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【秀麗富嶽十二景】笹子駅から本社ヶ丸・清八山を経て三ッ峠山へ縦走! 富士山の絶景を眺める山旅!

本社ヶ丸山頂からの富士山の眺め 日帰り登山
本社ヶ丸山頂からの富士山の眺め
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秀麗富嶽十二景の十二番に選ばれている本社ヶ丸・清八山から、その南側にある三ッ峠山への縦走にチャレンジしました。各ピークからは富士山を眺めることができたものの、急登が多く、なかなか大変なコースでした。

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秀麗富嶽十二景 本社ヶ丸・清八山から三ッ峠山への縦走にチャレンジ!

秀麗富嶽十二景は、大月市が選定した富士山がよく見える山です。これまでにも、滝子山(四番)、扇山(五番)、百倉山(六番)、高畑山・倉岳山(九番)に登ってきましたが、今回は秀麗富嶽十二景の十二番に指定されている「本社ヶ丸」(ほんじゃがまる)と「清八山」(せいはちやま)に登ってきました。

本社ヶ丸と清八山に登る場合、笹子駅から周回するのが定番コースなのですが、以前からあたためていた三ッ峠山への縦走にチャレンジすることに。本当は晩秋~冬の時期が眺望が良いのですが、三ッ峠山まで縦走するとなると、標準コースタイムは10時間以上。明るいうちに下山できる自信がなかったので、日が長くなる時期まで待っていたというわけです。

今回のコースは以下のとおりです。

中央本線の笹子駅近くの登山口から、庭洞山、角研山を経て本社ヶ丸に登頂。その後、清八峠から清八山を経て、三ッ峠山まで縦走するコースです。下山は三つ峠駅方面へ下り、途中にある「三つ峠グリーンセンター」でゴールです。

YAMAPのログによると、距離は15.3kmとそれほどでもないですが、累積標高1,833メートルと、かなりアップダウンがあるコースです。さらに、登りは急登が多く、この数字以上にハードでした。

今回のおもな行程は以下のとおりです。

  • 07:45 笹子駅 出発
  • 08:40 庭洞山
  • 09:40 角研山
  • 10:45 本社ヶ丸 到着
  • 11:00 本社ヶ丸 出発
  • 11:20 展望ポイント 到着(お昼休憩)
  • 11:45 展望ポイント 出発
  • 11:50 清八山
  • 12:10 大幡八丁峠
  • 13:30 三ッ峠(御巣鷹山)
  • 13:45 三ッ峠(開運山) 到着
  • 14:05 三ッ峠(開運山) 出発
  • 14:10 四季楽園 到着(休憩)
  • 14:30 四季楽園 出発
  • 15:50 達磨石
  • 16:25 三ッ峠グリーンセンター 到着

一応、標準コースタイムで歩ければ、明るいうちに達磨石のある登山口まで下山できるように計画しました。実際には、休憩時間込みで約8時間半で歩くことができました。

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【本社ヶ丸】笹子駅から標高差1000メートルの急登を登って本社ヶ丸へ

笹子駅の近くの登山口から登りはじめ、庭洞山を経由して角研山で尾根へ。角研山から1時間ほどで本社ヶ丸に登頂しました。登山口から急登が続くなかなかハードでコースでした。

笹子駅からスタート!

笹子駅

午前7時半過ぎ、笹子駅を出発!

始発列車から乗り継いで、笹子駅には午前7時半過ぎに到着。10名程度の登山者とともに駅前で支度を済ませます。

そういえば、昨年のゴールデンウィークは、笹子駅から滝子山に登ったのでした。滝子山は沢沿いの道が涼しげで、良いコースでした。山頂からの富士山もバッチリでした。

【秀麗富嶽十二景】富士山の眺めが素晴らしい「滝子山」、小さな滝を眺められる沢沿いの登山が楽しい!
秀麗富嶽十二景の一つ「滝子山」に登ってきました。山頂からの富士山の眺めも素晴らしいのですが、この山の真骨頂は「すみ沢」という沢沿いの山歩き! あちこちにある小さな滝を眺めつつ、沢の水音を聞きながら歩く登山道は、とても素晴らしいものでした。 ...

