奥多摩三山の一つで花の百名山でもある「御前山」に登ってきました。この時期に咲くカタクリの花を眺めながら、奥多摩三大急登の大ブナ尾根を登って山頂へ。山頂からの眺望を満喫したあとは、鋸尾根で奥多摩駅へ下りました。急登続きの大ブナ尾根でしたが、ぽつぽつと咲いているカタクリの花を眺めながらの登山を楽しめました。
カタクリが咲く花の百名山「御前山」
御前山は奥多摩湖の南東側に位置する標高1,405メートルの山です。大岳山、三頭山と並んで「奥多摩三山」の一つにも数えられています。
4月中旬~5月上旬にはカタクリの花がたくさん咲くことでも有名で、花の百名山にもなっています。今回は、カタクリの花を目当てに、奥多摩湖から急登が続く大ブナ尾根を登りました。山頂で眺望を満喫したあとは、鋸尾根で奥多摩駅へ下りました。
御前山には、2020年9月にも登っています。今回と同じく奥多摩湖~大ブナ尾根~御前山~鋸尾根~奥多摩駅のコースです。登山道の状況などは以下の登山日記に詳しく書いていますので、こちらも合わせてご覧ください。
今回のルートは以下のとおりです。
奥多摩湖バス停から出発して御前山に登頂。下山は鋸山に立ち寄って奥多摩駅近くの登山口まで、約13kmの行程でした。奥多摩湖から御前山山頂までは急登続きですが、約5kmと距離はそれほどではありません。御前山から鋸尾根を下って奥多摩駅までは約7.5kmとかなり長いです。
今回の主な行程は以下のとおりです。
- 08:10 奥多摩湖バス停 出発
- 09:10 サス沢山 到着(小休止)
- 09:25 サス沢山 出発
- 10:20 惣岳山 到着(小休止)
- 10:35 惣岳山 出発
- 10:55 御前山 到着(お昼休憩)
- 11:45 御前山 出発
- 12:50 大ダワ
- 13:15 鋸山 到着(小休止)
- 13:30 鋸山 出発
- 15:10 登山口 下山
- 15:20 もえぎの湯
約7時間の山行でしたが、休憩時間をやや多めにとることができたので、全般的にのんびりとした登山でした。急登が続く大ブナ尾根も、後半はカタクリを探したり写真を撮ったりしながら登りましたので、それほど辛くはありませんでした。
御前山登山口への公共交通機関でのアクセス
御前山の登山口へは、奥多摩駅から路線バスでアクセスできます。奥多摩駅までは、JR中央線・青梅線で新宿駅から約2時間。青梅線に直通する青梅行きの電車に乗り、終点の青梅駅で奥多摩行きの電車に乗り換えます。
今回利用した奥多摩湖バス停以外にも、境橋バス停からも登ることができます。
- 奥多摩湖バス停・境橋バス停
- JR青梅駅から西東京バス(小菅の湯行き、丹波山村役場行き、鴨沢行き、鴨沢西行き、留浦行き、峰谷行き、奥多摩湖行きのいずれか)に乗車
- 奥多摩駅から約6分の境橋バス停、約15分の奥多摩湖バス停で下車
鋸尾根から登る場合には、愛宕神社の下にある登山口まで、奥多摩駅から徒歩で約5分です。
- 愛宕神社 登山口
- JR奥多摩駅から徒歩約5分
やや距離は長くなりますが、秋川側から登ることもできます。小沢バス停から湯久保尾根を登るコースです。
- 小沢バス停
- JR五日市線の武蔵五日市駅から西東京バス(藤倉行き)に乗車、約30分の小沢バス停で下車
奥多摩駅、武蔵五日市駅からの西東京バスの時刻については、西東京バスのWebサイトをご確認ください。
また、筆者作の奥多摩周辺の西東京バスの時刻を検索できるアプリもご利用ください。2023年4月時点で試験的に公開したものです。「御前山」を選ぶと、上記3つのバス停が表示されますので、いずれかを選択すると、奥多摩駅発のバスの時刻が表示されます。
【奥多摩湖~サス沢山】奥多摩湖畔から急登の大ブナ尾根を登り眺望の良いサス沢山へ
奥多摩湖畔にある登山口から、急登が続く大ブナ尾根をひたすら登ります。標高を400メートルほど上げると、山頂までの中間地点となるサス沢山に到着。奥多摩湖と奥多摩の山々を一望できる展望台からの景色は必見です。
奥多摩湖バス停をスタート!
