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【奥秩父】樹林帯、高原、岩場・鎖場と変化に富んだ山歩きが楽しめる「乾徳山」で絶景を眺める山旅!

乾徳山山頂からの富士山と甲府盆地の眺望 奥秩父
乾徳山山頂からの富士山と甲府盆地の眺望、まさに絶景!
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奥秩父山塊の南側にある日本二百名山「乾徳山」に日帰りで登ってきました。標高を上げるにつれて、樹林帯から草原、そして、山頂直下の岩場・鎖場と、変化に富んだ山歩きを楽しむことができました。山頂直下の鎖場は、かなり長く、スリルがありました。そして、その鎖場を登り切った山頂から360度の絶景! 素晴らしい山でした。

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奥秩父の南部にある「乾徳山」に日帰り登山

「乾徳山」は、山梨県山梨市、奥秩父山塊の南部にある標高2,031メートルの山です。日本二百名山の一つに数えられています。

乾徳山といえば、山頂直下の岩場・鎖場が有名ですが、それだけでなく、変化に富んだ山歩きが楽しめます。登山口からしばらくは樹林帯を登っていきますが、ひとしきり登るとシラカバやダケカンバの林に囲まれた「国師ヶ原」という高原のようなところへ。さらに登ると、かつては牧場だったという草原から、山頂直下の大きな岩がゴロゴロする岩場や鎖場へ。

登山口(乾徳山登山口バス停)から山頂までは距離にして約5.5kmと、それほど長いコースではありませんが、どんどん表情を変えていく山を見ながらの登山を楽しめるのです。

今回のコースは以下のとおりです。

徳和集落にある乾徳山登山口バス停から、徳和川沿いに少し車道・林道を歩き、登山口から登山道へ。国師ヶ原十字路を北へ進み、月見岩のある草原のようなところから進路を北西に変え、岩場・鎖場を超えて山頂へ。

下山は、山頂の北側から下り、「水ノタル」から乾徳山の西側山腹の急なガレ場を下って国師ヶ原へ。国師ヶ原十字路を西側へ進み、道満尾根を下って、徳和の集落まで下山しました。

地図で見ると八の字のようなルートを歩いたことになります。下山に歩いたコースは、ガレ場や急な斜面が多かったので、鎖場の下りが気にならなければ、登りに使ったコースをピストンするのが、もっとも歩きやすそうです。

今回の主な行程は以下のとおりです。

  • 09:55 乾徳山登山口バス停 出発
  • 10:15 乾徳山登山口
  • 11:20 国師ヶ原 高原ヒュッテ(トイレ休憩)
  • 11:50 月見岩
  • 12:35 乾徳山山頂 到着
  • 13:20 乾徳山山頂 出発
  • 13:30 水ノタル
  • 14:15 国師ヶ原 高原ヒュッテ(小休止)
  • 15:10 道満山
  • 15:45 登山口
  • 16:00 乾徳山登山口バス停 下山

乾徳山登山口バス停に到着してから、終バスが出るまで約7時間。コースタイムどおり歩いていては間に合わないので、登りはいつもよりペース速めでした。そのおかげもあってか、山頂で45分休憩しても、終バスの50分前にはバス停に到着できました。

土休日であれば、塩山駅からのバスが1時間くらい早いので、もう少し余裕をもって歩けそうです。

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「乾徳山」登山口への公共交通機関でのアクセス

山梨市駅前の山梨市営バス乗り場

山梨市駅前の山梨市営バス乗り場

乾徳山の登山口としては、今回利用した乾徳山登山口のバス停が最も一般的かと思います。

乾徳山登山口バス停へは、山梨市駅、または、塩山駅からバスが出ています。いずれも「西沢渓谷入口」行きのバスに乗車します。

  • 山梨市営バス 西沢渓谷線
    • 山梨市駅 ~ 乾徳山登山口 ~ 西沢渓谷入口
    • 毎日運行(年始は運休の日あり)
    • 1日5往復運転(2022年ダイヤ)
    • Webサイト: 山梨市営バス