そんなことを思いながら、登山口へ向けて歩き始めます。

笹子駅から登山口までの道

笹子駅から登山口までは線路沿いの道を歩きます

登山口へは、笹子駅から甲斐大和方面へ線路沿いにしばらく歩いていきます。

本社ヶ丸・清八山への登山口(ルート)は、以下の2つがよく紹介されています。

  • 笹子西登山口(変電所経由)
  • 笹子東登山口(酒遊館経由)

本社ヶ丸・清八山を経由して、三ッ峠山へ縦走するには、笹子東登山口経由のルートか、今回の庭洞山経由のルートのどちらかになります。今回は行程が長いので、最短経路となる庭洞山経由のルートを選択しました。

笹子西登山口は、変電所までクルマで入れるそうなので、マイカー利用の場合は、変電所経由のルートが最もラクだと思います。

今回のルートも、YAMAPや山と高原地図などでは、実線の一般登山道ですので、このルートで計画をすることには何の問題もありません。ただ、最短ルートだけあって、かなりの急登でしたが……。

本社ヶ丸への登山口

本社ヶ丸への登山口

笹子駅から10分ほどで、登山口に到着です。ここを左に入ると登山道が始まります。

いきなり急登続き! 新緑に癒されながら庭洞山へ

登山口からいきなり始まる急登

登山口からいきなり始まる急登

登山口を入ると、急な斜面につけられた道をジグザグに登っていきます。直登ではないにせよ、かなりの急登であることには間違いありません。何のウォーミングアップもなしに、いきなりの急登はキツいですね……。

登山口~庭洞山の間にある小さな鉄塔

登山口~庭洞山の間にある小さな鉄塔

少し登ると、小さな鉄塔がありました。巨大な鉄塔の下を通るルートはよくありますが、こんなかわいらしい鉄塔もあるのですね。

本社ヶ丸への登山道の新緑

本社ヶ丸への登山道の新緑

鉄塔のところでいったん平坦に近くなりますが、すぐにまた登りが始まります。急登が続いて、汗が噴き出してきますが、頭上の新緑が癒してくれます。この季節の登山の醍醐味は、この新緑の爽やかさですよね。

ひたすら急登が続く本社ヶ丸への登山道

ひたすら急登が続く本社ヶ丸への登山道

とはいえ、急登は続きます。ずっと樹林帯なので危険箇所は皆無ですが、アキレス腱が伸びるくらいには急登です。

私の前に年配のグループが歩いていたのですが、なかなか追いつけません。自分のペースも、コースタイムよりはだいぶ速いのですが……。

庭洞山

庭洞山

笹子駅から約1時間で、最初のピークとなる庭洞山に到着! 庭洞山の標高は1,000メートル。笹子駅からまだ2kmも歩いていないのですが、もう400メートルも標高が上がっています。いかに急登が続くかがわかるかと思います。

ここでザックを下ろして小休止。急登続きでかなり汗をかいてしまったので、水分補給をこまめにするように心がけます。

角研山を過ぎて本社ヶ丸へと続く稜線へ!

庭洞山の少し先で車道に出ます

庭洞山の少し先で車道に出ます

庭洞山から少し登ると車道に出ます。

車道から登山道への入口

車道から登山道への入口

といっても、車道を左へ歩いたところで、すぐにまた登山道になります。

新緑が鮮やかな本社ヶ丸への登山道

新緑が鮮やかな本社ヶ丸への登山道

庭洞山までの急登ほどではないにせよ、それなりの登りが続きます。頭上を覆う新緑がとても鮮やかで、目を楽しませてくれるのが、唯一の救いです。

本社ヶ丸への登山道

稜線に出る角研山までは一本道です

道標がありますが、基本的に一本道ですし、迷いやすいところもなかったので、どんどん登っていきます。

大きな鉄塔の下を通過

大きな鉄塔の下を通過

今度は大きな鉄塔の下を通過。お約束の一枚。今回のコースは鉄塔が多めです(笑)

少し幅が狭くなってきた本社ヶ丸への登山道

少し幅が狭くなってきた本社ヶ丸への登山道

新緑のトンネルのような道を登っていきます。だいぶ登ってきたからか、尾根道の幅が少し狭くなってきました。傾斜も心なしか緩くなってきた……ような気がします。

登山道脇のツツジの芽吹き

登山道脇のツツジの芽吹き

このあたりでたくさん芽吹いていたのはツツジでしょうか。登山道の両側にかなりあったので、花の季節になったらすごそうです。

大きな岩が増えてくる角研山直前の登山道

大きな岩が増えてくる角研山直前の登山道

これまでの土と木の根っこの道から、次第に大きな岩がゴロゴロとする道に変わってきました。そろそろ本社ヶ丸への稜線に近づいてきたのでしょうか。

角研山山頂

角研山山頂、ここからは本社ヶ丸への尾根道になります

と思ったら、すぐに角研山(つのとぎやま)に到着! 標高は1,377メートルで、笹子駅から約770メートル登りました。

山頂は狭いですが、数人が休憩できるくらいのスペースがありました。グループの方が休憩していたので、写真だけ撮って先へ進むことにします。

本社ヶ丸への稜線を歩いて展望台へ!