午前8時前に奥多摩湖バス停に到着。奥多摩湖が目の前に見えるベンチで支度をします。今日は25℃くらいまで気温が上がる予報ですが、この時間は少しひんやりとして、清々しい空気です。
ツバメがやけにたくさん飛んでいると思ったら、湖畔にある大きな東屋の屋根下に巣作りをしているツバメが! さながら、ツバメの集合住宅のようです。
支度を済ませ、バス停近くのトイレをお借りして、午前8時過ぎに出発! 小河内ダムの堤体の上を歩いて、登山口がある対岸へ。この時間、観光客は皆無で、登山者がちらほら見られるくらいです。
堤体上から多摩川を見下ろします。この下に見えるのが「多摩川第1発電所」のようです。小河内ダム(奥多摩湖)から放水された水は、水力発電に利用されたあと、多摩川を東京湾まで流れていくのです。東京都民の貴重な水がめですね。
堤体を渡ったところに小さな広場があり、この奥に登山口があります。
登山口からいきなりの急登の尾根道を登る
登山口を入ると、頭上には新緑! この時期の低山は新緑が美しくていいですね。この後も、清々しい新緑を眺めながらの登山を期待できそうです。
登山口からすぐに本格的な登山道になるわけではありません。奥多摩湖を見渡せる展望台が2つあり、そこまでは階段などが整備されているため、観光客でも登ってくることができます。2つ目の展望台からは、先ほど歩いてきた小河内ダムの堤体を一望できました。
登山道に戻ります。ここから先は登山者の世界。一気に傾斜が急になる尾根道が始まります。
こんな感じの尾根をひたすら登っていきます。この尾根道は「大ブナ尾根」と呼ばれていて、奥多摩三大急登の一つに数えられています。特に、登山口からしばらくの間と、惣岳山の手前が急登です。
ひたすら急登ではありますが、頭上が鮮やかな新緑なのが唯一の救い。低山なので植林帯も多いのですが、尾根道の周りは自然林ですね。いきなりバテないように、ゆっくりと登っていきます。
少し幅の広い尾根に出ました。相変わらずの急登ですが、登山道がジグザグに付けられているのでまだマシですね。
奥多摩湖を一望できるサス沢山に到着!
いったん緩やかな登りになっても、またすぐに急登が始まります。基本的に急登が多いルートです。急登が多いですが、危険なところはないので、体力があれば登れます。
頭上の新緑がきれいです。ブナやミズナラが多いみたいです。登山道からの眺望はほとんどないので、この新緑を眺めながらの登山が続きます。
バス停を出発してから約1時間で、サス沢山に到着! 奥多摩湖畔から見える山はこのサス沢山のようで、御前山はサス沢山の影に隠れて見えないようですね。
サス沢山の山頂は、まったく山頂っぽくはありませんが、山頂標柱があります。標高940メートル。奥多摩湖から400メートルくらい登ってきました。距離的にも標高差的にも、おおむね御前山までの中間点といっていい場所です。
サス沢山には展望台があり、奥多摩湖や奥多摩の山々を一望できます。ここからの景色はなかなか素晴らしいです。奥に見える山は奥秩父主脈の飛竜山のようです。雲取山のお隣の山ですが、雲取山よりも標高が高いのですよね。写真には写っていませんが、大菩薩嶺まで見渡すことができました。
奥多摩湖をきれいに見渡せる場所はこの先ありませんので、そういう意味でも、このサス沢山からの眺望は貴重です。
サス沢山の山頂の様子です。展望台のほかにベンチもあります。ここから先も急な登りが続くので、ここで軽く休憩をとりました。
【サス沢山~御前山】登山道脇に咲くカタクリを眺めながら急登に挑む!
サス沢山からしばらくは比較的緩やかな登りですが、次第に傾斜は急に。御前山手前にある惣岳山直下はかなりの急登です。登山道脇に咲くカタクリを眺めながら御前山山頂を目指します。
緩やかな道から再びの急登へ
サス沢山からしばらくは平坦に近い道になります。緩やかなアップダウンが続く感じでしょうか。ここまでの急登はひと段落です。
それも長くは続かず、再びやや急な登りに。尾根筋を登っていくような道が続きます。
植林帯も多いですが、新緑も多く見られます。頭上を覆う新緑の葉がとても鮮やか。
このあたりからカタクリが咲いていないかと周囲をきょろきょろしながら登っていましたが、ようやくカタクリを発見! 後ろ向きですが、しっかり咲いていました。
ちゃんと探しながら登ると、いろいろな花が咲いているのに気がつきますね。これはハルリンドウかな?