山梨市駅からは、山梨市営バスの「西沢渓谷線」が出ています。乾徳山登山口バス停までは約30分です。平日、土休日ともに同じ時刻で運転されています。平日に乾徳山登山口へ向かう場合は、この山梨市営バスの西沢渓谷線を利用することになります。

  • 山梨交通 西沢渓谷入口線
    • 塩山駅 ~ 乾徳山登山口 ~ 西沢渓谷入口
    • 4月中旬~11月中旬の土休日、GWや夏休みなどの平日に運行
    • 1日4往復運転(2022年ダイヤ)
    • Webサイト: 山梨交通バス 西沢渓谷

季節運行ですが、塩山駅から山梨交通の路線バスが出ています。主に土休日の運行です。週末の登山であれば、この山梨交通の路線バスを利用することもできます。初便に乗れば、山梨市駅からのバスよりも40分ほど早く乾徳山登山口バス停に到着できます。

今回は平日の登山だったので、山梨市駅から山梨市営バスに乗車して、乾徳山登山口へとアクセスしました。

なお、山梨市駅、塩山駅、ともに、中央本線の特急「かいじ」が停車します。新宿駅から約1時間20~30分程度です。

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【登山口→国師ヶ原】樹林帯をひたすら登って国師ヶ原の高原へ

徳和川沿いにある登山口から樹林帯をひたすら登っていきます。眺望がほとんどなく、単調な登りが続きますが、上部の新緑が目を楽しませてくれます。

乾徳山登山口バス停から登山口へ

乾徳山登山口に到着した山梨市営バス

乾徳山登山口に到着した山梨市営バス

山梨市駅9時12分発の西沢渓谷入口行きのバスに乗車します。平日なので空いていると思ったのですが、私を含めて登山者が10名ほど乗車しました。

35分弱で乾徳山登山口バス停に到着。下車したのは私を含めて3名のみ。他の方は、西沢渓谷から甲武信ヶ岳方面へ登るのでしょうか。

バス停の前にある「乾徳公園」

バス停の前にある「乾徳公園」、公衆トイレがあります

バス停があるところは駐車場になっています。道路を挟んで反対側には「乾徳公園」という小さな公園があり、そこにトイレがあるので、ここで済ませておきます。このあと、国師ヶ原の高原ヒュッテまでトイレはありません。

また、バス停の前には自販機があります。すでに2本持っていましたが、ペットボトルの水を追加で1本買いました。

乾徳山登山口バス停の横を流れる徳和川

乾徳山登山口バス停の横を流れる徳和川

山梨市駅行きの終バスは16時51分。スタートが10時ちょっと前ですので、7時間で山頂まで行って戻ってこないといけません。ということで、準備もそこそこに、すぐにスタートします。

バス停前の徳和川を渡って、上の写真の右側にある車道を登っていきます。

バス停から乾徳山の登山口までの車道

バス停から乾徳山の登山口までの車道、徳和の集落の中を登っていきます

バス停があるあたりの標高が830メートルくらい。風は心地よいですが、日差しが暑いですね。

バス停から登山口までの道

バス停から登山口までの道は舗装路から砂利道へ

しばらく集落の中の車道を登っていきますが、途中から砂利道になりました。このあたりまでくると、もう家はありませんね。頭上の新緑がきれいです。

バス停から登山口へのつづら折りの道

バス停から登山口への道、案内はしっかりしています

つづら折りの道を登っていきます。「乾徳山登山口」の道標があちこちにあるので、迷う心配はありません。

乾徳山の登山口

乾徳山の登山口、バス停から20分くらいです

バス停から20分ちょっとで登山口に到着しました。ここを右側に入っていくと、いよいよ登山道になります。ずっとゆるい登りでしたが、バス停から標高差で150メートルくらいは登ってきたようです。

植林帯から新緑の森へ

乾徳山の植林帯の登山道

登山口からしばらくは植林帯を登ります

登山道に入ると、植林帯の中の単調な登りが始まります。登山道はよく整備されていて、危険なところや、迷いやすいところはありません。最初は緩やかではありますが、ずっと登り一辺倒なので、ペースを乱さないように気をつけながら登っていきます。

