1年半ぶりに塔ノ岳に登ってきました。花粉シーズンは登山を休止しているため、今回は2か月ぶりの登山。トレーニングも兼ねて、大倉から三ノ塔尾根を登り、表尾根を歩くコースを選択しました。春霞と薄曇りで眺望はイマイチでしたが、丹沢表尾根の尾根歩きを楽しむことができました。
1年半ぶりの丹沢登山は三ノ塔尾根~表尾根を経て塔ノ岳へ
昨年、2023年も20回近く登山に出掛けたはずですが、なぜか丹沢には一度も行かなかったようで、奥多摩や高尾ばかりでした。これではいかん!ということで、花粉シーズン明けの最初の登山では、丹沢の塔ノ岳に登ることにしました。
2か月ぶりの登山で、体がなまっているかもしれないと思い、トレーニングを兼ねて、大倉から三ノ塔尾根~表尾根~塔ノ岳~大倉という周回コースを選択しました。具体的なルートは以下のとおりです。
大倉バス停から、秦野戸川公園の中を通って三ノ塔尾根への登山口へ。林道と登山道がほぼ並行する牛首を過ぎると三ノ塔への急登へ。大倉から標高差900メートルを登りきると、表尾根の三ノ塔に到着です。三ノ塔からアップダウンが続く表尾根を歩いて塔ノ岳へ。塔ノ岳山頂からは大倉尾根を下って、大倉に戻る周回コースです。
丹沢表尾根から塔ノ岳を目指す場合は、ヤビツ峠からスタートするルートが定番ですが、今回はヤビツ峠に比べると標高が500メートル近く低い大倉からのスタートです。
今回の主な行程は以下のとおりです。
- 08:15 大倉バス停 出発
- 09:10 牛首
- 10:15 三ノ塔 到着
- 10:40 三ノ塔 出発
- 11:00 烏尾山
- 11:20 行者ヶ岳
- 11:50 新大日
- 12:30 塔ノ岳 到着
- 13:30 塔ノ岳 出発
- 13:55 花立山荘
- 14:25 堀山の家
- 14:40 駒止茶屋
- 15:10 大倉高原テントサイト
- 15:40 大倉バス停 下山
距離16.4km、累積標高は1,615メートルの、なかなか歩きごたえ・登りごたえのあるルートでした。
塔ノ岳 登山口への公共交通機関でのアクセス
塔ノ岳の登山口となる大倉(秦野戸川公園)とヤビツ峠への公共交通機関でのアクセス方法について、簡単にご紹介します。
大倉尾根や今回登った三ノ塔尾根の登山口となる大倉へは、小田急小田原線の渋沢駅から、神奈川中央交通の路線バスで約15分です。
- バス路線名: 渋02系統「大倉」行き
- 運行会社: 神奈川中央交通
- 運行経路: 小田急線 渋沢駅~大倉
- 運行本数: 1時間2本、土休日の朝は1時間に4本
- Webサイト: 神奈川中央交通)
平日でも1時間に2本、土休日の朝は1時間に4本もありますので、登山口に向かうときはもちろん、下山後もあまり待つことなくバスに乗車することができます。渋沢駅からの所要時間は15分程度と近いので、アクセスは良好です。
一方、丹沢表尾根への登山口となるヤビツ峠へは、小田急小田原線の秦野駅からヤビツ峠行きのバスに乗車して約45分です。
- バス路線名: 秦21系統「ヤビツ峠」行き
- 運行会社: 神奈川中央交通
- 運行経路: 小田急線 秦野駅~ヤビツ峠
- 運行本数: 平日は2往復、土休日は6.5往復
- Webサイト: 神奈川中央交通
ヤビツ峠へは山道を通ることもあり、バスの本数は多くありません。平日は2往復のみ、土休日でも6.5往復しかありません。特に、ヤビツ峠に下山する場合には、バスの時刻に注意しましょう。
ちなみに、小田急線で渋沢駅や秦野駅へアクセスする場合には、小田急線の往復乗車券+登山口へのバスがセットになった「丹沢・大山フリーパス」がお得です。以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
丹沢エリアの主要登山口への電車・バスでのアクセス方法については、以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
【大倉~三ノ塔】標高差900メートル! 急登が続く三ノ塔尾根を登る!