角研山から本社ヶ丸への尾根道

角研山から本社ヶ丸への尾根道

角研山から先は、本社ヶ丸へと続く稜線を歩いていきます。登山道の雰囲気もこれまでの樹林帯から一変して、岩が多めの痩せ尾根のような道が増えてきます。

登山道の北側に見える本社ヶ丸と三ッ峠山

登山道の北側に見える本社ヶ丸と三ッ峠山

これまで北斜面を登っていたため、尾根より北側の山はまったく見えませんでしたが、稜線に出たので眺望が開けてきました。右側がこれから登る本社ヶ丸、左奥が三ッ峠山です。

痩せた尾根がところどころにある本社ヶ丸への尾根道

痩せた尾根がところどころにある本社ヶ丸への尾根道

崩落しているのか、もともとこうなのか、やや狭い尾根道をいくつか通ります。滑落しないように注意しながら進みます。といっても、それほど危険という感じはありません。

登山道脇に咲くツツジの花

登山道脇に咲くツツジの花

尾根にはツツジが咲いていました。もう花が終わりの時期なのかな。

本社ヶ丸への登山道にある大きな鉄塔

本社ヶ丸への登山道にある大きな鉄塔、この上の展望が素晴らしいです

少し開けたところに出ると、目の前に大きな鉄塔が建っています。この鉄塔の横の急坂を登りますが、登りきったところの展望が素晴らしかったです。

展望台からの北側の眺望

展望台からの北側の眺望、右側の山は滝後山

南側が特に開けていて、笹子川の谷を挟んで、北側の山並みが一望できます。右側の山は滝子山かな?

展望台からの西側の眺望

展望台からの西側の眺望、南アルプスもくっきり!

西側は、本社ヶ丸の山体の横に、遠く南アルプスまで見えました。まだ雪が残る稜線までくっきりです。

これから登る本社ヶ丸

これから登る本社ヶ丸

南側には、これから登る本社ヶ丸が大きく見えています。左奥には三ッ峠山が見えていますね。こう見ると、お隣同士の山だということがよくわかります。

急登を登って本社ヶ丸山頂へ!

本社ヶ丸山頂への登り

本社ヶ丸山頂への登り、最初は緩やかですが……

展望を楽しんだ後は、いよいよ本社ヶ丸への最後の登りに取りかかります。最初は、広々とした緩い斜面を登っていきます。ここへきて、階段が出てきました。

登山道脇に咲くスミレ

登山道脇に咲くスミレ

登山道の脇にはスミレが咲いています。

一気に傾斜が急になる本社ヶ丸山頂への登り

一気に傾斜が急になる本社ヶ丸山頂への登り

次第に道は狭く、傾斜が急になってきます。ここへきての急登は、なかなか堪えます。というより、このコースは、急登で標高を稼ぐようです。

木々の合間からちらちらと富士山が見え始めましたが、雲が迫ってきていたので、山頂が隠れないうちに本社ヶ丸に到着したいと思い、やや速足になります。

本社ヶ丸山頂直下のちょっとした岩場

本社ヶ丸山頂直下のちょっとした岩場

山頂直下はちょっとした岩場のようになっています。ここを登り切れば……

本社ヶ丸山頂からの富士山の眺め

本社ヶ丸山頂からの富士山の眺め

本社ヶ丸の山頂に到着! 富士山には雲が迫っていましたが、まだしっかりと見えていて良かったです。さすがに秀麗富嶽十二景の山頂です。

左側に見える三ッ峠山の山頂が雲に隠れそうなのは気になりますが……。

本社ヶ丸山頂からの北側の眺望

本社ヶ丸山頂からの北側の眺望

富士山と反対側の眺望も開けています。こちらもなかなか良い眺め。

本社ヶ丸山頂からの甲府盆地の眺望

本社ヶ丸山頂からの甲府盆地の眺望、八ヶ岳や南アルプスもくっきり!