林道と交差する乾徳山の登山道

登山道はたまに林道のような道と交差します

たまに林道のような砂利道と交差するところがありますが、砂利道のすぐ反対側に登山道の続きがあります。

乾徳山登山道脇に生えるマムシグサ

乾徳山登山道脇に生えるマムシグサ

登山道の脇には「マムシグサ」がたくさん。

新緑がきれいな乾徳山の登山道

植林帯から新緑の森へ

標高が1,200メートルを超えると、落葉広葉樹の森に変わります。ちょうど新緑がきれいな時期で、眺望のない単調な登りの中で、唯一目を楽しませてくれます。

新緑が美しい乾徳山登山道のミズナラ

新緑が美しい乾徳山登山道のミズナラ

このギザギザの葉っぱはミズナラの木でしょうか。登山道の脇にたくさんあり、新緑がとても鮮やかでした。

乾徳山登山道の途中にある「駒止」

乾徳山登山道の途中にある「駒止」、休憩に良い場所です

しばらく登ると、小さな広場になった「駒止」という場所に到着。ベンチはありませんが、平べったい岩が休憩に良さそうだったので、ここで5分ほど小休止します。水分補給と軽く行動食を食べました。

樹林帯上部は岩多めで傾斜もやや急に!

岩と急坂が増える乾徳山の登山道

「駒止」から先は岩が多めで傾斜も急に

先ほど休憩した「駒止」から先は、少し登山道の様子が変わってきます。石や岩が多くなり、やや傾斜が急なところも時々出てくるようになります。

苔むした岩がゴロゴロする乾徳山の登山道

苔むした岩がゴロゴロする乾徳山の登山道

登山道脇には、苔むした岩がゴロゴロしています。登山道にも岩が増えてきますが、それほど歩くにくい感じではありません。

新緑が美しい乾徳山の登山道

岩ゾーンを抜けると緩やかな登りへ

岩が多めのゾーンを抜けると、傾斜が急に緩やかになりました。木々がまばらになり、心なしか、明るくなってきたようにも感じます。

「錦晶水」を過ぎて高原のような国師ヶ原へ

冷たい水が流れ出る水場「錦晶水」

冷たい水が流れ出る水場「錦晶水」

少し開けたところに「錦晶水」という水場があります。勢いよく水が流れています。水はたくさん持っていたので、ここでは汲みませんでしたが、ちょっと触ってみると、とても冷たい水でした。

平坦な道が続く国師ヶ原近くの登山道

平坦な道が続く国師ヶ原近くの登山道

錦晶水から先は、緩やかな傾斜の道を登っていきます。

視界が開けて乾徳山が姿を現す

視界が開けて、ようやく乾徳山が姿を現しました

急に視界が開けたと思ったら、目の前にようやく乾徳山が姿を現しました。山頂付近は岩山のようですが、山頂のすぐ下からはずっと樹林帯ですね。標高2000メートルある乾徳山の上部には、まだ新緑が達していないようです。

国師ヶ原十字路

国師ヶ原十字路

国師ヶ原の十字路に到着。乾徳山山頂へは直進ですが、左に100メートルくらいのところに高原ヒュッテがあるのて、寄っていきます。

シラカバ林の中に建つ避難小屋「国師ヶ原高原ヒュッテ」

シラカバ林の中に建つ避難小屋「国師ヶ原高原ヒュッテ」

「国師ヶ原高原ヒュッテ」です。高原の森の中の別荘的な雰囲気ですが、ただの避難小屋です。とはいえ、中はとてもきれいで、トイレもあるので、ここでお借りしました。

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【国師ヶ原→乾徳山】岩場・鎖場を超えて絶景の乾徳山山頂へ!