カタクリを眺めながら急登を登る!
標高が上がるにつれて、カタクリの花も数が増えてきました。大きな花ですが、色がとても淡く、落ち葉の中にぽつんぽつんと咲いているので、よく見ないと見落としてしまいます。
以前は、登山道脇にカタクリが咲き乱れるほどだったそうですが、シカの食害や盗掘で数が減ってしまったようです。
岩陰に咲くカタクリも。カタクリはユリ科の多年草です。御前山の登山道のあちこちに注意を促す看板がありましたが、発芽してから花をつけるまで7年以上もかかるのだそうです。本来は群生する花だそうなので、やはり御前山のカタクリはかなり数が減ってしまっているのですね。
だんだん傾斜が急になっていきます。ふと開けたところに出ると、そこにはバイケイソウの群生が。見るからに生命力が高そうな大きくて肉厚の葉ですね。6月~8月頃に白緑色の花を咲かせるそうです。
そんなバイケイソウの群生の中でも、ちらほらとカタクリの花が咲いていました。まだら模様の葉も特徴的ですね。
そういえば、前回登った時は、このあたりでサルの群れに遭遇したのでした。サルたちは登山者には目もくれず、一生懸命に木の枝をゆすって栗を落としていたのでした。今回は全くサルの気配はありませんでした。
急登を登りきって惣岳山へ
カタクリを眺めながらゆっくり登っていましたが、惣岳山の手前はかなりの急登でした。きちんと踏ん張らないとズルズル滑り落ちそうなくらいには……。
次第に周囲が明るくなってくると、傾斜も緩やかに。このあたりまで登ってくると芽吹いている葉は少なくなります。この時期の山は、登るにつれて季節が逆戻りする感じがよくわかります。
御前山の前衛峰的な山、惣岳山に到着! 眺望はあまりないですが、広場になっていて、ベンチもあるので、休憩していくことにします。
惣岳山の標高は1,348メートル。御前山とは50メートルほどしか違わないため、ここまで登ってくれば、もう登りきったようなものです。
惣岳山からは、奥多摩湖の南岸に沿う尾根道への分岐があります。小河内峠、月夜見山、風張峠を経て三頭山へと至るルートです。このルートも歩いてみたいですね。
カタクリが多く咲く御前山へのビクトリーロード
惣岳山から御前山の山頂までは、このような整備された遊歩道のような道が続きます。このあたりはカタクリの花を多く見かけたので、植生保護のためかもしれませんね。
登山道の脇には、もう探す必要もないくらいカタクリが咲いています。群生しているというほどではないですが、ふつうに歩いていれば見つかります。
日当たりが良いためか、大きく花びらを開いているカタクリもありました。
カタクリの花を眺めたり、写真を撮ったりして、のんびりと山頂を目指します。まさにここはビクトリーロード。山頂直下は急登になっている山が多いですが、御前山は違いますね。
山頂近くは木の階段が整備されています。それほど急ではなく、歩きやすいです。
山頂の少し手前に、富士山を眺めることができるスポットがあります。御前山の山頂は北側しか開けていないため、富士山を見ることができません。ここで富士山の姿を拝んでいきましょう。
富士山が見えるスポットは、登山道の右手にあるベンチが目印。この日、富士山を見ることができたのはここだけでした。
御前山山頂に到着!
