでも暑いくらいでした。

金時山~明神ヶ岳の縦走路は、それなりに風がありましたが、両側の笹が遮ってくれたため、寒さを感じることはありませんでした。ただ、この時期なら、防寒・防風用の上着は持って行ったほうが良さそうです。

前述のように、登山道がぬかるんでいる場所が多くありました。汚れが気になる場合にはスパッツ(ゲイター)を装着してもよいかもしれません。今回は面倒なので使いませんでした。登山靴は汚れましたが、トレッキングパンツはそれほどでもありませんでした。


以上、「【箱根】金時山~明神ヶ岳 笹の縦走路を歩く! 富士山と箱根の絶景を満喫!」でした。天候に恵まれて、最高のハイキングになりました。金時山だけでもかなり景色を楽しめますが、歩き足りない方は、明神ヶ岳まで縦走することをおすすめします。笹に覆われた縦走路は、歩いているだけでも楽しいです。

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