国師ヶ原からひと登りして月見岩がある「扇平」へ。草原のようなエリアを過ぎると、いよいよ山頂直下の岩場・鎖場が連続するエリアへ。最後の鳳岩を何とか登りきると、360度のパノラマを望む絶景の山頂に到着です。

国師ヶ原から急な登りを経て「扇平」へ

国師ヶ原の高原のようなシラカバの道

国師ヶ原の高原のようなシラカバの道を歩きます

国師ヶ原十字路まで戻って、乾徳山山頂方面へと向かいます。しばらくは、高原のような、ダケカンバやカラマツの林の中の、ほぼ平坦な道を歩きます。とても気持ちが良いですね。

国師ヶ原から扇平への登りへ

国師ヶ原から扇平への登りへ

ずっと気持ちの良い道が続けばいいのですが、そんなわけもなく、すぐに登りになります。

国師ヶ原から扇平への登り坂

次第に傾斜は急に

上の方へ行くにつれて、次第に傾斜が急になってきます。もう標高差で800メートル以上は登っているはずなので、ここへきての急登はなかなかツライものがあります。

扇平へ登る途中からの眺望

扇平へ登る途中からの眺望、富士山が正面に!

ですが、後ろを振り返るとこの景色! ここまでほとんど眺望がありませんでしたので、この景色には感激です。富士山もバッチリですね。登りばかりで疲れてくる頃ですが、この眺望に元気をもらいます。

国師ヶ原から扇平の登山道脇に咲くスミレ

国師ヶ原から扇平の登山道脇に咲くスミレ

登山道の岩陰にひっそりと咲くスミレ。

樹林帯が途切れ、草原のような扇平の近く

樹林帯が途切れ、草原のような扇平の近く

周囲に木が少なくなり、草原のような雰囲気になってきました。左奥に、再び乾徳山が見えてきました。だいぶ山頂が近づいてきましたかね。

登山道脇に咲くミヤマキンバイ

登山道脇に咲くミヤマキンバイ?

黄色いかわいらしいお花も。ミヤマキンバイでしょうか。登山道の脇にひっそりと咲いていました。

扇平にある「月見岩」

扇平にある「月見岩」

国師ヶ原からの登り切ると、「月見岩」という大きな岩があるところに出ます。ここが扇平というところのようです。

扇平を経て山頂直下の樹林帯へ

月見岩から乾徳山への登り

月見岩から乾徳山への登り、しばらくは草原のような見晴らしの良いところを登ります

月見岩のあるところから乾徳山を見上げてみます。だいぶ近くなってきたように見えますが、山頂までは、まだ標高差で300メートル近くあります。

このあたりは、かつては牧場で、牛が放牧されていたそうです。そのためか、木が伐採されて、草原のようになっています。

扇平近くからの富士山と甲府盆地の眺望

扇平近くからの富士山と甲府盆地の眺望

木が伐採されているため、眺望がとても良いです。富士山と甲府盆地を一望できます。月見岩から、山頂近くの樹林帯までのわずかな区間ですが、眺望を楽しみながら歩いていきます。

乾徳山山頂直下の樹林帯へ

乾徳山山頂直下の樹林帯へ

乾徳山山頂近くの樹林帯まで登ってきました。道標には「乾徳山 1時間」とありますが、実際にはそこまでかかりませんでした。鎖場で渋滞していると、時間がかかるかもしれませんが。

水があまりきれいではなさそうな「手洗石」

水があまりきれいではなさそうな「手洗石」

「手洗石」なる岩がありました。石のくぼみにたまっている水で手を洗えということでしょうか。この水では、逆に汚れてしまいそうです……。

乾徳山山頂直下の岩がゴロゴロした登り

乾徳山山頂直下の岩がゴロゴロした登りへ

樹林帯に入ると、大きな岩がゴロゴロしている登山道に変わります。このあたりから、段差が大きなところも出てきて、足を大きくあげて乗り越える場面も出てきます。このあとの鎖場もそうですが、標高差以上に足への負担が大きい山です。

乾徳山山頂直下の大きな岩が多い登り

乾徳山山頂直下の大きな岩が多い登り、木のテープを目印に登ります

一部、道がわかりにくいところもありましたが、木に結ばれたテープを頼りにしていけば大丈夫です。かなりあちこちにリボンが結ばれています。

大きな岩をよじ登るところも

大きな岩をよじ登るところも

手を使って登るようなところも出てきます。このあと、鎖場が続くので、滑り止めのついたグローブを持っていくとよいと思います。

最後の難関「雷岩」「鳳岩」を超えて山頂へ!