11時少し前に御前山山頂に到着! 前回、2020年9月に登った時はガスってしまって何も見えませんでしたが、今日は……
とても良いお天気で、奥多摩の山々をしっかりと眺めることができました。前述のように、御前山山頂は北側が開けていて、多摩川を挟んで北側に連なる山並みを眺めることができます。
写真中央やや左側の山が鷹ノ巣山、そのさらに左奥にあるひときわ高い山が雲取山です。鷹ノ巣山には2年前の同じような時期(4月中旬)に登りましたが、登りはキツいですが眺望の素晴らしい山でした。
少し右側(東側)に目を移すと、川苔山や蕎麦粒山といった奥多摩の奥地の山々も。北側しか見えないため、見える範囲はそれほど広くはありませんが、やはり晴れていると山頂からの眺めは爽快ですね。
この景色を眺めながらお昼にします。山頂にはちらほらと人がいましたが、ベンチがたくさんあるので、休憩する場所には困りません。景色が目の前に見えるベンチに陣取って、カップヌードルのお昼に。急登続きでだいぶ汗をかきましたが、山頂はそよ風が気持ち良いです。
御前山山頂の様子です。そこそこの広さがあり、ベンチもたくさんあります。
山頂がとても気持ちよくて、1時間近くのんびりとしてしまいました。あとは奥多摩駅へ下るだけなので、今日は時間の心配もありません。早く温泉に入ってビールを飲みたい! というのはいつもと同じですが(笑)
【御前山~鋸尾根】鋸山を経由して鋸尾根を奥多摩駅へ
御前山山頂からは、鋸山へ向かいます。鋸山から鋸尾根を下って奥多摩駅方面へ。御前山山頂下にはカタクリが、鋸尾根の岩が多めのところにはイワカガミが咲いていて、下山中もお花を楽しむことができました。
長い階段を下って御前山避難小屋へ
御前山山頂からは長い階段を下ります。惣岳山から登ってきたときの階段よりも長くて急なので、こちらから登ると山頂直下の登りが大変かもしれません。
こちら側にも、ちらほらとカタクリが咲いています。
階段を下り切ったところの分岐を左へ行くと、すぐに御前山避難小屋があります。とてもきれいな避難小屋です。避難小屋の奥にはトイレもありますので、お借りしていきましょう。
御前山避難小屋の横には水場がありました。水はそこそこ流れていましたが、煮沸しないと飲めないとのことです。
分岐まで戻ってきました。「大岳山・鋸山」とある方へ向かい、鋸山を目指します。
下り基調も小刻みなアップダウンが続く道で大ダワへ
御前山から鋸山への道の脇にも、ところどころにカタクリが咲いています。鋸山への道は、基本的に下りが続きますが、小ピークがいくつかあるため、短い登りがところどころにあります。
登山道脇に咲くこの花はリンドウかな?
登山道の脇に咲いているミツバツツジもきれいです。登山道はかなり下っていますが、急坂がずっと続くようなところはなく、下ったり平坦になったりの繰り返しです。
御前山から30分くらいで「クロノ尾山」というピークに到着。標高は1,170メートル。御前山から230メートルほど下ってきたようです。山頂っぽくはないですが、立派な道標とベンチがありました。まだ休憩には早いので、先へ進みます。
15分ほどで次の小ピーク「鞘口山」(1,142メートル)に到着。ここもクロノ尾山と同様、あまり山頂っぽくはありません。
鞘口山から10分ちょっとで林道に出ます。この林道と交差するところが「大ダワ」です。立派なトイレがあり、4月~11月は利用できるとありましたので、お借りしました。
この林道は、奥多摩町と桧原村を結ぶ鋸山林道です。現在は、法面崩落のために、車両、人ともに通行止めになっています。
鋸山山頂でコーヒータイム
大ダワでは林道を超えるだけで、登山道はすぐ反対側から続いています。ここから鋸尾根に上がるまでは急登が続きます。
鋸尾根の手前はかなりの急登で、急な階段もあります。ここは注意して登ります。
鋸尾根に上りました。奥多摩駅へは手前側に下っていけばよいのですが、鋸山までは5分とかからないはずなので、寄っていくことにします。山頂でおやつ休憩を取りたいですし。
鋸山までは3~4分ほどでしたが、山頂直下は急登だったので、一気に暑くなってしまいました。誰もいない鋸山山頂のベンチに座って休憩します。
コーヒーを入れて、行動食のカロリーメイトを食べました。この日は4月中旬にしては気温が高く、コーヒーを飲んでいると汗が出てきますね……。そろそろお湯ではなく、水を多めに持参したほうがよさそうです。
イワカガミを眺めながら鋸尾根を下る
15分ほど鋸山山頂で休憩したので、鋸尾根を下っていきます。鋸山の山頂付近は、その名前のとおりギザギザしていて、小刻みなアップダウンが続きます。三角点があるところから先は一気に下りになります。
標高が下がってくると、新緑の葉も多くなってきます。ただ、気温が上がってきているせいで、だんだん暑くもなってきます。
天聖神社奥宮があるあたりでは、大きな岩の上や崖っぷちにイワカガミが咲いていました。カタクリに比べるととても小さな花ですが、まとまって咲いていますし、色が濃くて鮮やかなので目立ちます。
イワカガミ、小さくてかわいらしいお花ですね。険しいところに咲いているので、ゆっくり鑑賞するという感じではないのですが……。
斜面にぽつんと咲いているヤマツツジも花を咲かせていました。
鋸尾根の登山道の様子をだいぶ省略してしまいましたが、2023年1月に奥多摩駅から大岳山へ登った時の記事も参考にしてみてください。
愛宕神社を経て、最後の難関、188段の急な階段を下ります。特に上のほうが急なので、手すりをつかみながら一歩一歩慎重に……。
無事に奥多摩駅近くの登山口まで下山しました。まだ15時過ぎで時間はたっぷりあるので、もえぎの湯に寄ることにしましょう。
もえぎの湯で汗を流してビールで乾杯!