大倉バス停を出発し、三ノ塔尾根を登ります。前半戦の牛首までは比較的緩い登り、中盤は次第に傾斜が急になり、終盤は急登が続きます。標高差900メートルを登って三ノ塔に到着するまでが一苦労です。
大倉バス停を出発!
渋沢駅から大倉行きのバスに乗車して15分、大倉バス停に到着しました。4月上旬の平日だというのに、バスは満席で、立ち客も多数。春休み期間中ということもあるのか、平日でも若い方が多かったです。
大倉バス停前で支度を済ませて出発します。定番の大倉尾根へはバスが走ってきた道路をさらに登っていくことになりますが、三ノ塔尾根へは秦野戸川公園内を通って東側へ向かいます。
大倉バス停近くには桜の花がきれいに咲いていました。
バス停からすぐのところにある「風の吊り橋」を渡っていきます。吊り橋の左奥に見えている山が、まず最初に登る三ノ塔です。
風の吊り橋を渡り終えて、左側へ階段を登っていきます。公園の中を通り、東側にある道路に出ます。「牛首・三ノ塔」の案内があちこちにありますので、これを頼りにしていけば、登山口まで迷うことはないでしょう。
急坂が続く林道を登って登山口へ
道路から林道に入るところに「車両通行止め」の案内がありました。林道脇で伐採作業を行っているためだそうです。登山者は通ることができます。
植林帯の中、林道を登っていきます。日の光が当たりづらいためか、やや薄暗くなっています。そんな林道脇でひときわ目立つのがこの黄色いお花。ヤマブキの花でしょうか。
斜面を九十九折に登っていくと、登山道の入口がありました。この先、途中の牛首までは林道と登山道がほぼ並行していて、どちらを歩いてもコースタイムにはあまり差はありません。ですが、前述のとおり、林道脇では伐採作業を実施しているためか、ここから先、林道は通行止めになっていました。登山道を通るようにということのようです。もともとそのつもりでしたので、問題はありません。
歩きやすい緩い登りを経て「牛首」へ
林道から登山道に入ると、すぐに比較的広い登山道が続きます。ところどころに登りがありますが、それ以外は比較的平坦で歩きやすい道になっています。ここまでの林道の登りよりも、むしろ緩いくらいです。
登山道からはすぐ下を通る林道が見え、林道と登山道がほぼ並行していることがわかります。
途中、鉄塔の下を通ります。低山の登山道ではよくありますね。おなじみの構図でパチリ。
登山道の脇には1本だけぽつんと咲いている桜の木がありました。山の中にも春が訪れているようです。
午前9時10分頃、最初のチェックポイントとなる「牛首」に到着しました。林道と登山道が合流する場所にあり、石碑が建てられています。ここで軽く水分補給の休憩を取り、このあとの登りに備えます。
三ノ塔尾根全体で見れば、ここまではウォーミングアップのようなもので、ここから先が本番といったところです……。
本格的な尾根の登りへ
牛首から先は、だんだんと登山道らしい道になってきます。周囲は相変わらずの植林帯ですが、登山道の傾斜は、牛首までのそれよりもやや急なところが増えてきます。
左側が開けたところがときおりあり、これから歩く丹沢表尾根の山々を見渡すことができました。上の写真では真ん中やや左側に見えるのが塔ノ岳です。まだまだ先は長そうですね……。
もう少し登ると、木々の間から、太陽光を反射して光る建物が見えました。三ノ塔のお隣にある烏尾山の「烏尾山荘」でしょう。烏尾山に直接登るルートもあるようなので、いずれ挑戦してみたいですね。
そうこうしているうちに、次第にきつい登りが増えてきました。牛首を過ぎても、まだ何度か林道と交差するのですが、林道と分かれると急登が始まります。この木の根っこが登山道を覆っているあたりからは、尾根筋を登っているのがわかるような道になってきます。
三ノ塔まであと1.2kmの道標があるあたりから、本格的な急登が始まります。ここから三ノ塔直下まで、ずっと急登が続きます。
急登を登り終えて三ノ塔に到着!