乾徳山山頂直下の1つめの鎖場

乾徳山山頂直下の1つめの鎖場、短いので問題なし

いよいよ山頂直下の鎖場が続く区間へ。最初の鎖場は短く、足場もしっかりしているので問題ありませんでした。

乾徳山山頂直下の2つめの鎖場

乾徳山山頂直下の2つめの鎖場、1つめより長いものの足場がしっかりしています

2つめの鎖場も、足場がしっかりしているので、それほど鎖に頼らなくても登ることができます。

スッパリと割れた「髭剃岩」

スッパリと割れた「髭剃岩」

「髭剃岩」という大きな岩がありました。スパッと見事に割れていますね。この間を通って向こう側に出ると断崖絶壁なんだそうですが、先を急ぎたいのでパス。

乾徳山山頂直下の「雷岩」

乾徳山山頂直下の「雷岩」、長めの鎖場です

3つめの鎖場、「雷岩」です。この鎖は結構長いです。足をかけるところはあるので、慎重に登ります。

「雷岩」の途中から下を見下ろす

「雷岩」の途中から下を見下ろす

途中から見下ろすと、かなりの斜度! 高所恐怖症の人は、あまり下を見ないほうがよさそうです。

大きな岩「胎内」

大きな岩「胎内」

「胎内」という大きな岩がありました。

乾徳山山頂直下、高さ20メートルの「鳳岩」

乾徳山山頂直下、高さ20メートルの「鳳岩」

最後の鎖場「鳳岩」です。大きな一枚岩で、高さは20メートル近くあるそうです。長さ・高さもそうですが、足を置くところが少ないので、ここまでの鎖場よりも難易度が高めです。

切り立った崖のような一枚岩「鳳岩」

切り立った崖のような一枚岩「鳳岩」

真下から見上げてみると、まさに垂直に切り立った「崖」ですね。

足場が少なく登りにくい「鳳岩」

足場が少なく登りにくい「鳳岩」

下の方は岩の割れ目をうまく使うか、鎖を頼って腕の力で登るしかなさそうです。上の方は、足をかける場所が多少はあるので、それを探しながら慎重に登っていきます。

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【乾徳山】富士山、南アルプス、奥秩父、360度のパノラマ、絶景の山頂!

乾徳山山頂の標柱と小さなお社

乾徳山山頂の標柱と小さなお社

鳳岩を登りきると、そこが乾徳山の山頂です。山頂はゴツゴツした岩場で、平らなところはほとんどありません。あまり広くないので、混雑していると、休憩する場所を探すのも大変かもしれません。

乾徳山山頂からの富士山と甲府盆地の眺望

乾徳山山頂からの富士山と甲府盆地の眺望、まさに絶景!

山頂からの景色は、まさに絶景! 南側には、山頂に雲がかかってしまいましたが、富士山が良く見えます。そして、その手前に広がる甲府盆地も一望!

乾徳山山頂から東側の奥多摩の山々の眺望

乾徳山山頂から東側の奥多摩の山々の眺望

東側には奥多摩の山々。新緑に覆われた山並みが美しいですね。

乾徳山山頂から西側の南アルプスの眺望

乾徳山山頂から西側の南アルプスの眺望

西側には南アルプス。稜線にはちょっと雲がかかってしまっていますが、甲斐駒ヶ岳や白峰三山が見えます。標高の高いところには、まだ雪が残っていますね。

乾徳山山頂から眺める国師ヶ岳~金峰山の稜線

乾徳山山頂から眺める国師ヶ岳~金峰山の稜線

北西側には、国師ヶ岳から金峰山へと続く奥秩父の稜線。よく見ると、金峰山の山頂にある五丈岩も見えますね。

動画でもどうぞ。360度のパノラマであることがわかると思います。

乾徳山山頂で絶景を眺めながらのランチ

乾徳山山頂で絶景を眺めながらのランチは最高!