愛宕山公園の登山口からもえぎの湯へは、「もえぎ橋」を渡るルートが近いです。もえぎ橋の入口がわかりづらいですが、歩道にこのような案内があります。
もえぎ橋を渡ります。もえぎの湯は、このもえぎ橋を渡って、対岸の車道に出て少し右へ歩いたところにあります。
もえぎ橋の上からは氷川キャンプ場を見渡せます。平日なので人は少ないですが、それでもちらほらとテントが張ってあるのが見えました。
もえぎの湯に到着です。奥多摩には何度も来ているのに、実はもえぎの湯に寄るのは初めてです。土日は混雑がすごいそうですし、平日でも奥多摩駅に下ってくるルートをあまりとらなかったこともあって、立ち寄る機会があまりなかったのですよね。
入館料950円を支払って入ります。温泉は内風呂と露天風呂が一つずつ。露天風呂のほうが源泉かけ流しなのでしょうか。泉質が断然よく感じたので、露天風呂にずっと入っていました。
湯上り後は2階にある休憩処の大広間へ。生ビールとおつまみのセットを注文して、ビールで乾杯しました。
平日の夕方ということもあってから、もえぎの湯は空いていて、温泉、休憩処ともに快適に過ごすことができました。
もえぎの湯でリラックスしたあとは、奥多摩駅まで10分ほど歩いて、青梅線の電車で帰宅しました。
花の百名山「御前山」は花の季節がおすすめ!
カタクリを見に御前山に登ってきました。
今回は2回目の御前山登山でしたが、カタクリをはじめ、花が咲いている時期が良い山ですね。山頂からの眺望は北側だけですし、登山道からの眺望もあまりありません。眺望目当てであれば大岳山のほうが良いですし、三頭山には三頭大滝やブナの原生林もあります。そんな中で、御前山が光るのは、4月のカタクリの時期です。
食害や盗掘の影響でカタクリの数はかなり減ってしまったそうですが、それでも山頂付近ではあちこちに咲いていて、十分に楽しめました。
奥多摩湖からの大ブナ尾根は急登続き。登山口と山頂の標高差は850メートル程度ですが、その大部分を急登で稼ぐので、距離のわりには体力が必要です。低山に登りなれてからチャレンジしたい山です。
御前山から大岳山や三頭山へも縦走できるので、次回は縦走もしてみたいですね。
今回の主な登山装備
- メリノウールの半袖アンダーシャツ(モンベル)
- 化繊の長袖シャツ(ワークマン)
- ポケッタブルパーカー(ユニクロ)
- トレッキングパンツ(モンベル)
- 登山靴(モンベル アルパインクルーザー2300)
- ザック(グレゴリー ZULU30)
- レインウェア上下 ※利用せず
- 膝サポーター(ザムスト EK-3)
- 飲み物(お湯750ml+ペットボトル500ml×2本)
- お昼ご飯(カップヌードル1個)、行動食
- ファーストエイドキット
- ヘッドライト
4月にしては気温が高い日でしたので、行動開始から終了まで、半袖のアンダーシャツ+長袖の化繊シャツの2枚で十分でした。山頂での休憩中もまったく寒くなく、そよ風が気持ち良いほどでした。
水分を1.75リットル(お湯込み)持っていきましたが、かなりギリギリでした。急登が多いルートだったこともありますが、午後になって気温が上がり、下山するときにもかなり汗をかいたせいです。もう少し水を多めに持参しないといけませんね。
以上、『【奥多摩】カタクリを見に花の百名山「御前山」へ! 大ブナ尾根~鋸尾根を巡る春の登山!』でした。花の百名山ですので、ぜひともカタクリが咲いている時期に登られることをおすすめします。
関連記事
御前山と並ぶ奥多摩三山の一つ、三頭山の登山記録です。冬季に登り、氷結した三頭大滝も楽しんできました。
奥多摩エリアのおすすめの山をまとめたページです。
コメント