しばらくは尾根筋をたどる道が続きます。危険箇所はありませんし、段差が大きなところもそれほどないので、登山道としては歩きやすいほうだと思います。が、いかんせん、傾斜が急なので、なかなかキツイです。
左側(西側)が開けているところから、ものすごくうっすらとですが、富士山を眺めることができました。この日は、午前中は晴れ、午後からは薄曇りの予報でしたが、春霞のせいか、晴れていてもすっきりと景色を眺めることができませんでした。時期的にやむを得ないですね。
途中からは、丹沢らしく木の階段が出てきます。大倉尾根のように延々と続いているわけではなく、段差が大きいところや傾斜が急なところに階段が設けられているという感じです。
三ノ塔尾根は、三ノ塔直下まで針葉樹の植林帯が続いていますが、三ノ塔が近くなるとだんだんと明るくなってきます。
10時15分頃、2時間弱で三ノ塔に到着! コースタイムでは3時間10分なので、かなり頑張って登りました。わかりにくいかもしれませんが、「三ノ塔」の標柱の左側に、うっすらと富士山が見えています。
三ノ塔山頂で絶景を眺めながら小休止
空いているベンチにザックを下ろして、三ノ塔からの景色を楽しみます。富士山はうっすらでしたが、これから歩く表尾根の稜線は良く見えますね。中央に見える塔ノ岳まで、まだまだ長そうです。
富士山にはそれほど雲はかかっていないのですが、春霞のせいか、うっすらとしか見えていません。それでも、この時期に見えるだけマシでしょう。
風がやや冷たく、三ノ塔山頂にある休憩所の中で休んでいる人もたくさんいました。
景色を眺めたり、休憩したりしていると、続々と三ノ塔に登ってくる方々が。9時10分頃にヤビツ峠に到着するバスでやってきたのでしょう。こちらはヤビツ峠に到着するバスよりも1時間も早く出発して、かなり巻いて登ってきましたが、三ノ塔でほぼ追いつかれた格好です。標高差が倍近くあるので、仕方がないのですが……。
三ノ塔の山頂でコーヒーと行動食でおやつタイムです。風が冷たいのでソフトシェルを羽織りました。4月とはいえ、山の上はまだ寒いので、温かいコーヒーがおいしいです。
【丹沢表尾根~塔ノ岳】楽しい尾根歩きで塔ノ岳へ
三ノ塔からは丹沢表尾根を歩いていきます。稜線を歩くのでアップダウンはありますが、眺望は良いですし、登山道も変化に富んでいて楽しいコースです。
三ノ塔からいったん下って登り返し烏尾山へ
三ノ塔は台形の形をした山で、山頂や休憩所、トイレなどは南側にあります。その台形の山頂を北へ少し歩くと、西側の斜面から下る道へと続いています。小さなお地蔵さんが目印です。
前方には烏尾山の山頂が見えています。烏尾山の標高は三ノ塔よりも70メートルほど低いのですが、いったんそれよりも下ってから登り返しとなります。
三ノ塔からの下りはかなり急で、滑りやすいところもあるので慎重に下っていきます。梯子のような階段もあります。木の橋が出てくると、そこが三ノ塔と烏尾山の鞍部となり、この先は登り返しとなります。
登り返しといっても、それほどキツイものではなく、木道や木の階段を登ればすぐに烏尾山の山頂に到着します。本当に三ノ塔のすぐお隣の山です。
烏尾山山頂の広場からも富士山が良く見えます。春霞の中、まだかろうじて見えていますね。
三ノ塔のほうを振り返ってみると、三ノ塔の山体の大きさや、きれいな台形の山容がよくわかりますね。手前にある小屋が烏尾山荘です。三ノ塔尾根を登っているときに、日光を反射して見えた屋根の建物ですね。週末のみ営業の山小屋です。
尾根歩きのハイライト、行者ヶ岳へ
烏尾山からは、だんだんと尾根歩きっぽい道になってきます。標高が低いので周囲は樹林に囲まれているところが多いですが、開けているところもありますし、この時期は葉っぱがなくて景色を眺めやすいのもいいですね。