山頂で休憩していた7~8名の団体さんが下山したので、場所を確保してお昼に。今日は、時間があまりなさそうだったので、コンビニで買ってきたパンとおにぎりです。

風がほとんどなく、日差しもそれほど暑くなく、本当に気持ちがいいですね。この絶景を眺めながらのランチは最高です。そして、山頂には、私のほかには一人のみ。平日は空いていていいですね。

45分ほど山頂でのんびりしたり、写真を撮ったりして過ごしました。

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【乾徳山迂回路→国師ヶ原】ガレ場の迂回路から下山

乾徳山山頂からの下山は、登ってきた道を戻っても良いのですが、迂回路があるので、そちらを利用することにします。岩場・鎖場が少ないですが、急斜面のガレ場が続きます。

乾徳山山頂直下から水ノタルへ

乾徳山山頂北側の鎖場と梯子

乾徳山山頂北側の鎖場と梯子

乾徳山山頂の北側から下りていきます。短めの鎖場や梯子を下ります。

北側から眺めた岩がゴツゴツする乾徳山山頂の姿

北側から眺めた岩がゴツゴツする乾徳山山頂の姿

鎖場や梯子をひとしきり下ると、乾徳山山頂の北側に出ます。目の前には、岩がゴツゴツした乾徳山山頂が見えています。途中までは樹林帯だったり、高原や草原だったりと穏やかな印象でしたが、山頂付近は険しい岩山です。

乾徳山山頂から「水ノタル」への道

乾徳山山頂から「水ノタル」への道

少し道がわかりづらいところがありますが、樹林帯のほうではなく、岩稜帯を進むと、「水ノタル」というところに出ます。直進すると北側にある黒金山へと縦走できますが、ここを折れて迂回路へ。

急なガレ場が続く気の抜けない迂回路

水ノタルから急坂が続く迂回路

水ノタルから急坂が続く迂回路

水ノタルから国師ヶ原への迂回路は、このような急なガレ場が続きます。ちょっとルートがわかりづらいところがありますが、木に結ばれたリボンを頼りに下っていきます。

急なガレ場が続く乾徳山のう回路

急なガレ場が続く乾徳山のう回路

傾斜はさらに急になっていきます。幸い、岩は濡れていないのでそれほど滑りませんでしたが、雨の時はかなり気を使いそうです。

山頂で先に下っていった団体さんを追い抜いて、快調に下っていきます。

かなり傾斜が急な乾徳山のう回路

かなり傾斜が急な乾徳山のう回路

下ってきた急坂を見上げると、かなり傾斜が急であることがわかります。下るのも気を使いますが、これを登るのはキツそうです。この迂回路を登りに使う人は、あまりいないとは思いますが……。

乾徳山の迂回路

乾徳山の迂回路

「国師ヶ原 高原ヒュッテへあと20分」。ひとしきり下ったあとは、ガレ場の急坂を横切るような道になります。

国師ヶ原の高原地帯に入ってきた乾徳山の迂回路

国師ヶ原の高原地帯に入ってきた乾徳山の迂回路

やっとガレ場の下りが終わり、平坦なシラカバの森に入ると、まもなく高原ヒュッテに到着です。下りのはずなのに、かなり足に負担がかかりますね、この道は……。

高原ヒュッテで小休止

国師ヶ原 高原ヒュッテ

国師ヶ原 高原ヒュッテで小休止

急なガレ場が続いて、少し足が疲れてきたので、高原ヒュッテで休憩していきます。バスの時間が気になっていましたが、ここから先、コースタイムどおりに下っても十分に間に合いそうなので、ほっと一息。

行動食のカロリーメイト

高原ヒュッテで行動食のカロリーメイトを食べます

持参したカロリーメイトを食べて、エネルギー&水分補給。

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【道満尾根】道満山から急坂を下って徳和の集落へ下山

国師ヶ原からは、道満尾根を経由して、徳和の集落へと下るコースを選択。途中までは緩やかな道が続きますが、後半はかなり急な下りに。何とか下り切ると、徳和の集落に出ます。