甲府盆地の眺望も素晴らしいです。右奥には八ヶ岳、甲府盆地の向こうには南アルプスがくっきり見えています。春にしては空気が澄んでいるのは、昨夜の雨で塵が流されたからでしょうか。

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【清八山】岩場を超え、清八峠手前の展望ポイントでお昼休憩!

本社ヶ丸から清八峠を経て、清八山へ向かいます。本社ヶ丸から清八峠までの区間は、岩場が続く今回のコースの核心部。途中、清八峠少し手前の展望ポイントでお昼にしました。

岩場が続く本社ヶ丸~清八峠

本社ヶ丸山頂からの眺望は素晴らしかったのですが、山頂が狭く、かなり混雑していたので、しばらく景色を眺めたり写真を撮ったりしてから、先へ進むことにしました。

本社ヶ丸山頂直下の岩場

本社ヶ丸山頂直下の岩場

本社ヶ丸から清八峠へ向かいますが、本社ヶ丸の山頂直下はいきなりの岩場です。長くはないですが、大きな岩が多いので、慎重に下ります。

本社ヶ丸~清八峠の稜線からの富士山の眺め

本社ヶ丸~清八峠の稜線からの富士山の眺め

途中、南側が開けたところからは富士山と三ッ峠山がきれいに見えます。手前の山が三ッ峠山です。このあと、清八山から先、この三ッ峠山の尾根を登っていくことになります。

本社ヶ丸~清八峠の岩場

本社ヶ丸~清八峠の岩場

それぞれは短いですが、こんな岩場が何か所か続きます。足場はしっかりしているので、慎重に下っていきます。

本社ヶ丸から清八峠・清八山へ向かうルートの場合、これらの岩場は基本的に下りになります。岩場の下りを避けたいなら、逆ルートにしたほうが無難です。

本社ヶ丸~清八峠の岩場

本社ヶ丸~清八峠は岩場が続きます

岩場がさらに続きます。申し訳程度にロープがありますが、結ばれている木があまりに細いので、頼らないほうがよさそうです……。

清八峠手前の長めの岩場

清八峠手前の長めの岩場

ここが一番の岩場でしょうか。斜度はそれほどでもないですが、やや長めです。

清八峠手前の岩場の全景

清八峠手前の岩場の全景

岩場を下ったあと、下から撮った写真です。

この岩場を下れば、いくつも続いた岩場は、とりあえず終了です。

清八峠手前の展望ポイントでお昼休憩!

清八峠手前の展望ポイント

清八峠手前の展望ポイント、休憩に最適です

先ほどの長い岩場を下ったところに、展望が開けたポイントがあります。平らになっているので、休憩するにはちょうど良さそう! ということで、ここでお昼休憩にします。

上の写真は、先ほどの岩場の上から展望ポイントを撮影したものです。本社ヶ丸山頂が混雑していたら、ここで休憩するのがおすすめです。

清八峠手前の展望ポイントからの富士山の眺め

清八峠手前の展望ポイントからの富士山の眺め

展望ポイントからの眺望です。目の前に富士山を眺めながらのランチは最高ですね。やや風が冷たいものの、ソフトシェルを羽織っていれば寒くはありません。

清八峠手前の展望ポイントからの北側の眺望

北側には奥秩父の山々と八ヶ岳が見えます

富士山と反対側、北側も開けています。奥秩父の名峰の数々、八ヶ岳、そして、その左に北アルプスまでバッチリ見えますね。素晴らしい景色です。

清八峠手前の展望ポイントからの甲府盆地と南アルプスの眺め

清八峠手前の展望ポイントからの甲府盆地と南アルプスの眺め

甲府盆地と、その向こうに壁のようにそそり立つ南アルプスもクリアに見えます。こんな景色を眺めながら、いつもどおり、カップヌードルを食べました。

清八峠手前の展望ポイントの様子

清八峠手前の展望ポイントの様子

お昼休憩をとった場所です。眺望は素晴らしいですが、南側は崖になっているので注意です。

清八峠を過ぎて清八山山頂へ

清八峠の分岐

清八峠の分岐

お昼休憩をとった場所から少し下ると、清八峠に出ます。笹子駅西登山口から変電所経由で登ってくると、ここに出るようです。

「御巣鷹山 150分・三ッ峠山 160分」とありますが、見なかったことにして先に進みましょう(笑)。コースタイムで記載されているはずなので、もう少し巻けるとは思いますが……。