低山とはいえ、標高1,200メートル前後の丹沢表尾根では、この時期はまだ花が少ないのですが、アセビがたくさん咲いていました。アセビの葉や花には毒があり、アセビの葉を食べた馬が酔ったようになったことから「馬酔木」(アセビ)と呼ばれるようになったのだとか。
素晴らしい尾根道です。大倉尾根ではなかなか味わえない楽しさですね。塔ノ岳に登るルートとしては大倉尾根のほうがコースタイムが短いのですが、歩いていて楽しいのは断然、表尾根のほうです。
烏尾山からしばらくアップダウンの少ない道が続いていましたが、だんだん登りになってきました。トレランの方がさっそうと走っていかれましたが、この表尾根を走るなんて、どんな体のつくりをしているのだろうか……。
傾斜が急になり、いくつか短い鎖場も出てきます。ただ、このあたりの鎖場は、傾斜もそれほど急ではないですし、足場もしっかりしているので、鎖を使わなくても登れます。
11時20分頃、行者ヶ岳に到着しました。標高は1,181メートルで、まだ三ノ塔から下ったぶんを取り返していないようです。山頂は狭いのですが、西~南側が開けている場所があります。
相模湾のほうを見渡すこともできますが、今日は春霞がかかっていてぼんやりとしか見えません。空気が澄んでいる日なら、伊豆大島や伊豆半島まで見えますが、今日はかろうじて真鶴半島が見える程度でした。
長い鎖場をクリアして政二郎ノ頭へ
行者ヶ岳の山頂から、次の小ピークの政二郎ノ頭との鞍部までの下りが、丹沢表尾根の核心部といっても良いでしょう。鎖場がいくつか続きます。塔ノ岳を登る方向で表尾根を歩くと、この長めの鎖場を下ることになります。とはいえ、最後の1つを除けば、それほど難しいものではありません。
前方が開けてくると、政二郎ノ頭への登りが見えてきます。その左奥に見えているのが塔ノ岳です。
最後の長い鎖場へ。上の写真は下ったあとに撮ったものです。足場はしっかりしているので、鎖に頼り切らず、三点支持を心がければ大丈夫でしょう。ストックを持っていたら、面倒でもザックにしまった方がよいと思います。烏尾山からこの長い鎖場までは、ストックは邪魔になります。
先ほどの長い鎖場を下ると、すぐに政二郎ノ頭への登り返しが始まります。このあたりは斜面が崩壊しているところが多く、階段が整備されています。雨の多い丹沢ですが、これ以上崩れると通行が難しくなってしまいそうです。
振り返ると、手前に行者ヶ岳、その右奥に三ノ塔、さらに左奥に大山が見えています。大山はヤビツ峠を挟んで東側にあり、ここから見ると独立峰のようにも見えますね。三角の山容が立派です。
11時35分、政二郎ノ頭に到着しました。登山道の脇に道標があるだけで、山頂っぽさは全くありません。地図で見ると、かろうじてピークになっていますが、この先、少し下ったあとはすぐに登り返しになります。
キツイ登りをクリアして新大日に到着
政二郎ノ頭からほんの2~3分でこの登りになります。ここから新大日までの登りが、表尾根では一番キツイ登りでしょう。
この先、ベンチなどがあり休憩に良い広場を通ります。軽く水分補給だけしていきます。
奥に見えるのが新大日です。最初は木道がありますが、だんだんと急な登りになってきます。
だんだん傾斜が急になり、岩や石が多い道になります。それほど長くないのが救いですが、ここまでかなり歩いてきているところでこの登りですので、なかなかキツイです。
12時ちょうど、新大日に到着しました。新大日には「新大日茶屋」がありました。営業終了後、茶屋は朽ち果てていましたが、ここ2年ほどで解体と撤去が行われました。跡地はきれいに整地され、休憩によさそうなスペースになっています。
最後のひと登りで塔ノ岳に登頂!