緩やかな道を歩いて道満尾根へ

国師ヶ原十字路から道満尾根への緩やかな登り

国師ヶ原十字路から道満尾根への緩やかな登り

国師ヶ原十字路を東側へ。しばらく緩やかな登りが続きます。道はよく整備されていて、気持ちよく歩けます。

道満尾根へ続く歩きやすい砂利道

道満尾根へ続く歩きやすい砂利道

しばらく登ると、今度は林道のような幅の広い砂利道を下っていきます。こんな道が続くなら、ここから先は楽勝かな……と思いましたが、そんなはずもなく。

道満尾根経由で徳和へと下る登山道の入口

道満尾根経由で徳和へと下る登山道の入口

「徳和」への分岐があり、再び登山道になります。ここから道満尾根を下っていくことになります。

樹林帯の尾根筋を下って道満山へ

幅が広い道満尾根の下り

幅が広い道満尾根の下り、新緑がきれいです

先ほどの分岐からしばらくは、幅が広い尾根を下っていきます。このあたりは、まだそれほど急な下りという感じではありません。

林道の近くを通る道満尾根の登山道

林道の近くを通る道満尾根の登山道

途中で林道が見えるところを通りますが、林道と登山道は交差することはありません。そのまま登山道のほうを下っていきます。

しばらく下って平坦になった道満尾根の登山道

しばらく下って平坦になった道満尾根の登山道

しばらく下ると、平坦な歩きやすい道に。標高1300メートルくらいまで下ってきたためか、落葉広葉樹の森になり、新緑が鮮やかです。

道満尾根の登山道の途中にあるピーク「道満山」

道満尾根の登山道の途中にあるピーク「道満山」、眺望はありません

そして、突然、登山道の途中で「道満山」というピークに到着。「道満尾根」の名前の由来になった山でしょう。小さな広場になっていますが、山頂の看板が立っているだけで、眺望はまったくありません。完全に樹林帯の中です。

道満山のピーク近くにあるホオノキ

道満山のピーク近くにあるホオノキ、大きな葉っぱが目立ちます

道満山のピークの近くには、葉がとても大きなホオノキが生えていました。この大きな葉っぱはとても目立ちますね。

急坂を下って徳和の集落へ下山

道満尾根の急な下り坂

道満尾根の急な下り坂

道満山から先は、急な下り坂へ。道満尾根を一気に下っていきます。上の写真は下った後に振り返って見上げてみたものですが、なかなかの急こう配です。

道満尾根の岩が多い急坂

道満尾根の岩が多い急坂

ひたすら急坂を下っていきます。登りに使ったルートは、それほどの急登はなかったのですが、道満尾根は、急坂と平坦なところがはっきりとしているようです。

徳和峠にある乾徳山登山口

徳和峠にある乾徳山登山口まで下山!

徳和峠にある道満尾根の登山口に出ました。ようやく登山道から解放されて、ここから車道を下っていきます。

長閑な里山の風景が広がる徳和の集落

長閑な里山の風景が広がる徳和の集落へ下ります

徳和の集落です。長閑な里山といった感じです。車道を下り、集落の中を通って、バス停へ向かいます。

乾徳山登山口バス停まで下山

乾徳山登山口バス停まで無事に下山

乾徳山登山口のバス停まで、無事に戻ってきました。結局、終バスの時間の50分も前に到着してしまいました。バスの時間まで、自販機でサイダーを買って、ベンチでのんびり。

終バスを途中下車して源泉かけ流しの「はやぶさ温泉」へ

日帰り温泉「はやぶさ温泉」に寄り道

日帰り温泉「はやぶさ温泉」に寄り道

16時51分の山梨市駅行きの終バスに乗車しましたが、途中の「隼上」というバス停で下車。目の前にある「はやぶさ温泉」に立ち寄っていきます。

はやぶさ温泉 【公式サイト】
山梨県山梨市牧丘にあるはやぶさ温泉の公式サイトです。富士山のお膝元、大自然のミネラルをたっぷりと含むアルカリ性単純泉と呼ばれるお湯は、非常に美容効果が高く、古い角質を落としお肌がしっとりツヤツヤに♪アトピー肌、敏感肌の方にも安心してお入り頂...