清八山山頂直下の登り

清八山山頂直下の登り

「御巣鷹山・三ッ峠山」とある方を登ります。

清八山山頂

清八山山頂

登りきったところが清八山の山頂です。山頂は小さな広場になっていて、3組ほどが休憩していました。

清八山山頂からの富士山の眺め

清八山山頂からの富士山の眺め

清八山も、本社ヶ丸と並んで秀麗富嶽十二景の十二番に指定されている山。このとおり、富士山の眺望も素晴らしいです。中腹に雲がかかってきました。

清八山からはいったん下り、三ッ峠山(御巣鷹山)に向けて登り返しになります。足(膝)への負担を考えて、ここでトレッキングポールを出しました。

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【三ッ峠山】標高差300メートル、急登の登り返しをクリアして三ッ峠山山頂へ

清八山からは、三ッ峠山への縦走路を歩きます。いったん下ったあと、小ピークをいくつか過ぎて、三ッ峠山直前から急な登り返しへ。何とか登り切って、三ッ峠山の山頂に登頂しました。

いったん下ってもなかなか上がらない標高……

清八山から三ッ峠山への登山道

清八山から三ッ峠山への登山道、いったん下ります

清八山からは先は、いったん少し下ります。清八山山頂直下は岩が多めでしたが、その先は歩きやすい登山道になります。

大幡八丁峠

大幡八丁峠

清八山から15分ほどで、大幡八丁峠に到着。標高は1,481メートルで、清八山からは100メートルくらい下ってきました。

この大幡八丁峠から右(西)へ下ると、三ッ峠登山口に出るようです。YAMAPの活動記録を見ると、三ッ峠登山口から、清八山、本社ヶ丸、三ッ峠山と周回するコースを歩く人が多いようです。

大幡八丁峠から先の緩やかな登り

大幡八丁峠から先の緩やかな登り

大幡八丁峠からは登り返しが始まる……と思っていたのですが、しばらくは緩やかなアップダウンがありつつも、それほど標高が上がりません。

清八山~三ッ峠山途中の鉄塔がある広場

清八山~三ッ峠山途中の鉄塔がある広場

また鉄塔の下を通過。鉄塔の周りは木々が伐採されていて眺望が効きます。が、この清八山~三ッ峠山の縦走路は、基本的に樹林帯なので、眺望はほとんどありません。

清八山~三ッ峠山縦走路の小ピーク「大幡山」

清八山~三ッ峠山縦走路の小ピーク「大幡山」

小ピークの大幡山に到着。標高は1,531メートルで、大幡八丁峠から50メートルくらいしか上がっていません。

本社ヶ丸~清八山はそれなりに人がいたのですが、清八山から三ッ峠山への縦走路に入ると、途端に人に会わなくなりました。ここまですれ違ったのは2名のみで、このあと、三ッ峠山の近くで2名とすれ違っただけ。ゴールデンウィークの好天でも、ここを歩く人は多くないようです。

清八山~三ッ峠山縦走路の小ピーク「茶臼山」

清八山~三ッ峠山縦走路の小ピーク「茶臼山」

さらに次のピーク、茶臼山に到着。標高は1,513メートルで、先ほどの大幡山より下がっているではありませんが。標高が上がらないまま、三ッ峠山との距離は着実に縮まっていて、目の前に立ちはだかるようになってきました。最後の登り返しはどうなるのだろうか……。

岩場と急登の登り返しを何とかクリアして三ッ峠山へ!

三ッ峠山への登り返しの急登

三ッ峠山への登り返しの急登! 岩場が続きます

先ほどの茶臼山から、三ッ峠山を少し回り込むような道を進んでいくと、突然、岩場の急登が現れました。ロープがありますが、使わなくても登れます。とはいえ、かなり傾斜は急で、いよいよ三ッ峠山へのアタックが始まったか、という印象です。

三ッ峠山への登り返しの岩場

三ッ峠山への登り返しの岩場

いくつか岩場が続きます。いずれも難しくはないですが、やはり急なので疲れます。

三ッ峠山への登り返しの急な直登

三ッ峠山への登り返しの急な直登

岩場が終わると、今度は直登に近い登りへ。ここまでの道のりで、だいぶ疲れも溜まっているので、休み休み登っていきます。

三ッ峠山山頂直下の急登

三ッ峠山山頂直下の急登

この無慈悲な急登は、御巣鷹山の山頂直下まで続きます。

御巣鷹山山頂

御巣鷹山山頂に到着!