新大日から少し下ると、しばらくはアップダウンの少ない快適な道が続きます。木道が整備されているところも多く、歩きやすいです。
少し登ったところに「木ノ又小屋」があります。ここまでくれば、塔ノ岳まであと一息!
塔ノ岳が目の前に見えてきました。山頂にある尊仏山荘が大きく見えますね。ここからは、いよいよ最後の登りです。
山頂直下はこのような急な登りになっています。息を整えながら、ゆっくりと登っていきます。
そして、12時半過ぎ、ようやく塔ノ岳に到着しました! 大倉から約9kmの長い道のりでしたが、4時間ちょっとで歩ききることができました。
【塔ノ岳~大倉尾根】塔ノ岳でランチ休憩を楽しみ大倉へ下山
塔ノ岳の山頂では持参したカップヌードルでランチ。春霞のせいであまり眺望はよくありませんが、丹沢山~蛭ヶ岳へと続く丹沢主脈の山々を眺めながら、ゆっくり休憩します。休憩後は、大倉尾根を一気に下って下山します。
塔ノ岳山頂でランチタイム
塔ノ岳の山頂で、景色が良く見えるところに陣取ってランチタイムにします。富士山はかなりうっすらですが、丹沢山~蛭ヶ岳と続く丹沢主脈の稜線ははっきりと見えています。前述のとおり、丹沢の山に登ったのは1年半ぶりなので、今年は丹沢主脈も含めて、たくさん登りたいですね。
丹沢表尾根のほうを眺めてみると、右奥の三ノ塔から手前に向けて、今日歩いてきた表尾根の稜線がよくわかりますね。アップダウンはあるものの、やはり歩いていて楽しいルートです。
こんな景色を眺めながら、持参したカップヌードルを食べ、その後はコーヒータイムを楽しみました。少し風が冷たかったですが、ソフトシェルを羽織っていれば寒いというほどではなく、1時間くらいのんびりしました。
4月の平日ではありますが、比較的人が多い塔ノ岳でした。やはり若い人が多く、春休みが影響しているのかもしれません。また、翌日以降、数日間は雨が続くようなので、この晴れを狙って登りにきた方が多いのかもしれません。
大倉尾根を黙々と下る
13時半過ぎに下山を開始します。下山は大倉尾根を黙々と下るだけです。
相模湾や伊豆諸島の眺めが良い花立山荘付近ですが、午後になってさらにモヤってきてしまい、眺望はイマイチでした。やはり、眺望を期待するなら、晩秋~冬がいいですね。空気が澄んでいるときのここからの眺望は本当に素晴らしいです。
樹林帯に入ると、その景色もまったく見えなくなり、あとは階段を淡々と下っていきます。
…が、三ノ塔尾根~表尾根の登りを頑張りすぎたのか、下りで足が攣りそうになってしまいました。芍薬甘草湯を飲み、水分補給をして休憩したらすぐによくなりましたが、やはり2か月ぶりの登山で筋力が落ちているのかもしれません。
駒止茶屋から見晴茶屋へ下る途中の、秋になると紅葉が美しいところですが、モミジの新しい葉が芽吹いていました。秋の紅葉の時期にも、また登りたいですね。
大倉高原テントサイトに寄り道
見晴茶屋を過ぎれば、1時間もかからずに大倉まで下山できます。が、途中の大倉高原に新しくできたテントサイトを見ていくことにしました。
見晴茶屋からすぐの杉並木の道を直進すると、テントがいくつか見えてきました。ここが大倉高原テントサイトのようです。
きれいなトイレや大きなテーブル(ベンチ?)も設置されていました。いくつかテントが張られていて、学生さんのグループと思われる方々がくつろいでいました。おそらく、今朝、テントを張って塔ノ岳を往復してきたのでしょう。
水場もありますが、飲用するには煮沸が必要とのことです。沢水を利用しているようです。
テント場が少ない丹沢エリアにあって、この大倉高原テントサイトは貴重なテント場の一つです。本当は稜線上にテント場が一つでもあると良いのですが、丹沢の稜線上は水場がほとんどないなど、いろいろな面で難しいのかもしれません。
大倉高原テントサイトについては、秦野市のWebサイトをご覧ください。
ということで、山頂から2時間ちょっと、15時40分頃に大倉バス停まで下山しました。靴を洗ってからバスに乗車して渋沢駅へと戻りました。
「名水はだの富士見の湯」で温泉とビールを満喫!