「はやぶさ温泉」は日帰り温泉施設です。笛吹川断裂温泉帯に特有のアルカリ性単純泉(低張性アルカリ性温泉)で、pH9.95というかなりの高アルカリ性です。お湯に触れると、ぬるぬるとした感触がすぐにわかるほどです。

そして、100%源泉かけ流し! 源泉の温度が42℃なので、そのまま湯舟にどぼどぼと注がれています。さらに、カランやシャワーも源泉そのまま。とても良いお湯でした。

「はやぶさ温泉」の食堂で富士山ビールで乾杯!

「はやぶさ温泉」の食堂で富士山ビールで乾杯!

湯上り後はお約束のビールで乾杯! 富士山ビールがあったので、それをオーダーしました。

揚げたての天ぷらがおいしいはやぶさ温泉の天ざるうどん

揚げたての天ぷらがおいしいはやぶさ温泉の天ざるうどん

天ざるうどんも注文。天ぷらが揚げたてサクサクでとてもおいしかったです。

今日は平日だったためか、地元の方が大半で、私のような登山やハイキング帰りの方がたまにやってくる、そんな感じの温泉でした。

はやぶさ温泉からタクシーで塩山駅へ

はやぶさ温泉からタクシーで塩山駅へ

終バスを途中で下りてしまったので、もうバスはありません。はやぶさ温泉の受付でタクシーを呼んでもらい、塩山駅まで。1,600円ちょっとと、思ったよりも高くありませんでした。

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山頂からの絶景と、変化に富んだ山歩きを楽しめる乾徳山

ということで、乾徳山に日帰りで登ってきました。

山頂直下のスリルのある鎖場はもちろんのこと、登山口から中腹までの樹林帯、国師ヶ原周辺の高原や草原のようなエリアなど、一つの山に登っているだけなのに、変化に富んだ山歩きを楽しむことができました。

山頂直下の鎖場、特に鳳岩はちょっと緊張しましたが、登り始めてしまえば、それほど怖くはなかったという印象です。ただ、高さが20メートル近くあるので、他の山で鎖場に慣れてから挑戦したほうがよさそうに思います。

乾徳山山頂からの絶景は必見!

乾徳山山頂からの絶景は必見!

そして、山頂からの絶景! まさに360度のパノラマです。山頂は狭く、岩がゴツゴツして足元が安定しないので、混雑しているとゆっくりできないかもしれません。今回は、平日の登山でしたので、山頂でゆったりとお昼を食べることができました。

今回は国師ヶ原十字路を中心に、八の字ルートで歩いてきました。個人的には、登りに使った、徳和川沿いの登山口から国師ヶ原を経由して、扇平から山頂へと向かうルートが、一番歩きやすいと思います。山頂直下の鎖場を除けば、危険箇所はほとんどありませんし、急登が続くようなところもありませんでした。

とはいえ、登山口と山頂の標高差は約1,200メートル。それなりに登りますし、疲れたところに岩場・鎖場が連続するので、ある程度、登りなれている人向けの山だと思います。

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今回の登山装備

  • 化繊の長袖Tシャツ(モンベル)
  • 化繊の半袖シャツ(ワークマン)
  • トレッキングパンツ(モンベル)
  • 登山靴(モンベル アルパインクルーザー2300)
  • ザック(グレゴリー ZULU30)
  • レインウェア上下 ※利用せず
  • 膝サポーター(ザムスト EK-3)
  • トレッキングポール ※利用せず
  • 飲み物(ペットボトル500ml×3本)
  • 行動食
  • ファーストエイドキット
  • ヘッドライト

だいぶ気温が上がってきたので、行動中は長袖Tシャツ+半袖シャツの2枚でした。山頂付近は、日差しは強いものの、風が冷たいです。ただ、風が弱かったので、寒くはありませんでした。

今回はバスの時間を気にしながらの登山でしたので、お昼はコンビニで購入したパンとおにぎり。飲み物も、サーモボトルを持参せず、ペットボトルを3本持っていきました。暑くなってきましたので、水分補給には注意したいですね。


以上、『【奥秩父】樹林帯、高原、岩場・鎖場と変化に富んだ山歩きが楽しめる「乾徳山」で絶景を眺める山旅!』でした。スリルのある鎖場はもちろんのこと、標高によって表情を変える、変化に富んだ山歩きを楽しめる山でした。

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