何とか登り切って、御巣鷹山に到着! 御巣鷹山の山頂には電波塔と施設があるくらいなので、三ッ峠最高峰の開運山へ向かいます。

ぎりぎり富士山が見える三ッ峠山(開運山)に到着!

三ッ峠山(開運山)からの富士山の眺め

三ッ峠山(開運山)からの富士山の眺め

13時50分頃、三ッ峠山(開運山)に登頂! いつも混雑している三ッ峠山ですが、到着が遅くなったためか、山頂には私を含めて3名のみ。

今日は午後から曇り予報だったので、三ッ峠山からの富士山は半ばあきらめていたのですが、中腹に雲があるものの、山頂はしっかり見えました。見ている間にも、山頂が雲に覆われたり、また出てきたりを繰り返していました。

三ッ峠山からの八ヶ岳と南アルプスの眺め

三ッ峠山からの八ヶ岳と南アルプスの眺め

三ッ峠山の山頂からは、富士山だけでなく、八ヶ岳や南アルプスも一望! こちらはまだ雲が少なめです。

GWなのに閑散としている三ッ峠山の山頂

GWなのに閑散としている三ッ峠山の山頂

ゴールデンウィーク、好天の三連休なのに、人が少なく閑散としている三ッ峠山山頂です。こんなに人が少ないのは初めてです。

三ッ峠山山頂からの富士山の眺め

三ッ峠山山頂からの富士山の眺め、中腹に雲がかかっています

予定よりだいぶ早く到着したので、三ッ峠山の山頂で、しばらく景色を眺めたり、写真を撮ったりして過ごしました。結局、清八峠から160分とあったところを、休憩込みで120分くらいで歩けました。

山頂でお話をしたソロの男性の方、私と同じく笹子駅から登ってこられたそうで、このあと、河口湖まで下ると仰っていました。すごい! 私はおとなしく最短コースの三つ峠駅へ下ります。

四季楽園前で休憩して三つ峠駅方面へ下山

四季楽園前で屏風岩を眺めながらコーヒータイム

四季楽園前で屏風岩を眺めながらコーヒータイム

下山前に、四季楽園でトイレをお借りし、山小屋前のテーブルでおやつタイム。屏風岩を眺めながらコーヒーを飲んで、カロリーメイトを食べました。

登山客はもう誰もいませんでしたが、屏風岩では、クライマーの方たちがたくさん登攀していました。

ということで、早く温泉に入りたいので下山します。三ッ峠駅方面へは二度ほど下ったことがあるので、ペースはつかめています。

登山道から見上げる屏風岩

登山道から見上げる屏風岩

屏風岩の下を通過。この断崖絶壁を登るのですから、すごいですね。怖くないのでしょうか。

崩落箇所にロープが張られている三ッ峠山の登山道

崩落箇所にロープが張られている三ッ峠山の登山道

屏風岩から先は、何か所か沢筋を通過します。大雨で崩落するのか、あちこちにロープが張られていました。

八十八大師

八十八大師、この先から急な下りです

八十八大師。ここから先、馬返しあたりまでは急な下りになります。

登山道脇に咲くツツジの花

登山道脇に咲くツツジの花

登山道脇に咲くツツジ。ほとんど誰にも会わず、淡々と下っていきます。

新緑が鮮やかな三ッ峠山の登山道

新緑が鮮やかな三ッ峠山の登山道

しばらく下ってくると、周囲は新緑でにぎやかになってきました。この季節の山はいいですね。

富士山が見えなかった馬返し

富士山が見えなかった馬返し

急坂を下ること30分ちょっと、馬返しに到着しました。ここは富士山のビュースポットなのですが、いつの間にか頭上は灰色の暑い雲に覆われていました。富士山も雲の中です。

三ッ峠山登山口近くにある達磨石

三ッ峠山登山口近くにある達磨石

四季楽園から1時間20分ほどで登山口にある達磨石まで下ってきました。

三ッ峠グリーンセンターで温泉に入って帰宅

三ッ峠山登山口

三ッ峠山登山口

三つ峠駅側の登山口です。よく見ると、クマが目撃されたという情報が。一応、熊鈴を鳴らしながら歩いていましたが、このあたりにも出るのですね……。

登山口から三ッ峠グリーンセンターまでは、約2kmの車道歩きです。車道といっても、それなりに下っていきます。

三ッ峠登山口からの車道脇に咲くヤマツツジ

三ッ峠登山口からの車道脇に咲くヤマツツジ

車道の脇にはツツジが鮮やかに咲いています。これはヤマツツジかな?