温泉に入って帰ろうと、小田急線の電車で一駅の秦野駅へ移動します。秦野駅から20分ほど歩いて、日帰り温泉の「名水はだの富士見の湯」へ。
駅からちょっと遠いのが難点ですが、露天風呂から丹沢の山々や富士山が見えるのがとても良いのです。
湯上り後は、レストランで生ビールと桜そばセットで乾杯! この時間、温泉もレストランも空いていて、快適に過ごせました。
登りごたえのある三ノ塔尾根に歩きごたえのある表尾根
ということで、2か月ぶりの登山は、大倉~三ノ塔尾根~塔ノ岳~大倉の周回コースでした。
三ノ塔尾根はかなり登りごたえがありますし、アップダウンが多い表尾根も歩きごたえがあります。距離16km、累積標高1,600メートル以上のこのルートは、私にとってはかなり「がっつり」歩くルートです。
お天気はそこそこ良かったのですが、春霞のせいで眺望はイマイチ。ただ、それでも、やはり丹沢表尾根は良いコースですね。眺望はもちろんのこと、尾根道や鎖場があったりと、変化に富む登山道は、歩いていても楽しいです。
ヤビツ峠から登れば、三ノ塔までは約1時間、標高差は500メートル弱と、だいぶ楽になるのですが、バスが少ないのがネックです。今回も、塔ノ岳の山頂でご一緒した方がヤビツ峠から登られてきていましたが、平日なのにバス3台がぎゅうぎゅう詰めだったそうです。
その点、大倉は渋沢駅から15分ほどですので、混雑していてもそれほど気になりません。その代わり、ヤビツ峠からのルートに加えて、プラス1時間、標高差はプラス400メートルですが……。
ちなみに、まだヤマビルは見かけませんでした。前日は雨で、三ノ塔尾根の登山道は湿っているところが多かったですが、さすがに4月上旬では、まだ活動前のようですね。ただ、これからの季節は要注意です。
今回の主な登山装備
- 長袖のメリノウールアンダーウェア(モンベル)
- 長袖の化繊ウェア(モンベル)
- ソフトシェル(モンベル)
- トレッキングパンツ(モンベル)
- 登山靴(アルパインクルーザー2300)
- ザック(グレゴリー ZULE30)
- レインウェア(トレントフライヤージャケット+サンダーパスパンツ モンベル)
- 飲み物(ペットボトルの水500ml×2本、アルパインサーモボトルのお湯700ml)
- 食料(カップヌードル+行動食)
- ファーストエイドキット
- ヘッドライト
行動中は長袖のメリノウールのアンダーウェア+長袖の化繊ウェアの2枚でちょうどよかったです。三ノ塔や塔ノ岳山頂での休憩中は、風が冷たかったので、ソフトシェルを羽織りました。
今回は、ソールの張り替えをモンベルさんにお願いしていた「アルパインクルーザー2300」を履いて登りました。履き心地は以前と変わりなく、張り替えてもらったソールも上々で、グリップ力もバッチリでした。これで夏山も大丈夫そうです。
ソールの張り替えをお願いした時の様子は、以下の記事をご覧ください。
以上、「【丹沢表尾根】三ノ塔尾根から塔ノ岳へ、トレーニングも兼ねた春の登山!」でした。2か月ぶりの登山にしてはキツいルートを選んでしまい、足が攣りそうになりつつも、楽しく歩くことができました。
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丹沢エリアのおすすめの山、公共交通機関でのアクセス方法、登山日記については、以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
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