三ッ峠グリーンセンター

三ッ峠グリーンセンター

淡々と下って、三ッ峠グリーンセンターに到着! ゴールデンウィークだから混んでいるのかと思いきや、温泉も食堂もガラガラでした。合宿や子供会などで使われることが多いそうですが、ゴールデンウィークはそういう利用者が少ないのかもしれません。

三ッ峠グリーンセンターの登山パックとざるそば

三ッ峠グリーンセンターの登山パックとざるそば

ここに来るといつも「登山パック」にします。温泉(入館料)+生ビール+おつまみ3種+駅までの送迎で1,650円というお得なセットです。登山者のニーズをよく理解されています。ざるそばを付けても2,000円で収まるので、なかなかのコスパです。

三つ峠駅ホームから眺める三ッ峠山

三つ峠駅ホームから眺める三ッ峠山、山頂は雲の中です

三つ峠駅まで送迎してもらいました。三つ峠駅から三ッ峠山が見えますが、山頂はすっかり雲の中。登山中、お天気がもってくれて良かったです。

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本社ヶ丸~三ッ峠山のロングコースは急登多めで歩きごたえたっぷり

ということで、笹子駅から、本社ヶ丸~清八山~三ッ峠山を縦走してきました。三ッ峠グリーンセンターから三つ峠駅までは送迎してもらいましたが、それでも15km以上のロングコース。累積標高(上り)も1,833メートルと、なかなかハードなコースでした。

そして、数字以上に、急登が多いので、体力を削られていきます。本社ヶ丸の登山口からの取り付き、本社ヶ丸山頂直下、そして、三ッ峠山への登り返し。この急登だけで、半分以上の累積標高を稼いでいると思います。

最初に触れたように、このコースはずいぶん前から温めていたのですが、コースタイムが10時間以上ということで、日が長くなる時期まで待っていました。季節的には暑くなる前が良いと思い、ゴールデンウィークのこの時期に敢行したのでした。

もっと速く歩ける方は、秋の紅葉の時期や、初冬の眺望が良い時期もよさそうですが、ひたすら長いのでスケジューリングは要注意ですね。

前夜に雨が降ったおかげか、この時期にしては景色がクリアに見えました。本社ヶ丸や三ッ峠山からは、富士山をはじめ、甲府盆地や奥秩父の山々、八ヶ岳、南アルプスを一望できます。秀麗富嶽十二景の山と、富士山の展望台ともいえる三ッ峠山をつなぐ眺望に優れたルートですので、ぜひ晴れ予報の日に歩いてみてください。

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今回の登山装備

  • メリノウールのアンダーウェア(モンベル)
  • 化繊の長袖シャツ(ワークマン)
  • ソフトシェル(モンベル)
  • トレッキングパンツ(モンベル)
  • メリノウールのタイツ(ワークマン)
  • 登山靴(モンベル アルパインクルーザー2300)
  • ザック(グレゴリー ZULU30)
  • レインウェア上下 ※利用せず
  • 膝サポーター(ザムスト EK-3)
  • トレッキングポール
  • 飲み物(ペットボトル600ml×2本+サーモボトルのお湯750ml)
  • 行動食
  • ファーストエイドキット
  • ヘッドライト
  • チェーンスパイク ※利用せず
  • ゲイター

前夜にかなりしっかりと雨が降ったので、出発時からゲイターを装着していきましたが、登山道はそれほどぬかるんではいませんでした。念のためチェーンスパイクも持参しましたが、今回のコース上に雪はまったくありませんでした。

行動中は、メリノウールの長袖アンダー+化繊の長袖シャツでした。日差しはかなり暑かったですが、風は冷たく、休憩中はソフトシェルを羽織りました。


以上、「【秀麗富嶽十二景】笹子駅から本社ヶ丸・清八山を経て三ッ峠山へ縦走! 富士山の絶景を眺める山旅!」でした。なかなかのロングコースですが、キツイ登りのあとには素晴らしい眺望が待っているルートでした。

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